先週エアコンの取付工事をしてもらった時に、前に構築したって書いたミニドラムセット、その翌週に書いた通り、SPD-30というドラムパッドで構築したほうだけ結局残し、ブースの音楽用PC前のスツールを180度回すと叩ける位置に設置していたのだけど、こいつがあるとブースデスク用のチェアを避けるスペースがなくてね、スタジオ側に回避していた。
てかそもそも、その時書いた「死蔵シンバルスタンド」、キクタニというシンバルスタンドの廉価版を販売しているメーカーの、確か3,600円くらいで売ってたブームスタンドにセットしている時点で、パイプ系が細いだけに不安定極まりなかったのね。
シンバルスタンドって、普通の人はあまりいじったことがないだろうけど、通常は文字通りシンバルをセットするんだけど、ドラムセットの中では実際にはシンバル1枚だけセットしなきゃいけないってことではなくて、タムタムをセットするためのアタッチメントもあるし、シンバルを追加でセットするためのアタッチメントも売っている。
ぼくがライブの時に持っていくスタンドは、YAMAHAのYD-7000シリーズの、割合高いやつで、こいつに左クラッシュシンバルと10インチタム、さらにアタッチメントを2つつけて、左のミニチャイナとセンターのスプラッシュをセットする。
高いスタンドって、何が違うかっていうと、脚部の頑丈さ--1脚あたり2本の金属板を使ったり--とパイプ径だ。もちろん2本か3本の径の違うパイプをネジで締めて、折りたためるように&長さを変えられるようになっているので、1本のシンバルスタンドでも、 径が違うパイプが組み合わさってるんだけども、その中で一番下の太いパイプで、キクタニの廉価版は約18mm、一方割合高価なのは29mmと言った感じだ。
この違いって、安定感ってことでは結構影響大きくてね。もちろんパイプ自体の厚さとかもあるんだろうけども、廉価版のスタンドにSPD-30みたいな割と重いものを取り付けると、スタンド自体がけっこうしなるし、叩くとグラグラ揺れる。この状況を少しでも回避するために、シンバルスタンドって基本的に3本脚なんだけど、重さがかかる方向にそのうち1本を突き出すようにして、バランスが取れるようにしたりする。
ただ逆に、軽さと言う点では当然のことながら、圧倒的に廉価版に軍配が上がる。基本的に鉄パイプだからね。その太さや厚さに大きな影響を受けて、ちゃんとしたシンバルスタンドは格段に重い。ぼくがライブの時に持っていくスタンドなんて、もちろんアタッチメントとかいっぱいつけるからなんだけど、単体でも肩掛けバッグに入れて運ぶのはしんどいくらいの重さがある。
んで。そのミニドラムセットが倒れないようにするために、結構足は広げなきゃならないし、その方向も決めてやらないと不安定になっちゃうような状況だったわけねもともと。そうすっと、設置面積としては結構取るわけですよ。もちろん脚3本だけの話なんだけどもさ。その結果、通常もっともよく座るこのブースのチェアの位置がある程度限定されたりすることになった。
そのうえこのスタンドの脚が、ブースのチェアの5本脚とよくぶつかりましてね。そのたびに脚部を回転させてぶつからないようにしたりとか、まぁストレスフルな状態だったわけです。
一方。学生時代の同期に頼まれた女子中心バンド「d2p8」、影番ミチヲさんが組んだバンド「Gang Boose」と共に出演するこのライブは4月17日に行われる予定なのだけど、「健康」と違って極力シンプルなセットで行こうかと思ってましてね。と言うのはまだ全部決まってはいないものの、今回のセットリストでは10インチタムとかミニチャイナとかスプラッシュは要らなそうなのね。
代わりにこないだ買ったタンバリンと、ウィンドベルは使うんだけども、これらだけをセットするスタンドならキクタニの廉価版でも大丈夫だし、それらとこの細径スタンドなら、手で持っても行けそうじゃんと。それができれば、今回も場所は二子玉--ハコは去年暮れに「健康」がやったとことは違うんだけど--なんだけども、電車で行って、打ち上げで酒飲めるじゃんと。
既にかなり説明が長くなっておりますが、以上の要件によりですね、少しちゃんとしたスタンドを買って、ミニドラムセットをこっちに移すことにしました、ってのが今日のお話で。
まぁスタンドを使うのはライブの時だけなので、そのYD-7000シリーズのスタンドを普段はミニドラムセットに、ってのでもいいんだけども、去年で年に4回だけとはいえ、ライブのたびにバラしてキャリーバッグに詰め、帰ってきたらまた元に戻し、ってのが結構めんどくさくてね。贅沢と言われればその通りなんですけど。
あとそのミニドラムセットのハイハット用のパッドをセットするためのアタッチメント、こいつは、ライブの時だけではなく、リハの時も持っていくので、さらに取外し取付けの頻度が高くなる。このPearlというメーカーの売れ筋のアタッチメントは、前は楽器屋で4,000円以上で買ったんだけど、調べてみたらネットではサウンドハウスでもAmazonでも同じ2,786円。ならいいじゃんと。大人なんだしね。
ちゃんとしたスタンドの方は、ライドシンバル用のパッドを設置するためにブームスタンドである必要があり、これのちゃんとしたやつの新品は8,000円はする。ならこっちはヤフオクだな、ってことで、これも結構長い期間、狙いを定めていたところ、先週の土曜日にそのPearlの、型番はわからないんだけどその8,000円クラスのやつの、しかもかなりの美品を、3,100円で落とすことができてね。こないだの火曜日に届いた。アタッチメントの方はAmazonから昨日届く。
さっそくミニドラムセットをこっちに移してみたら--おお!見事に安定して、揺れも少ないし、脚の位置を変えずに上部だけ回転させても、全然倒れたりしないじゃないですか。そもそも脚をあまり広げなくてもよいので、設置面積は狭くなり、ブースチェアの脚が当たることがほとんどなくなった。素晴らしい!送料込み4,300円の価値は、これなら十分ありますがな。
そしてキクタニのスタンドの方は、アタッチメントを取付けて、そこにウインドベルを、スタンド本体のブーム部分にタンバリンをセットして、今日それを使う曲を練習してみたんだけど、うん、これなら大丈夫。 ライブでも使える使える。まぁこれ用に立てるマイクなんてないから、結局音はあまり聴こえないかもしれないんだけどね。
てことで、これならコストパフォーマンスOK評価ができる、シンバルスタンド投資のお話でした。ドラマー以外の皆様には面白くもなんともなくてすみません。まぁでも、こういうアナログで物理的な調整ごとで、演奏のしやすさとかが影響を受けるのが、楽器の面白さなんだよね。特にドラムはその要素が多い。
もちろんその調整をしたうえで、演奏自体を楽しむべきなんですけど、こういう調整自体も、バリエーションもやり方の自由度も高いのが、ドラムは楽しいんですよね。すみません、そこの楽しみの比率が高いってことが、ドラマーとしても邪道だってのは、重々認識しておりますんですが。
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