夏が来ましたなぁ。暑いですなぁ。でも今年は半家籠り生活なので、毎日出かけて汗だくになることはない。その代わり昼間に電気を使うので、太陽光発電の売電量が減って、電気代が嵩んどります。そんな遅い梅雨明け直後にやったのは、カミさんのスマホの買い替え。
普通のキャリアを使ってると「機種変更」と言うことになるのだろうけど、我が家は3年前の9月を中心にいわゆる「格安スマホ」、正しくはMVNO業者であるmineoに、家族みんなで乗り換えたので、基本的には単にSIMフリーの端末を買って、SIMを差し替えるだけだ。
カミさんが今まで使っていたスマホは、そのMVNO移行の時にmineoから買った富士通のarrows M04という機種で、息子と同じなので使い方を教えてもらえそうだから、ってのがその理由だったんだけど、少しスペック的に弱っちかったから、心配はしていたのよね。特にメモリが2GBってのがね。
案の定、3年弱経ってみたら、動作が遅くちょっとしたことをしようとしても異様に待たされるようになってきた。新機種を買い移行作業を始めちゃってから聞いたら、一番イライラするのは会社のタイムカード押し用に使っているアプリで、リモートワークになってほぼ毎日朝晩使うようなのだが、これが特に遅いんだと言う。でもそれはもしかしたらスマホの性能UPでは改善しないかもよ。
んでしばらく様子は見てたんだけども、やっぱもうダメだと言うので、買い替えることにした。ぼくが使っているASUSのZenFone3 ZE552KLは、arrows M04よりもスペック的にはほぼすべての面で上--負けるのはNFC、つまりおサイフケータイとかが使えないくらい--で、メモリも4GB搭載しているので、Andoroidのバージョンが当初6.0だった(多分)のが8.0になった今も、遅くなったりと言うことはほぼなく快適に使えている。やっぱスペックは高いに越したことはないね。
というので、今度はぼくと同じASUSの後継機種を探して、ZenFone Max M2の、ストレージ64GBモデルZB633KL-BL64S4にすることにした。ぼくのZenFone3と較べて、CPU能力で約30%アップ、バッテリー容量も約30%アップ、画面はやや縦長になって6.3インチと0.8インチアップの他、カメラ性能等、ほぼすべての面でスペックが上回っている。それでいてSIMフリー機の価格は税込み21,450円と、ZenFone3の当時の購入価格の半額以下だ。
Wifiで5GHz帯を利用する802.11aやacを省略したり、画面解像度は1,520×720ドットでフルHDではなかったり、指紋認証は指1本しか登録できなかった--ぼくのZenFone3では左右の手の2本の指を登録できた--りとか、スマホの一般的な使い方においてはそれほど困ることがない部分でスペックを落としてコストを抑え、優先度が高い性能は上げると言うのは、商品戦略としてはなかなか優れていると思う。
ただZenFone Max M2の64GBモデルは、色がブラックかかなり渋めのブルーしかなく、このブルーでいい?とカミさんに了解を取る。この機種のSIMフリー機は多くのショップで扱っており、ほとんどで同じ価格=最安値だったので、株主優待券が使えるBiccamera.comで発注し、先週の土曜日の夕方に届いた。並行して画面保護フィルムも、こっちはAmazonで発注、ほぼ同じタイミングで届く。
保護フィルムを貼り、充電して、日曜日にセットアップ作業を行う。この日は午後にカミさんが美容室を予約しており、先に指紋認証とかだけ登録してもらってから、美容室に行っている間に、Wifi経由でGoogleアカウントの設定をし、LINEだのOfficeだの日経電子版だのと言った必要なアプリをダウンロードする。
帰ってきてから、まずSIMとMicroSDカードを入れ替え、なぜかオンラインでは解約できなかったmineoの端末保証サービスを、本人じゃないとダメなのでカミさんに電話をかけてもらって解約。ついでに月額850円払うと10分以内の通話なら無料になるサービスも、最近電話はそんなに使わないと言うので、mineoマイページで通話実績を調べ、確かにあまり使ってないことを確認して解約する。
