今日は前にも書いた、Bluetoothイヤフォン道楽を相変わらず続けてますよ、って話。興味のない方はスルーしてくださいね。
このところの家籠り状態で、TV会議の機会が増えた方も多いと思うんだけど、PCやスマホのマイクやスピーカーだと、部屋の残響音を拾っちゃったり聞き取りにくかったり、ってんで、イヤフォンマイクの需要って増えてると思うのでね。
但し有線のイヤフォンには--ぼくの場合ランニングのお供に、ってニーズが1番目なので--個人的に全く興味がないので、ちょっと偏った内容になりますが。
上記の記事の後にももう1度、Bluetoothイヤフォンの話は書いているんだけども、その時に書いたAIKAQIというメーカーのB04という機種、これの後継の、機種名が同じなのでややこしい新B04が、記事を書いたのとほぼ同じ時期に発売されていて、書かなかったけどこれもゲットしていたのね。
旧と新はあまり差がなくて、あるとすると本体のタッチ操作でボリュームの調整ができるようになったことと、旧では光沢デザインで指紋がついちゃってたのが、新ではマットデザインになったくらいだったんで、ほとんど何のために買ったのかわからなかったのだが、今回いろいろと確認する中で、音声の遅延が格段に小さくなっていると言うことに気づいた。
音楽を聴くだけなら、音声の遅延ってほとんど関係ないので気にならないんだけど、TV会議とか映像を伴うものとなると、少し物を言ってくるのでね。
無線で飛ばしているし、圧縮したりしてるので、Bluetoothイヤフォンで音声遅延の問題は必然的について回るのだけど、1つはBluetoothのバージョン、もう1つはこの圧縮の方式--コーデックって言うんだけど--によってだいぶ変わってくる。
最新のBluetoothのバージョンは5.1で、最近のイヤフォンは最低でも5.0に対応してきてるんだけど、ぼくのスマホASUS_Z012DAは、そもそも4.0にしか対応していないので、バージョンの方はイヤフォン側がいくら上がっても、このスマホを使う限り関係ない(ちなみにWindowsPC内蔵のBluetoothバージョンも、それぞれの機種の新しさ次第で、最新のものでなければ5.0以降に対応していることは少ない模様。確認方法はコチラね)。
一方のコーデック、実はこっちの方が遅延の問題にはより物を言うようなのだけど、昔ながらのSBCと呼ばれるコーデックは、iPhoneにもAndoroidにも基本的に搭載されているのだけど、進化版として、iPhoneではAAC、Andoroidではapt-Xってのがあって、その中にもさらに細かいバージョンがあるけど、遅延以外にも音質とか、いろいろなものに影響する。
だけど上記の旧・新のB04は、どちらもapt-Xには対応していないので、それで遅延が少なくなるってことは、それ以外の要因、例えば内蔵チップが進化して処理速度が速くなったとか、そういうことなのかな?
で、この新B04は、2回目に書いた通り、ランニング時にもまったく耳からずれないし落ちないし、音質は悪くないし、ぼくとしては珍しく、2年ほど使い続けていた。
ところがこいつにも問題があってね。設計の問題なのか、個体のバグなのか、充電器に置いて充電が完了すると、なぜか勝手に電源が入ってしまうことがたびたびあり、そうするとスマホとペアリングされているので自動的に接続されてしまい、こないだも電話がかかって来て取ろうとしたら、デスクの引き出しにしまってあったB04に知らぬ間に接続されていて、本体では電話に出られない、という事件が起こり。
なのでランニング時にも安定し、かつapt-X対応で、かつその辺の電源管理がちゃんとしている新機種ってないかなぁ、と、時々Amazonで検索してみたりはしていた。
そしたら今年のアタマに、Green Fundingという商品系クラウドファウンディングサイトで、Vie Styleというベンチャーが、本体もシリコン製で柔らかく、耳にねじ込むと落ちない、という宣伝文句の製品を出していて、7,500円と通常Amazonで買う3~4,000円の価格帯のものより高かったけど、まぁいいかと購入(協賛)してみた。
コロナの問題とかあって4月末までかかって届いたVie Fit2という名前のそいつは、まずapt-X対応でもあり遅延はほぼないこと、そして充電器から外すと自動的に電源が入り、戻すと切れるという電源管理の精度の高さは素晴らしい。音質も、新B04と較べると、より高音側までフラットに聴こえてなかなかよい。
