3連休2連発の初日の今日は、ぼくとカミさんの両方の実家を、全然別の要件でハシゴすることになった。
まず14時メドに向かったのはうちの実家だ。こっちはあんまし書くこともないのだけども、うちの実家は2世帯住宅の1方に兄夫婦が住んでいて、もともとお袋方のじいさんの家の土地だったりするためその所有権関係もややこしく、6年ほど前に「遺言公正証書」ってやつを作った。
先日兄嫁の実家にご不幸があり、その相続関係の手続きを間近に見て、大変さに恐れをなした兄が、その公正証書を作った時に主導してくれた税理士さんをもう1回呼んで、いろいろと確認しておきたいというのでね。確かに6年も経つと記憶が薄れてくるし、自宅の土地や株以外の細かな資産の処理は、かなり面倒くさいだろうからね。
んでその打合せが終わってから一旦家に帰り、今度はカミさんとともにカミさんの実家に車で向かう。こちらは、遅ればせながら、義父の、ぼくが9年ほど前にセットアップしたデスクトップPC、Dell Inspiron 580SのOSを、Windows10にアップデートするためだ。
強引なアップデート施策で世界中からバッシングを受けたマイクロソフトが、3年前に終了したWindows10への無償アップデート期間に、カミさんの実家は回線がADSLだったんだけど、局からの距離が遠く、これがすっごい遅くてね。
そのため義父のPCは、トライしたもののダウンロードが途中で止まっちまって出来ず、先に光回線に切り替えてくださいとお願いして、だけどそれも無償期間終了までには間に合わず、結局Windows7のままになっている。その後光回線にはしてもらったのだけど、いよいよWindows7のサポートが来年の1月に切れるというので、いつでもいいから来てアップデートしてくれと、数ヶ月前に頼まれており。
まずはWin10に上げても大丈夫かどうか、PCのスペックの確認から。本当はいったん実家に行ってヘタリ具合を確認したほうがよいのだけど、9年前とは言えCore i5/3.2GHzの4スレッドCPUに6GBメモリを備えた機種なので、義父はメールと(映画の)脚本を書くくらいでそんなにガシガシ使う方じゃないし、多分大丈夫だろうと踏んだ。PCごと新品に買い替えることも考えたんだけど、同スペック以上のを買おうとするとやっぱし最低6万円程度はかかっちゃうのでね。
ちなみにこの辺のスペックとかは、Dellのサイトで調べようとすると、とにかく「サービスタグ」がわからないと何もできず、当時まだEvernoteは今ほど使ってなかったとか、各種事情によりその情報が手元にない&義父に調べてもらうのも大変なため、このブログの記事を検索して確認した。こういう、ひたすら「あったこと」を書いてあるブログは、こういうとき便利だよね。
Win10に上げる方法を調べてみると、無償期間内にアップデートを試みた記録が残っていれば、今でも無償アップデートは可能らしいんだけど、義父のPCの場合はそこまでも至ってないので、これはもう金を払ってパッケージ製品を買うしかない。
「DSP版」と呼ばれる、PCを特定するバージョンだと2,000円ほど安いとか、自宅のPCのOfficeを買った"多少"怪しいサイトe-soft.netだとさらにもっと安くダウンロード販売してるとかはわかっていたけど、ここはOSなので極力リスクは避けて、USBメモリに入れて売っているパッケージ版を、正規販売店のうち価格.com最安値のドスパラに発注。15,680円だ。
それからOfficeも、今入っている2010は来年の10月にサポート切れになっちゃうので、これも2019に買い直すことにして、こっちはe-soft.netで12,500円で手配する。事前にダウンロードしとこうと思って、Microsoftのサイトで、義父に聞いたアカウントでダウンロードしようとしたらなぜかエラーになっちゃったので、これは当日義父のPCで直接やることにする。その他ウィルスソフトとかメーラーとか、Win10には対応もしくはバンドルされていないものについて、事前に対策を検討する。