それからLINEの移行。これはもう何度もやってるのでだんだん慣れてきた。その後Facebookとかいくつかのアプリでログインして使えるか確認し、Google以外の必要なメールアカウントを追加する。前回ID/Pwdが軒並みわからなくなっていたカミさんだけど、今回も本人の記憶ではあれー?どっかに書いたっけ?って言ってたのが、ぐちゃぐちゃな並びだけど一応手帳の最終ページに控えてあったので、恐れていたよりも比較的スムーズに進む。
これも前回と同じでちょっと面倒だったのが銀行系。電話音声でPINを伝えてきて、これを入力しないと移行できない。まぁこれはこのくらいセキュアな仕組みで当然だと言う気はするけどね。
最後にこれまでクレジットカード以外にキャッシュレス支払いの手段を持ち合わせていなかったカミさんが、Paypayを使えるようにしたいと言うので、Yahooカードを申し込む。Yahooカードでないとポイントがほとんどつかないからね。
変にセキュリティ意識の高いカミさんが、そんなことしなくたってPaypayでしか使わないならカード番号盗まれたりすることはないってのに、メインの口座ではなく今はほとんど使っていない別の銀行の口座を紐づけたいと言うので、さっき登録した銀行のアプリで紐づけ操作をする。こういうところは昔みたいに、銀行の届出印をついた紙の申請書なんかが不要になってよかったよね。
結局3時間くらいかかって当日できる対応が終わったのは6時過ぎになり、ランニングには行けなかったけど、この日は32度くらいあって、どうせ走るのは危険だったから、まぁよかったのかな。近所のプールはやってるけど、更衣室とか3密リスクが高く、今年は行けそうもないので、今月の運動はどうするか悩ましい。今日も別件があったからだけど行けなかったし。
その他カミさんが自分で入れていたアプリを、それは自分でやってねってことで、その後足かけ3日くらいにわたってシコシコ対応していたが、Yahooカードを送って来てからでないと対応できないPaypayとの紐づけは宿題として残った--今日カードが届いたので明日やるかな--ものの、木曜日には会社系で、システム担当の人に訊かないと移行できなそうだと言っていた上記のタイムカードアプリも使えるようになり、サイボウズもブラウザ経由ならばだけど使えて、一応アプリ周りの移行は完了した。
水曜日には、arrows M04に入っていた32GBのMicroSDカードが、意外にもけっこう容量的に逼迫していたので、128GBのSDXCカードを発注して中身をコピーし差し替えたりもした。MicroSDカードっていまや128GBでも2,000円切ってるんだね。3年前は3,300円~3,400円くらいしてたのに。今そのくらい出せば256GBが買えてしまう。すげーなぁ。
日曜日に移行作業をしながらZenFone Max M2を実際にいじってみたが、重さはZenFone3より5gだけ重くなったけど、形は画面が縦長になった分全体にも少し細長くなって、女性の小さな手にも持ちやすくなったんじゃないかな。アプリ類は、もちろん買ったばかりだからってことはあるけど、サクサクと快適に動く。問題のタイムカードアプリも、反応がかなり速くなったとのことで、よかったよかった。
画面はとてもくっきりして見やすく、カメラは解像度は大したことはないけど、外カメラには深度測定用のレンズもついていて、自動で撮影シーンを選んでくれる機能がかなり優れているようで、あまり考えずに撮ってもきれいに撮れる。これはぼくは試してないけど、ハイレゾ対応ではないが音もいいらしい。
こういうマシンを2万円ちょっとで提供するというのは、あまり言いたくはないがAで始まるどっかのメーカーと較べると、スタンスが大違いだ。日本ではiPhoneのシェアは50%を超えるけども、世界では20%そこそこと言うのは、当然だと思う。だって同じようなスペックだと8万円とかするのを、いくら多少UI(UX)がいいからって言って、誰が好き好んで買うの?って話でしょ。
端末のほとんどがまだキャリア経由で売られ、海外のように端末とキャリアを分離したシンプルな価格競争になっていない影響も大きいとは思うけどね。A社は囲い込み勝負の企業だけに、極めて日本的なこの抱き合わせ制度に、うまくマッチしたよね。
てことでMVNO&SIMフリーの恩恵に預かり、かなりリーズナブルなお値段で移行することができた、カミさんのスマホ買い替え顛末でした。
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