東北から帰ってきて、土日も含めてさらに4日あった夏休み、DMM.comでなかなか借りられない人気映画が、けっこうまとめてTSUTAYAで借りられちゃったこともあって、宿題としてやろうと思ってたことが結局あまりこなせなかったんだけども、一つ、ライブやるたびに苦労してたビデオの音声差替え手順が、やっと、「お、これはよいんでない?」ってのに達した感じなので、書いときますね。あまり興味ない人はごめんなさい。
先月の「健康」ライブの後にも書いたけど、2007年にライブ活動を再開して以来、自分が出たライブの映像は、HDビデオカメラで録画していた。SONYのHDR-CX370を買ってからは、筐体も小さいし、メモリに録画するってのは意外に簡便で、映像は文句なしにきれいだし、でなかなかよかったんだけど、音声はかなりイマイチだったのね。
んで、一昨年の、大学時代のサークル「音感」の年に一度の長尺ライブ、音感Home Coming Day(略称OHCD)で、ライン録音の音声をもらうことができてね。ライン音ってのは、ライブ会場のスピーカーから出す音を、ミキサーコンソールに送ってMIXした音のことで、会場では生で聴こえるドラムやアンプからの音も含めてバランスを取るので、ライン音だけだと、ボーカルとかマイクで拾った音が大きめだったりするんだけど、でも一般にとてもクリアでいい音なんです。
でこれを、HDR-CX370のとMIXしてやればいい感じになるんじゃね?ってことで、それにフリーウェアと手持ちのDAW&DTM(作曲用)ソフト、Cubase Studioだけでチャレンジしてみましたと。でも、その手順は前に書いたので割愛するけども、まーぁ面倒でしてですね。そもそもタイミング合わせを作曲ソフトでやってるから、映像を観ながら合わせるってことはできないとか、随所に隔靴搔痒感アリだし。
ライン録音の音源はいつももらえるとは限らないし、昨年からOHCDの会場、六本木Kento'sのPA卓が変わってしまい、ライン録音ができなくなっちゃったのだけど、去年の10月に買ったZOOM H5というハンディレコーダーの音が、会場で普通に同じ位置で録ってもHDR-CX370のものよりは格段によくて、毎回差替えを行う価値が十分にあり、そうなるとこの面倒で痒い手順をなんとかしたくなる。
てことで先月の「健康」ライブの後に書いた通り、「Movie Studio Plutinum」というビデオ編集ソフトがAmazonで特売になってたのを購入し、こいつと手持ちの「TMPGEnc Authoring Works」で先月のライブのBDを作ったのだけど、この「Movie Studio Plutinum」って奴が、音声の差替えだけなのに、ビデオごと再エンコードするのを避けられない仕様になっているようで、その再エンコード映像が、どうも元のHDR-CX370で撮った素材から悪化しちゃったカンジだったんですよ。
えー、なんだよー、ってことで、極力再エンコードをしないことが売りの「TMPGEnc」シリーズのビデオ編集ソフト、「TMPGEnc Video Mastering Works」でできないのかなぁ?と、発売元PEGASYSのサポートに問い合わせてみたのね。単純に音声差替えがしたいだけなんだけど、お宅の製品で一番カンタンにやるにはどうすりゃいいの?って。
そしたら、ぼくが使っている「TMPGEnc Authoring Works」はVer5なんだけど、Ver6にはBGM機能ってのがあって、別の音声を取り込んで、タイミングを合わたり元音声とバランスとってMixしたりとかできますよ、それが一番安上がりですよと、真摯かつ丁寧なメールが来た。前にも問い合わせた記憶があるんだけど、PEGASYSのサポートは質が高い。
しかもPEGASYSは、1ヶ月限定の試用版を、機能制限なしで提供しており、まずはこれでやってみてくださいと言うので、んじゃ夏休みの宿題にしようと、その試用版をダウンロードして、ビデオと音声をそれぞれおおむね同じタイミングで再カットしておく、ってとこまで、休み前に準備しておいたのね。
旅から帰ってから、実際にこの機能を使ってみると・・・あらま、「Movie Studio」とかの普通のビデオ編集ソフトとほぼ同じ操作で、簡単に別音声を差し込んで、タイミング合わせたりバランス整えたりできるじゃない。音声トラックごとにエフェクターかけたりとかは(いじりきれてないだけかもしれないけど)できないみたいだけど、これならぼくのやりたいこと的には充分だ。
メニュー作ったりとかは、Ver5とは少し操作が違うところはあるものの、特に困らずにできるし、なんと言っても、不要な再エンコードは絶対しない--今回のような場合は、音声だけはエンコードするけど、映像はそのまま--という作りが素晴らしい!80分ほどのライブ映像で、出力は15分程度でできてしまう。実際に観てみても、「Movie Studio」で再エンコードされた映像よりは、ずっとシャープで自然だ。
Ver5から6へのアップグレードは5,524円。そこそこいいお値段だけど、買うと優待でも9,700円ほどする「Video Mastering Works」を買わなくても済んだし、これなら十分価値はある。「Movie Studio」がPrime Day値引きで4,800円ほどだった、その投資はこの件に関しては無駄にはなったけど、ま、他に何か使う機会はあるでしょう。
てことで3年越しでTry&Errorを繰り返してきたビデオ音声差替え手順が、やっと現状でベストのやり方に到達しました。満足いくBDができたので、「Movie Studio」で作ったものでは白地のままにしていたDisc Labalを、カミさんの撮ってくれた写真から作って印刷した(冒頭の写真ね)。よしよし、アップグレード版のライセンス買おうっと。
さて、夏休み後半は他に映画4本を観たんだけど、評判の「La La Land」はまぁそこそこだったのと、「キングコング 髑髏島の巨神」が意外に面白かった他、「Passengers」というのが、スペースラブストーリーの緊迫と情熱もよいし、宇宙の、特に恒星フレアの映像が素晴らしかった。
そしてアニメ映画「SING」、これが思ってたよりずっとよくてね。ストーリー自体は単純なんだけど、それぞれの登場人物の背景エピソードがなかなかよいのと、なんと言っても音楽が素晴らしい。特に最後の起死回生のショーのところが、世界で唯一吹替版が許可されたと言う日本語版の方も、MISIAをはじめ秀逸だし、英語版もTori Kelly他素晴らしいキャストで、1本で2度楽しめる。なんか予想外に感動してしまいました。
さてさて、10/1日に迫ってきたそのOHCD、今年は我々Nisshie's Street Bandが事務局なのだけど、このバンドは忙しい人だらけなので、割合時間に余裕があり細かいことが苦手でないワタクシは、今週はけっこう参加バンドリスト作ったり、バンマス各位にいろいろとお願いしたり、自分で言うのも何だがなかなかの働きぶりだった。
Nisshie'sのバンドの方も、リハ日程が決まり、曲もほぼ決まり、今日は新曲のコピーをした。事務局バンドはトリを務めることになってまして、今回も盛り上げさせていただきましょう、ってことでね。
しかし「24丁目バンド」のSteve Jodanは、まーぁテクニシャンでしてね。コピーしようにも、どうやってるのかは大体わかるんだけども、その通りにできないことだらけなので、いかに似た感じでごまかすかって言う、ま、それもテクニックの内だということにさせてください。
「健康」の方はまだリハも曲も決まってないけど、こっちは何とかなるでしょうきっと。てことで9月はOHCDに向けてを中心に、バタバタした月になりそうです。息子が結婚することになって、9日には、5月に連れてきたときにはガチガチに緊張していた彼女を、また連れてくるって言うしね。
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