京都旅行から昨晩、無事帰ってまいりました。帰ってきたら関東もかなり冷え込んでいて、特に主のいなかった自宅スタジオ、ブースと寝室が冷え切っており、珍しく暖房でエアコンを使ってしまった。
てことで遡って、京都旅行の続きは、洛西・御室方面を回る3日目のプランから。
・9:00発バス→9:33北野天満宮(楼門、三光門、本殿、御土居のもみじ苑)
・徒歩→10:35金閣寺(総門、庫裏、櫟樫、唐門、方丈、舎利殿、銀河泉他)
・バス→11:42竜安寺(山門、鏡容池、竜安寺垣、庫裏、方丈、石庭) →12:30昼食菜の花(麺)
・徒歩→13:22等持院(方丈、霊光殿、庭園)
・徒歩→14:15妙心寺(大方丈、大庫裏、法堂、仏殿)
・徒歩→15:30仁和寺(二王門、御所庭園、中門、五重塔、金堂、経蔵、鐘楼、御影堂、観音堂)
・バス→17:56ホテル
・風呂→19:00メシ→SPICE GATE(カレー)
北野天満宮は、全国の天神様の総本宮だけあって立派な造りだが、出雲大社とかよりは少しカジュアルな感じかな。国宝の本殿前は、当たり前だけど以前行った太宰府天満宮の感じによく似ている。学問や芸能、災難厄除けの神様ってことで、勉強好きのカミさんに勧学守、オフクロに延命長寿守を買った。
ここには境内西側の紙屋川に沿って「御土居のもみじ苑」という場所があり、350本ほどのもみじが植わっているそうだが、ここはすごかった!今がほぼピークの赤や黄色が遊歩道の周りを取り巻き、この日は午前中早い時間はめちゃくちゃ天気も良かったので、素晴らしい美しさだ。京都に紅葉狩りに行くなら、ここは外さない方がよさそうだね。
ところがこのもみじ苑を抜けるころ、デジカメSONY DSC-WX500のバッテリー2本目が切れてしまった。ここまで2日ちょっとで280枚もの写真--ちなみに今回の旅通算で686枚も写真を撮った。1つの旅としては最高記録だ--を撮っていたのもあるのだけど、もう長く使ってるバッテリーなので、ヘタって容量が減ってきてたのよね。
てことでこれ以降の写真はスマホで。WX-500は30倍もの光学ズームが使えるのに、スマホだとズームがデジタルになっちゃうので解像度が下がってイヤなのと、使い勝手も悪いのよね。しまった、早めに手配しとくんだった。今さらながら宿に戻ってからネット購入したが、この旅行中はもう間に合わないので諦めるしかない。
金閣寺はねぇ、紅葉の名所ってことでもなく、まぁ行っとかないとね、くらいのことで行ってみたんだけど、最終日の清水寺と同様、この手の有名寺社は平日なのにとにかく原宿竹下通り並みの人出。修学旅行と思しき学生の団体客と外国人観光客で8割くらいを占めると思われ、もう順路通りにダラダラ進んで行くしかない。
いわゆる金閣--舎利殿も、ああ、金色のお堂が建ってるね、てなもんで、翌日行った銀閣のようなわびさびの風情もあまりなく、足利義満の自己顕示欲の噴出って感じで、個人的にはあまり感心しなかったな。写真も載せません(右の写真は竜安寺)。
次の竜安寺は、逆に素晴らしかった。有名な石庭はシュールすぎて--この寺はホームページもかなりシュールな作りなのだが--まぁ「理解」するものではないかもしらんが正直、 はぁ、こんなもんですか、って感じだったけど、山門や参道、「鏡容池」周りの紅葉が本当にきれいで、ここも行っといたほうがいい場所の一つだね(左の写真は等持院)。
昼食後最初に行った等持院は、足利尊氏が建てて足利将軍歴代の菩提所になった寺だが、ここもまぁ小規模ながら庭園周りにはそこそこきれいな木もあって悪くはない。竜安寺から妙心寺に行く途中、ちょっと寄り道できる場所にあったんで行ったに近いんだけど、まぁ寄り道する価値はあったかな。
妙心寺は臨済宗の大本山だけに、とにかく規模がデカい。メインの大方丈、大庫裏、法堂などの他に、各派が組んだ「院」や「庵」が多数あり、法堂の天井の龍の画が素晴らしいのと、その「院」のうちの一つ「退蔵院」の中に入ったが、庭と周りの紅葉がなかなかのものだった。
