今週は予定外に早い納車になったと先週書いた新車、日産Kicksの各種セットアップをし、試し乗りをしてきた。
まぁしかし近ごろの車は、しかも前の車から9年も経ってるし今度は半電気自動車e-Powerだし、いろいろと進化していて設定することも多い。さらに装備がエコ寄り、安全寄りにどんどん振られているので、なかなか思いのままに設定できないこともある。
例えばオートライトがどのくらいの暗さになったら点灯するかの設定だが、「標準」だとまだほぼ普通に日照がある16時前にはもう点灯してしまうので、「遅い」に設定したが、それでも少なくとも日が暮れるかなり前には、日中でも森の中なんかを走っていると点灯する。
ディーラーの営業マン氏に言わせると、この手の装備はお上からの指導でとにかく安全に安全にとなっていて、最近まだ明るいのに点灯している車が増えてきていると思うが、それはその指導に従った割と新しめの車なんだとのこと。まぁ別にいいんですけどね。
今度のナビは日産純正だが、ここでも主に音楽を鳴らすことに関する設定は多い。イコライザー(周波数調整)は当然として、運転席位置でバランスがちょうどよくなるように音量の左右だけでなく前後の位置を調整したり、スピーカーからの距離によって一番遠いスピーカーよりも10cmごとに0.3ms遅く音を鳴らすように設定できたりもする。もっともスピーカー自体がそんなにいいもんじゃないので、前の車アクセラのBose6スピーカーに較べたら音質は劣っちゃうんだけどね。
これは後で実際に高速を走ってみて設定を「LOW」に変更したんだけど、高速とかでロードノイズやエンジン音が大きくなった時に、音楽が聞こえにくくならないように、車のスピードによって音量を上げてくれるようにもできる。その上がり具合の設定だが、これも「MIDDLE」のままだとやたらとうるさくなりすぎたのでね。
またルームミラーが普通の鏡と後方カメラの映像との切り替えができるようになっていて、ちょっと距離感は掴みづらいのだけど後方カメラの方が映像が鮮明なのと、それ以外にもここに情報を映してくれることもあって、こっちを主に使うことにしたのだが、このカメラの向きがやや右寄り・上寄りだったのを、駐車場の奥の壁のセンター位置に付箋を貼って、それを目印に調整する。
あとは前の車に積んでいたゴミ箱やカードフォルダーをどこにどう固定するか検討し、そのために必要なマジックテープは在庫があったのだが、それらを固定する強力両面テープがなくなったのでロヂャースで買ってきて、助手席足元右手前と、センターコンソールの上蓋裏に留める。
Mazda純正ナビがかなりアホなのと、4年目以降は地図データを更新してくれない--これは今度の車でも同じ--ので、近頃出かけるときはほとんどスマホのGoogle Mapのナビを使っていて、出かける計画を立てる時はPC上で場所を特定してルートを設定し、そのURLのリンクをEvernoteに埋め込んでスマホで開いて走る、ということをやっていた。
これと同じ使い勝手にするには、ナビではなくGoogle Autoという機能に対応した「ディスプレイオーディオ」というヤツを選ぶ選択肢もあったのだが、それだとカミさんが運転する時に操作が複雑になりすぎるため、やはり日産純正ナビをつけた。Mazdaは最近純正ナビの機能を絞ってスマホナビも使えるような、これに近い対応をしているようだが、まぁ昔の純正ナビのアホさ加減--なにしろ渋滞状況お構いなしに最初提示したルートに固執するとか酷いもんでね--もあるとは言え、日産にも見習ってほしい。
で、計画時にPC上で特定した目的地--なにせ私、ここに行くなら近くで車が停められる位置はここだとかを、Street Viewまで観て正確に特定するのでね--を純正ナビに送る手段が必要になるのだが、今度のナビはNaviConというアプリに対応しており、Google Mapの目的地情報を保存してスマホ上でNaviConに共有し、ここから純正ナビに送る、という手順で行けそうだというのは購入検討時点で確かめていたので、これも実際にやってみてできることを確認した。
もっともこれだと目的地は特定できるけど、ルートは計画時に自分で決めるのではなく、その目的地に合わせてナビ任せになるんだけどね。まぁそこはMazda純正ほどアホではないということを日産純正ナビに期待してってことで。ただデータ更新がされない4年目以降どうするかは残課題のままなのだけどね。