ところがね。確かに耳にねじ込むとふにゃっと入って遮音性は高く、落ちにくくはあるのだけど、やぱりランニング中にはだんだんずれてきて落ちてしまうのと、致命的なのは、走って体が揺れると、なんかカタカタ言う音が聞こえるんだよね。
これはランニングには使えん、ってことで、カミさんがTV会議する時に、PCのマイクとスピーカーでやってると、PC本体のファンが回った時にそのノイズが聞こえてうるさいと言われる、というので、カミさん専用と言うことにした。電源管理がシンプルなものでないと、カミさんには扱えないしね。
んでこれと並行して、というか発注はこっちの方が後だけども届いたのはあっという間だった、GlazataというメーカーのEC200というBluetoothヘッドセット、つまり基本片耳用で、マイク部分が口元へ少し伸びてきているタイプのイヤフォンマイクを4月頭に買った。TV会議が増えるにあたって、少しでもマイクが口元に近い方が何となく安心感があったからだ。
こいつには、マイクロUSB接続の有線だがもう片耳用のイヤフォンもついていて、もちろんステレオにはならないけど、両耳で音を聞くこともできる。機械式スイッチなのでOnかOffかは確実だし、大きい分重いけどイヤーフックもついているので安定してるし、長時間着けていても疲れない。日本語の音声メッセージもわかりやすく、電池もものすごく持つ。
ただ、試してみたら普通のステレオのBluetoothイヤフォンのマイクでも、音の聞こえ方は変わらないと言われたので、無駄な投資ではあったな。約2,000円だからまぁいいんだけど。
ちなみに上述の新B04の遅延テスト、これは実際にはこのEC200とVie Fit2が揃ってからやってみたんだけども、EC200も新B04も、apt-X対応のVie Fit2と較べて、ほとんど遅延度合いの差がわからなかったのは、ちょっとびっくりした。旧B04と、それ以前に買った機種のうちTSUNEOのX2Tという製品も試してみたら、これらは明らかに遅延があったので、コーデックとは別のところで、何らかの進化があったのね。
で、安定装着・apt-X対応・電源管理安定の条件がそろった機種を、その後もつらつらと探してたんだけど、B04のように耳たぶの窪み部分にきっちり嵌ってずれないような、角のように伸びたフックが着いたタイプって、最新機種ではほとんどなくってね。1つだけよさげなPZXのC9というのがあったんだけど、唯一apt-X対応ではなかったのでギリギリ思い留まった。
ちなみに最新機種は他の面でも進化していて、防水もIPX5くらいだったのがIPX7になり、CVC8.0ノイズキャンセリング機能がついているのがほぼデフォルトになった。また充電ケースの充電量の%表示が、どの機種もわかりやすくなっている。
んで今週発見したのが、OFUSHOのF16--という名前なのかがよくわからん--という機種(冒頭の写真ね)。角状のフックではなく、半円形の短いフックが着いたもので、装着安定性についてはちょっと心配だったのと、充電量の%表示はできないけど、他の条件はすべて満たしている上、Qualcommの最新音楽チップ搭載、というのでよし、とポチってみた。Offクーポンを利用して3,904円だ。
昨日届いたこいつを、早速充電して試してみたが、音質はかなりいいね。Amazonのレビューでは低音に寄ってる系のコメントが多いけど、B04と較べてもかなりフラットで、高音もきれいによく出てると思う。遅延もほぼない。
ボタンの長押し等ではできず、最初のペアリングで多少手間取った--電源を入れ直すしかペアリングモードに入る手段がなく、電源の入れ直しも充電ケースに一旦置いてまた持ち上げるしかない--けど、いったんペアリングできてしまえば接続と電源管理は安定している。
だけど今日これをつけて走ってみたら、やっぱ半円形フックでは耳たぶの襞の奥深くにうまく収まらないので、ないよりは多少マシだけど、不安定なのよね。うーん、困ったもんだ。でもB04の角もこの半円形フックも、ゴム製で本体に後付けするものなので、試してみたらF16にB04の予備用の角を取り付けることができた。
これなら安定しそうなのだが、問題はこの角を着けたままだと、充電器にうまく収まらないってことだな。てことはつまり電源の入り切りができないってことで、角は充電器に置くとき、外すときにいちいち着脱しないといけない。これは面倒だなぁ。
うーん、こうしてBluetoothイヤフォン道楽はまだまだ続いていくのであった。
コメント