仁和寺は重要文化財の中門が修復中で観ることができなかったが、その手前の御所庭園は紅葉も相まって風情があったのと、五重塔や経蔵などがとても整然と清潔に佇む感じがあり、 特に国宝の金堂はなんだかとてもきれいで素敵な建物でよかったなぁ。
ここまで北野天満宮→金閣寺、竜安寺→等持院→妙心寺→仁和寺と歩き、バカ広い妙心寺の北門から南門の間を往復したため、この時点で相当疲弊していたのと、また前日の経験から16時を過ぎるとかなり暗くなってくることもわかっていたので、当初予定より2時間近く巻いていたが、国宝や重要文化財を多く収蔵しているという仁和寺霊宝館の秋季特別公開はパスして、バスに乗り宿に戻って来た。このブログを書いて写真を載せてアップする、という作業も必要だったのでね。
南禅寺は今年のJR東海の「そうだ。京都へ行こう」キャンペーンで使われていたが、方丈の建物の写真が外から撮りにくいのはあるものの、三門や法堂はとても立派だし、「南禅院」の庭園はなかなかの風情だ。紅葉は密集してはいないが、そこここにきれいな木があって、まぁまぁ期待に違わぬ感じ。
永観堂(禅林寺)は、これは素晴らしい紅葉だ。釈迦堂などに上がって観る庭園もよいし、「放生池」の周りは紅葉の密生で、一部終わりかけの木もあったが、地面がオレンジ色の広庭みたいになっている。ここも紅葉狩りには欠かせない場所の一つだね。まぁそんなことは皆さん先刻承知のようで、かなりの人出だったけどね。
それから琵琶湖疎水分線に沿ってできた「哲学の道」に入って、銀閣寺のそばまでほぼ端から端までを歩いて行き、おいしいうどんを頂いてから、銀閣寺へ(左の写真は永観堂)。
銀閣寺はそもそも金閣寺ほど人がいないのもあるのだが、庭全体の造りや雰囲気が素晴らしいし、国宝の観音殿(いわゆる銀閣)が庭の景観の中に溶け込んでいる佇まいとか、その手前にある白砂の庭「銀沙灘」、白砂を盛った「向月台」のシュールさとの対比も際立っていて、政治家としてどうだったかは別として、足利義政という人の芸術的センスが、祖父義満より数段優れていたことを感じさせる。
この時期、秋の特別拝観ってのをやっていて、国宝東求堂の中の阿弥陀如来像とか、本堂の中の釈迦牟尼仏や襖絵なんかを見ることもでき予定にも入れていたのだが、1時間前受付ってことでその間ボケっと待っているのもなぁってことでパスしたため、ここまでで既に30分程巻いていたのが、ここでさらに1時間半ほど巻くことになった。
岡崎神社と金戒光明寺は、真如堂(真正極楽寺)の隣とそのまた隣にあったのでまぁついでに行こうかということにしただけなのだけど、岡崎神社の方は小さな神社ながら、この辺りに多く生息していたといううさぎが多産だというので、子授け・安産の神社としてそこここにうさぎの像が建っておりなかなかかわいい。ここではまた娘にお守と、孫たちに「こどもまもり」、そしてうさぎの焼き物に入ったおみくじを買った。おみくじは「小吉」だった。
金戒光明寺は、幕末に京都守護職になった会津藩松平氏の本陣が置かれた場所で、新撰組との繋がりが深いってことで、特別拝観で大方丈に上がると、斎藤一の流派だった「無外流」の演武実演なんかをやっていて、思いのほか時間を食った。方丈から下りて散策できる庭や、参道までの紅葉も美しく、ここはちょっと拾い物って感じだったな。
この日最後は金戒光明寺の隣にある真如堂(真正極楽寺)。ここはもともと紅葉の景観をある程度期待していたんだけど、期待以上に素晴らしかったな。そもそも総門の手前から、総門に入ると本堂までの階段の参道が、両側とも真っ赤に色づいている。
境内にもきれいな木がこれでもかとばかりに並んでおり、最初少し曇りがちだったのが途中陽射しが出てきたので、また戻って写真を撮り直す(冒頭の写真ね)とかしていたら、予定を30分以上押したが、元々だいぶ巻いていたので問題なし。むしろまだ陽のある時間にここに来れてよかった。ここは絶対に外せない名所ですな。
てことで3日目と4日目の記録でした。写真が多くてすごく長くなっちゃってすみません。最終日の記録その他はまた後日書きますね。
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