先週は、日曜日が誕生日で62歳になったにもかかわらず、このブログをサボってしまいました。旅の準備もさることながら、平日にやっている掃除とか、いろいろバタバタと前倒し対応してましてね。
というわけで今私、京都に来ております。前にも書いたけど紅葉の時期の京都って、修学旅行の時以来、16年前にもカミさんと来ているのだけど、1泊だけだったのと、けっこう早すぎで時期を外したので、王道ではなく鞍馬とか山に行っちゃったこともあり、嵯峨野以外の金閣寺とか清水寺とかには全然行ってないのよね。
てことで今回は、これまでないことに1つの宿に4日間腰を据えて、紅葉の名所と言われる場所を中心に、京都中心部に近い東西南北の神社仏閣を、徹底的に周るプランを立てた。いやいや、これもリタイアして平日に1人で出かけることができるようになってはじめて成せる業だ。
そんなことで今回は、行きたい場所を分単位で巡っていく大変に細かいプランになっているため、いちいち全部書いているとキリがないので、少しシステマティックな書き方にして、省略するところはしようかと。実際そうできるかわかりませんが。
ではまず月曜日のプランね。これでもEvernoteに書いたものを1/5くらいに圧縮してるんですけと・・・
・品川→新幹線→10:44京都(荷物をコインロッカーに預ける)
・地下鉄→11:17二条城(二の丸庭園・二の丸御殿)→12:30昼食 蕎麦 たつ市
・バス→13:35西本願寺(御影堂、阿弥陀堂、飛雲閣、書院、唐門)
・徒歩→14:45梅小路公園(芝生広場北側→朱雀の庭→芝生広場南側雑木林)
・徒歩→15:25東寺(五重塔、金堂、講堂、御影堂)
・バス→京都駅(荷物受取)→バス→17:38(宿スーパーホテル京都四条河原町)
・風呂→19:00メシ→サラダの店サンチョ 河原町本店
ということで初日は洛中の名所巡り。計画時に埋めたリンクはとりあえずそのまま残しておくので、興味のある方は見てみてね。
この計画で一番不安だったのは、神社仏閣を観る時間が実際どのくらいかかるかが予測しにくかったこと。京都の駅で、1つは八条口側に着く新幹線から烏丸口側に行く連絡が意外に悪かったのと、あんだけたくさんあるコインロッカーが、11時前の時点では結構埋まってしまっていて、穴場らしい京都劇場下のロッカーに預けた時には、元の予定より10分ほど押してしまっていた。
なので二条城では二の丸御殿の中を観るのを省略したのだけど、そしたら意外に早く回れてしまい、昼食の時間が30分ほど早くなってしまった。まぁつまりそこそこ正確に、っつーかやや余裕目に、見回る時間を見積もれてたってことかと。
二条城はまぁさすがに徳川さんが威信をかけただけあって立派な城と庭園でしたけど、この時点で少し曇ってきてしまってね。東山の方は晴れているのに陽は差してないという。紅葉って陽があるかないかで全然美しさが違うのよね。きれいな木はそこそこあったんだけど、今一つ美しさには欠ける。だけどま、11/14週はやめて今週来た判断は、おおむね正しそうな予感。
西本願寺は、浄土真宗の総本山だけあって、御影堂も阿弥陀堂もものすごく巨大で立派。しかもここは国宝だらけの割に、開かれた教義からか、おおむねどこも自由に中に入れてくれるのよね。特に唐門は、極彩色の彫刻が美しく、修復成って間もないからか、ものすごくきれいだ。これにはしばらく見入ってしまった。
梅小路公園は、水族館とか鉄道博物館とかがある普通の公園なのだけど、ここも紅葉が美しい。特に「朱雀の庭」というところの周りがきれいだったのだけど、なぜか「朱雀の庭」自体はまだ14時過ぎなのに閉まっていて入れなかった。なんでやねん。
そこからさらに歩いて行った東寺は、日本一の高さを誇る国宝の五重塔が、とにかくカッコよくてちょっと惚れてしまいましたね。今月はこの五重塔の一層目--四面に向いた如来像と内部の造作が素晴らしい--と、金堂、講堂の内部を公開しており、国宝がいくつかある宝物館の内部公開が11/25日で終わってしまったのが残念だったけど、他にも御影堂(これも国宝)も観ることができて、紅葉も美しいし、いやいや、ここは行ってよかった。
