このところいろいろと出来事が立て込んでおりまして、しばらく1週間遅れでの記事になるかもです。
先週の連休中日の22日、今年はカミさんが忙しくて4月の結婚記念日には行けなかった、埼玉里山歩きに行ってきた。
夏休みの前半、最近ちょっと精神的に煮詰まることが多かったのを徹底して払拭すべく、家族4人で行くと決まっていた上高地・乗鞍旅行に先立って、1泊でカミさんと行こうかと、予約までした奥鬼怒旅行、結局なんだかんだでキャンセルしちゃったんだけど、この時に、9月の連チャン連休の時に行けばいいじゃん、と言っていたのもあってね。
結局ハッピーマンデー施策で、月曜日の授業日程が厳しくなって、最近の大学は休日の月曜日も授業があったりするんだけど、その影響で娘も23日が長い夏休み明けになったのと同時に、いくつかの大学講師の仕事もしているカミさんは、どっちの連休も連休ではなくなってしまったので、泊まりはなしってことになっちゃったんだけどね。
だけど16日が台風で休講になり、授業の準備に少し余裕ができたカミさんが、日曜日なら行けるよ、ってことになって。土曜日が少し暑かったんでやっぱちょっと無理しても奥鬼怒かなぁなんて一瞬思ったものの、日曜日は天気がイマイチで涼しそうだたので、その週に立てた予定通り、埼玉の里山の中でも我が家からの距離が近い、越生の黒山三滝とその周辺の里山歩きに行ってきた。って長い前置きですいません。
黒山三滝は、戦前からある、リアルに昭和ないわゆる観光地で、入り口にはこんなゲートが建っていたりする。ひろ~い関東平野が西側で初めて切れて、この黒山三滝で里山に出会う越生町は、その里山1つを越えると、西武池袋線が秩父と飯能の間を走る高麗川の谷に降りられる位置にある。我が家から行くと関越の鶴ヶ島インターから下の道を20kmほど、総距離でも50km弱という、恐らく最も近い里山だ。
ゆっくりと10時に出て、連休中日なのにお彼岸だったためか、思ったより渋滞がキツく、予定よりも少し時間がかかったけど、まぁ近いから知れたもんで、12時過ぎにはそのゲートの中の、ここを観光地として成立させしめたと思われる温泉、黒山鉱泉の1件宿、黒山鉱泉館の駐車場に車を駐める。
帰りにこの温泉に入ることは決めていたのでね。鉱泉館の客は駐車場がタダになる。もっとも、この辺は普通の駐車場もみんな無料で、客以外は500円取るこの駐車場のほうがちょっと珍しい。
駐車場から黒山三滝とは逆方向に歩き、ゲートを逆にくぐって、まず目指す顔振峠の方向に車道を歩いていく。1km弱ゆるい坂を登ったところから、案内板に従ってハイキング路に入る。結構キツい登りだ。時折涼しい風が通っては行くけども、やっぱり4月とは違って、あっという間に汗だくになる。
ゲートのあたりから標高差で約360m、最近週末ランニングの効果が多少なりとも出てきているぼくですら大分くたびれてきて、カミさんはもうヘロヘロになってきた頃に、杉林の割れ目を抜けると、茶屋が3件ほど経つ顔振峠に到着だ。義経主従が落ちていく時に通って、あまりの星空の美しさに顔を振って見回したという伝説から名付けられたこの峠は、車道も通っていて深山感はまったくないのだけど、反対側の高麗川谷方向の景色がなかなか美しい。
この峠の、娘とおぼしきおばちゃん店主にこき使われるおばあちゃん店員のいる茶屋で、山かけそばと山芋の磯辺揚げを食べ、傘杉峠の方へ車道を登っていく。途中からハイキング路に入っても、思いの外の登りが続く。やっとピークと思しき場所に着いて、ベンチで少し休むと、谷間から涼しい風が吹き渡っていく。
傘杉峠には、きっと傘のように枝の広がった杉があるに違いないと主張し、カミさんはどれがその杉かと上を見ながら歩いていく。結局その名前の由来はわからずじまいなんだけど、特に何があるでもなくやはり車道の走っている地味なその峠の道標を挟んで、カミさんと自分撮りの写真を撮った。
黒山三滝までの下りは結構キツくて、途中岩場みたいなところもあったりする。ぼくらがたどっているのは逆コースで、通常はこの道を登ってくるのが一般的なコースなんだけど、ファミリー向けって書いてあったけどホンマかいな、って感じだ。
途中きれいな清流を2度ほど渡り、膝が笑い始めた頃に、ちょっとわかりにくい分かれ道に入って、東屋を過ぎて下って行くと、黒山三滝の男滝・女滝に着く。
水量は多くてなかなかの迫力はあり、確かに修験者が滝に打たれるのには向いてるかもとは思うものの、いかんせん落差が10mと5mなので、乗鞍の三本滝なんかと比べると、明らかに格下な感じが、昭和の、埼玉の観光名所らしい。
しばらくここで涼んでから、少し下流にある三滝の1つ、天狗滝に向かう。下流ながら、落差もけっこうあるし、険しい岩場で近くまで寄れないところとか、この滝が一番見る価値があるかも知れない。
そこから岩魚の釣り堀とかを過ぎると、元の黒山鉱泉館に戻ってきた。ゆっくり茶屋で飯食ったりしてたので、結局4時過ぎになっており、この黒山鉱泉館の立ち寄り入浴受付時間終了の5時に近づいてしまった。
@1000円払って入ったこの風呂、入ってみると脱衣場から風呂場に入る入口のところに紙が貼ってあって、温泉法の改正で、この鉱泉は有効成分不足と泉温不足で温泉とは認められなくなったと書いてある。なんじゃそりゃ?多少イオンは多いものの、温泉じゃないのに、1000円取るとはいい度胸じゃんか。
だけどこの時間なのに誰もいないこの鉱泉は、入ってみるといい湯加減で気持ち良い。ゆっくり浸かってストレッチなんかをし、上がって男女の風呂入口前のロビーで待っていたら、写真が貼ってあって、この鉱泉館がこの地を観光地たらしめた、発見直後の戦前の様子とか、田中角栄が来た時の様子とかが並んでいた。
電波が悪くて待ってる間に読もうと思っていた新聞も読めず、阪神戦の結果もわからず、車で家路につく。帰りもそこそこ混んでいて、関越を降りたのが6時半頃、腹が減ってきて、どこで食う?って話になり、なぜか顔振峠と傘杉峠の間の、開けてるとはいえ山の中にあったイタメシ屋に影響され、チーズ系の食い物が食いたいと主張して、最近流行りのピザ食べ放題で業績を伸ばしているモダンパスタの新座店でパスタとピザを腹いっぱい食べる。
家に帰ってきたのが8時くらい、それから録画するのを忘れていて、SONY BDZ-EW500のso-netのサイトからリモート予約できる機能を使ってモダンパスタで予約した、なでしこのナイジェリア戦を観た。
うーん、やっぱこれぞ休日だよね。昭和な感じはどうでもいいので、こういうちょっとした里山で、帰りに温泉は入れる場所って、もうちょっと開発の余地あるかな?
さてさて、明日は「音感」の恒例になった内輪ライブ、Onkan Home Comings Dayの3回めで、六本木のKENTO'Sに10時入りだ。早く寝よう。
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