自分のためにも比較した記録作ってみるか、って軽い気持ちで、数十分ほどで撮ってテキトーに編集したビデオが意外にも、よく楽器屋さんのサイトとかで楽器の特長とかを解説するビデオに近い感じでできちゃって、なんか今日はたぶんすごくオタクな、ドラマーのそれも一部の人以外には面白くも何ともない記事になりそうです。スイマセン。
調べてみたら去年の1月の話なので、贅沢っちゃ贅沢なんだけども、ハイハットだけはやっぱリアルじゃないと練習にならん、ってことで、V-DrumsのPadはやめて、ここだけはリアルで揃えた、Paiste2002 SoundEdge Hi-Hatという、プロが使うこともあるレベルのハイハット本体と、ハイハットスタンド。
ところがこれが、我が家のV-Drumsとの組み合わせで音を出してみると、どうにも音がデカくてバランスが取れないんだよね。もちろんそもそも生楽器の音量って、自宅防音室ごときで出せる電子楽器の音量とは合わないってことはあるんだろうけども、このPaiste2002 SoundEdge Hi-Hatは、音が比較的派手で音圧もあるので、やっぱどうしてもうるさいのは否めないんだよね。
いやもちろん、ライブとかレコーディングとかで使うのとは、他の楽器の音によってマスキングされる周波数帯とか、部屋自体の響きとかがまったく違うので、これはその製品が悪いとか言う話ではなくて、よくある使用状況に合わせた用途の広さで言えば、設計上はまったく正しいのだけどね。
だけど先々週のNisshie's Street Bandのリハが、諸事情により、このとこのずーっと定番だったSound Studio Noahの各店ではなく、久々に大久保にある独立系のStudio Vantageってとこ--ぼくは初めて行った--で行われたんだけど、このスタジオに備え付けのドラムセットについてた、ZildjianのA CustomシリーズのMasterSound Hi-Hatってやつが、なんだかすっげー気持ちいい音を出してくれていてね。
このMasterSound Hi-Hatも、SoundEdge Hi-Hatも、--ハイハットってのは2枚のシンバルを上下に向かい合わせにして音を鳴らす、その下のをボトム、上のをトップって言うんだけど--そのボトム側は淵が波波に加工してあって、これで音がこもらずに抜けがよくなるっていうもので、ぼくはZildjianにもこのタイプがあるってのは知らなかったんだけどね。
このZildjian A Custom MasterSound Hi-Hatは、Vinnie Colaiuta(ヴィニー・カリウタ)という、フランク・ザッパやジノ・ヴァネリに始まって、スティングのバンドのメインドラマーとなり、チック・コリア、クインシー・ジョーンズ、日本ではユーミンや中島みゆきのアルバムに参加するなど、大変幅広い有名ミュージシャンたちに重用された超一流と言えるドラマーが使っていたらしい。このVinnie Colaiutaは、大変に軽快でキレの良い明るいプレイをする人で、独特の雰囲気があってぼくも大好きなんだけどね。
んで、これが欲しーってなって、新品は2枚組で46,000円近くするので、ヤフオクに出てないかなぁ、って何度か見てみたら、先週の水曜日に、比較的きれいな奴が出品された。即決価格20,000円が設定されていて、10,000円から入札が始まり、木曜日の時点で既に15,000円、残り2日。結構な人数が入札していて、見直すと新たに入札されたりもしてたので、こりゃ即決でゲットするしかないなと、ボタンを押す。
広島から月曜日に届いたこいつを、「Groove Juice」というシンバルクリーナーで洗うと、おお、新品同様になってくれたじゃないですか。このクリーナー、ホントに強力。一部の音にうるさい人は、音が変わっちゃうと言って嫌ったりすることもあるらしんだけどね。
そしてこの2つのHi-Hatの音を較べてみたビデオがこれ。やっぱ自宅防音室で他の音が全くない中で鳴らすと、スタジオで聴いた印象とはだいぶ違うんだけど、でもやっぱMasterSound Hi-Hatの方が、周波数帯が少し高めで狭く、軽快で通りやすいきれいな音をしてるよね。これはライブで使うといい感じだなきっと。
でもSoundEdge Hi-Hatの方は、倍音がより多く出ているので、後からイコライジングで周波数を調整できるレコーディングの時は、こっちの方が扱いやすいかもね。スネアもそうなんだけど、直接聴くときれいとはとても言えないバシャバシャの音の方が、後で加工しやすいのでね。
ただ音量は、倍音成分が少ない分、少し音圧は低い感じはするけども、やっぱV-Drumsと組み合わせると、デカいことに変わりはないなぁ。ま、これは仕方ないのかな。
いやいや、シンバル類って、通常ライブには複数バンドで出るアマチュアドラマーにとっては、スネアを除くドラム本体はそのハコに備付けのを使うので、スネアやツインペダルに次いで自分の色を出せるハードウェアで、アマチュアの投資優先順位としては結構高いものなんだけども、多品種少量生産でとにかくたくさんの種類が世界中で売られているので、奥が深いんだよね。
この後、今は持っていないトップ(ライド)シンバル、左のメインクラッシュシンバルと、あと今右に置くことがあるチャイナに代わる、もっとピッチが高くてサスティンが短くて、ここぞという時に2拍目のスネアと一緒に叩くやつ--実はこいつは結構前から楽器屋さんで叩いてみたりしてるんだけど--、その3枚は欲しいのだけど、これが、どういう曲をやるかとか、バンドの特徴によって要件が変わってきちゃう。そこにその超多品種だから、選ぶのがホントに大変。
それだけに選び甲斐もあるってもんで、普通の工業製品とかと違って、選ぶのにすごく時間がかかるし、持っててもまたいいのに出会うと欲しくなっちゃう。こういうものっていま少なくなってるよな。楽器類って基本的にそうかもしれないけど、ドラムは特にアイテム数が多いからね。楽しみが長く続く。
でも今回のこのHi-Hatは、まだライブで使ってみてないけど、よかったんじゃないかなぁ?OHCDで使ってみましょうかね。嬉しいなぁなんだか。
さてさて、今日はこの新しいHi-Hatを使って、また半日ドラムの練習だ。そしてその後、夕方にはランニング。ここ2週はドラムの練習が長引いたり悪天候だったりで走れなかったんだけど、3週も走ってないと、歴然と体が鈍ってくるんだよね。
やっぱドラムの練習だと、汗はかいても心拍数はそんなに上がらないしハァハァ言わないから、よっぽどのハードヒッターだったりヘビメタやハードロックの人はどうか知らないけど、体を鍛えることにはならないんだよね。何というか、体が少し重いというか、キビキビ動かないというか、あからさまにではないけども、そうなりつつあるのを感じてしまう。
久々に走るときついきつい。途中何度も歩いてしまって、平均ペースは1Kmあたり7分越えと言う体たらく。でもライブに向けてはこれはやっとかないとね。来週は休みが多いから、リハは明日の2バンド連チャンに、さらに来週、再来週と入ってるけど、がんばって走ろう。やっと暑さが収まってきたしね。
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