移行手順についても検討し、多分パッケージ版のWin10はクリーンインストールではなくアップデートの手順も踏めるはずなのだけど、確証がなかったのと、どのみち念のため予めデータをバックアップしといた方がよさそうだってことで、我が家でも何かあった時に欲しかったUSB3.0対応128GBのUSBメモリを、Amazonで2,000円そこそこで売っていたのを手配する。前回移行時の写真も含めたデータ量は約3.2GBとブログに書いてあったので、これだけあれば十分だ。
当日、カミさんの実家の3Fの義父の書斎で、久々にDell Inspiron 580Sのスイッチを入れる。まずメールを含め必要なデータをUSBメモリにバックアップを取り、旧ウィルスソフトをアンインストール、それからWin10にアップデート--やってみたらやっぱりできた--、新ウィルスソフトをインストール、それからOffice2019をダウンロードしてインストール、と進めていく。
アップデートが選択できたので、バックアップデータのリストアはしなくて済んだけど、今義父が使っているWindows Liveメールはやはり2017年にサポート切れになっているので、Outlookに変更するため、各種設定とデータの移行を行う。データのバックアップ--9年で約10倍の30GBほどに増えていた--、特にWIndows LiveメールからOutlookへのデータ移行が、思いのほか時間がかかり、Win10のインストールに行くまでに4時間くらいかかってしまった。
あと想定外だったのは、ATI Radeon5450という古いグラフィックボードのドライバーを手動で追加する必要があったのと、Office2019をダウンロードするために、いわゆる「Microsoftアカウント」ってやつを取る必要があったこと。すっかり忘れてたけど、Windowsのアカウントって昔はローカルで取れて、メアドとかの世の中的にユニークなものじゃなかったよねそう言えば。
それ以外は--実家のフレッツ光が我が家のNUROより遅く、ダウンロードとかがやたら時間を食ったものの--作業自体は概ね順調に進んで、ほとんどが待ちだ--なのでその間にこのブログを書き上げてしまった--けども、都合大体8時間くらいかかり深夜に至って、やっとWin10へのアップデートその他が完了した。
まぁ約9年使ったPCがいつまで持つか、それによっては今回のアップデート作戦がやっぱり失敗だったということになるかもしれないけどね。でも我が家のメインPC、マウスコンピュータのLM-GH500Xは、もう丸6年になるけど全く問題なく使えているし、その前のDellのマシンが、6年ちょっとで重くなり、ついに立ち上がらなくなっておシャカになっちゃったことを思うと、PC周りのいろんなハード・ソフトのアーキテクチャって、以前より変化が少なくなってるよね。
スマホやタブレットが競争の主戦場になってるってことなんだろうね。あと、e-sportsとかが脚光を浴びるようになっている昨今、高度なグラフィックボードとかを積んだハイスペックゲーミングPCの世界では、今も最新技術のアップグレードは頻繁なんだけど、この辺の普通のビジネスモデルクラスのやつって、以前その手の競争の対象だったのからはずれて、ある意味枯れてきてるってことなのかもね。
てことで時間はかかったけどまぁまぁスムーズに進んでよかった、義父のPCのWindows10へのアップグレード記録でした。いつものように大変美味なお肉をたらふく食べさせていただき、さらにいくつかの高級酒をもらって帰ってまいりました。
ちなみに今週は、Win7だった会社のPCも、こちらはレンタルなのでハードごと一斉入れ替えってことで、Win10の新マシンにクラウド経由でデータ移行したりして、個人的には最後のWin10移行集中週間になった。
今年はパソコン市場が5年ぶりに活況だとのこと。その要因はテレワークやプログラミング教育など、必ずしもサポート切れだけではないとは言うけども、サポート切れがこういうマーケット活性化の引き金になるってのは、いかがなもんなんでしょうねぇ。MicrosoftはWin10で最後のOSと言ってるので、今後OSについてはそういうことは起こらないのかな。だといいけどねぇ。
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