今回の宿は四条河原町の温泉付きビジネスホテル、「スーパーホテル京都四条河原町」だ。スーパーホテルはこれまで何度も世話になっているので、ここは温泉大風呂が1つしかなく男女入替時間制なのが残念なのだけど、この時期でも朝食付きで1泊15,000円ほどと高くはないし、場所もあらゆる市バスの中心地でベースにするには最適だし、使い勝手のよい宿ですな。
・9:00発バス→9:30下鴨神社(糺の森、南鳥居、楼門、舞殿、中門、本殿2つ)
2日目は洛北から比叡山にというちょっと移動の多いプラン。というか八瀬の瑠璃光院、ここの紅葉の美しさがネットでバズって、ミーハーにもぼくも行きたいなと思い、数年前から行きたい場所候補に挙げていたのが、今回の京都旅のそもそものきっかけでね。
まず下鴨神社。由緒あるこの神社は、縁起とかを読むとかつての皇紀ウン千年のころの年代で書いてあったりするのでわけがわからないのだけど、奈良時代ごろからあることは確かなようだ。
ここは出雲大社ほどの荘厳感はなかったし、たまたま今2つの国宝の本殿を修復しており、近くまでは寄れるが足場が組んであったりするので、由緒正しくかつ比較的カジュアルな神社という印象だった。着いた頃にはちょっと陽が陰っていたが、次第に晴れて陽射しが回復し、ここにも多くある紅葉が本当に美しく映えていた。娘と嫁にお守りを買った。
瑠璃光院に行くまでこの天気が続いてくれと願いつつ、事前予約した11:20より少し前に着いて中に入ったが、また少し曇りがちになっていた天気は次第に回復したものの、ここの(バズった)主庭には、この時間帯は陽が出ても当たらないのね。なのでめちゃくちゃ美麗ということでもなかったが、他の陽の当たる庭(写真は主庭ではありません)や参道の紅葉も含めて、これはかなりなもんですな。バズっただけあってかなり人が多かったけど、ここは行く価値アリですね。
それからケーブルカー、ロープウェイを使って比叡山に登り、シャトルバスに乗って延暦寺の東塔(とうどう)エリアに行く。ここはさすがに山の上だけに寒いし、尾根上から滋賀県側に寺域があるからか、傘を差すほどではなくパーカーのフードで何とかなる程度ではあったが、小雨が降っていた。
山の上だけに、いろんな由緒ある建物を観に行こうとすると、けっこうな坂道を歩くことになる。また国宝の根本中堂はいまかなり大規模な修復を8年がかりでやっている最中で、全体を大きなプレハブですっぽり覆われているが、中のご本尊や1200年灯り続けているという「不滅の法灯」を拝むことはできる。やっぱここは歴史の重みを感じさせますな。京都は外国人旅行者の比率がかなり高いのだけど、ここではやたらと中国人が多かったのが印象的だった。
登って来たのと逆コースをたどり、途中ケーブルカーのダイヤの関係で無駄に25分待たされたりしながら、叡山鉄道とバスを乗り継いでこの日最後にやって来たのは、「圓光寺」というお寺だ。ここも予約が必要で、今回の旅で予約が必要だった訪問先2ヶ所がこの日に集中することになった。
16時の予約に10分ほど遅刻して行ったが、ここはすっごいよかった。枯山水の庭部分(冒頭の写真ね)もいいが、なにより庭の紅葉がものすごく美しい。バズった瑠璃光院以上なんじゃないの?敢えて夕方に来たのは、ここの奥にある徳川家康の歯を埋葬してあるという「東照宮」から見る夕景がすごくきれいだということだったからなのだが、残念ながらこの時には雲がかなり低くまで来てしまっていてそれは見ることができず、その分美しい庭の紅葉を、だいぶ暗くなって観ることになったのがちょっと惜しかったな。ここは陽の差す昼間にまたぜひ来てみたいね。予約が必要なので今回の旅では無理だけど。
てことでまずは2日分の京都一人旅記でした。3日目以降はまた近々書きますね。
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