そんなこんなのセットアップや確認をして、天気の良かった今週の水曜日、家で昼飯を食べてから、新車の試し乗りに出かけた。主に高速での「プロパイロット」の機能と、登り坂でのトルク度合いを確認する目的なので、今紅葉がきれいな群馬の伊香保温泉辺りまで行く手もあったのだが、もっと近場で山道の多い、埼玉の飯能~越生の間にある「関八州見晴台」って場所を目指すことにした。
所沢から関越に乗り、「プロパイロット」の機能を確認。これまで似たような装備として「マツダ・レーダークルーズコントロール」というのが着いていたが、オンにした後<SET ->ボタンを押さないと始動しないという使い勝手の違いに最初戸惑ったものの、これはだいぶ進化してるね。
基本的なところで、定速走行の速度が135km/hまで設定できるということ。近頃は新東名とかいくつか、制限速度が100km越えの高速も増えてきてるのでね。これまで115km/hまでしか設定できなかったストレスは解消された。
また同時に稼働する「ハンドル支援」がよくできていて、高速上ではほぼ自分でハンドルを動かすことを意識しなくても、ハンドルが勝手に細かく動いて車線のセンター位置を保ってくれる。これはいろんな認知機能の衰えを感じ始めたロートルドライバーにはありがたい。ただ両側の線が認識できなくなるとこの機能は働かなくなるので、手放し運転ができるレベルではなく、ハンドルから手が離れると警告が出るのだけどね。この警告もどのくらい手を離すと出るかを確認した。
前々車の動きを感知して速度制御する機能とか、渋滞時止まっても「プロパイロット」は解除されず前車追随を続けてくれる機能--前の車では車速が30km/hを切ると解除されるようになっていた--とかは、高速が空いていたので確認できなかったのだけどね。
圏央道の狭山日高インターを降り、国道299号線に入って、秩父の方へ向かって行く。この車はアクセルを離すとブレーキを踏まなくても制動がかかってそれによってバッテリーを充電するようになっており、ここがもっとも「クセが強い」ところなのだが、アクセルに軽く足を載せておくと惰性で走るのに近い状態になるのにはだいぶ慣れてきた。
西武池袋線の東吾野駅のちょっと先から右折して山道に入る。かなり細く勾配も急なワインディングロードの林道だが、この車は2WDで、買う前に乗った4WDの試乗車ほどではない--2WD車の方が燃費はよいのでこっちを買った--し、アクセラの2.2Lディーゼルのバカみたいなトルク感はないのだけど、アクセルを踏み込めばかなりぐいぐいと登ってくれる。モーターのレスポンスも悪くない。
逆に、こういうStop&Goの多いくねくね道では、アクセルを離すと制動がかかるというのは運転がしやすいと感じた。少なくとも平坦~登りでは、アクセルを踏み込みカーブの手前で離すとそれだけでかなり速度が落ちるので、いちいちブレーキを踏む必要がなくて、ほぼアクセルワークだけで走れるのでね。
以前にも2度ほど、1度目はカミさんとハイキングで、2度目は前の車を買う前に試乗車を借りて来ている「顔振峠」を過ぎ、「奥武蔵グリーンライン」をさらに15分ほどうねうねと進んで行くと、家からの時間で2時間ほどで、「関八州見晴台」の下に着く。
ここからかなりの急坂を5分ほど歩いて登って行くと標高771mの見晴台に着く。「関八州」と言うほど周り全部が見えるわけではなく、灌木に阻まれた方向も多いが、東京の中心部方向と、奥多摩の山々が連なる方向の景色はなかなか見事だ。ただこの日は天気はよかったのだけど遠くはちょっと霞んでいて、新宿の高層ビル群までは確認できたけど、スカイツリーはわからなかったな。
埼玉のこの辺じゃ、気温は13度ほどだとは言えまだ紅葉はぜんぜんだけど、緑の「陽の当たる葉の裏写真」を何枚か撮りながら車に戻り、今度は黒山三滝の方へ林道を下って、越生から関越の坂戸西スマートICに出て、また「プロパイロット」を使い、近所の「コジマ」に寄ったりしながら、17:45頃家に帰って来た。
燃費はトータルで17km/lほどで、前の車で高速のみを走ったいい時と同じくらい。これにはまだちょっと不満が残るけども、この車は高速でよりも街中でのほうが燃費がよかったりもするようなので、もうちょっとあちこち乗ってみて確かめないとね。
しかし林道を走ってる間、止まって作業してる人を除くと、自転車で鍛錬をしている人が2人、対向車に遭ったのは1台だけ、「関八州見晴台」でも誰にも遭わず、ってのは、さすが平日の埼玉の里山だけのことはありますな。
てことで、前の車の「ヌルっと」走る心地よさはそれほど感じられないけれども、まぁまぁ今度の車とも仲良くなれそうな気がしてきた、セットアップと試し乗りのお話でした。
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