昔、美術史で習った時は単に「キリコ」と言っていたと思うのだけど、今は一般的に「デ・キリコ」って言うのかな?今週は水曜日にその「デ・キリコ展」を上野の東京都美術館に観に行ってきた。
ぼくはこの展覧会をやっていることは知らなかったんだけど、先週の「サンデーソングブック」で山下達郎氏がこれに行ってきて、大変素晴らしかったという話をしていて、平日だとショップで使える500円分のクーポン付きのチケットを売っているというので、ローソンで入手してね。
キリコはシュルリアリズムの先駆となった「形而上絵画」という様式の絵を1910年前後に制作し、ダリやマグリットなどのシュルリアリズムの画家たちに大きな影響を与えたと言われる。
なのでキリコの絵をかつて教科書とかで観たときには、そんなに好きってほどでもなかったのだけど、はっきりした線と色を使って描かれた、遠近や場の設定などが現実にはあり得ない不思議な空間は大変印象的で、少なくとも古典派や印象派なんかに較べれば、はるかに興味を惹かれたのを憶えている。
しかし水曜日は東京は初の真夏日ってことで、暑かったねぇ。東京都美術館って過去行ったことあったっけな?上野駅にいくつかある美術館の中では、駅からはけっこう遠いのよね。まぁでも7分くらいでは行けるので、ゆっくり歩いて行けば汗が噴き出してくるほどではない。
展示は地下から始まって、基本的にキリコの制作した年代に沿って、エスカレーターで1F、さらに2Fへ登って行きながら観ていく。平日なのに、1つ1つの絵を正面から観るスペースを確保できないほどではないものの、それぞれの絵の前に平均5,6人の人がいる程度にはたくさんの観客が来ていたのに驚いた。
キリコという人は大変な多作家で、今回この展覧会に行って初めて知ったのだが、最初に「形而上絵画」を描いた時期の後、古典的絵画に回帰する時期があったり、その後に彼の代表的モチーフであるマネキン(マヌカン)を描いた絵を制作したり、彫刻を造ったり舞台衣装を作ったり、晩年になってまた「形而上絵画」的な手法で若い頃よりずっと自由に描いたり、ピカソとかもそうだけど、いろんな紆余曲折をしてるのね。
中でも個人的にはやはり「形而上絵画」系の絵が好きだったなぁ。直接写真を貼るわけにはいかないけど、公式サイトのギャラリーのページで言うと、『形而上絵画』の中の「形而上的室内」や「マヌカン」、また『新形而上絵画』に分類されている絵画群が面白いと思う。特にこれがいい、ってのがあるわけではないけどね。
展示出口にショップがあって、ここも結構な人でにぎわっていたけど、カミさんにお土産のクリアフォルダと、「形而上絵画」の絵の内から7枚ほどのポストカードを、クーポンを使って買った。
この手の絵には好き嫌いはあると思うけども、これはまぁ行く価値のある、なかなか魅力的な展覧会だと思いますよ。チケット2,200円と、そこそこ高いけどね。近ごろはこんなもんなのかな?500円クーポン付きの平日限定チケットが使えるのは7月8日まで(展覧会自体は8月29日まで)なので、興味のある方はお早めにご手配くださいね。
さて、今週はこの他、我が家の太陽光発電のFIT(固定価格買取)制度の終了期限が迫っているのに向けて、売電先の変更を検討、申込する予定だったのだけど、もう一度確認したところ、期限を間違って認識しており、1ヶ月先に検討すればよいことがわかったので--っつーかもう候補は絞ってあるんだけどね--、この件は先延ばしにして、地味なネタだけど花の植え替えの話を書いときますね。
先週水曜日--ホントは孫たちが来る前にやっときたかったところ、先々週は会津に旅に出ていたので諦めて--、近所のホームセンター等で花を買ってきて、玄関先に飾ってある4つのプランターと2つの壁掛けポットの花をほぼ全て植え替えたんだけど、その作業をやっているところへ講師の仕事で出かけていたカミさんが帰ってきて、4月29日の結婚記念日に彼女が昭和記念公園に行った時にもらったというひまわりの種を、ついでに植えてくれない?と言われた。
その時点でプランターは使い切ってしまっていたので、2袋分のその種を、余っていた中小のポット3つに植えたら、土曜日くらいにはニョキニョキと芽が出てきて、「かたまって出てきたら間引きしてください」って書いてあったので、じゃあまずプランターが要るじゃん、ってので火曜日にまたホームセンターに行って、古くなって割れかけていたヤツの交換用も含め、4つ買って来た。
そして木曜日、玄関から駐車場を挟んで隣家との境界際に、ヘタって来たりボーボーになったけどまだ一応咲いている花用のプランターが、2段ラックを使って4つ置いてあるんだけど、これをずらしてもう1つ、車を出す時にちょっと後輪が当たるかもくらいのギリギリの位置に新たにプランター置いてストックしてあった土や腐葉土を入れる。
またその2段ラックの中のプランターの1つはもう花も付いていないのでその残骸を抜いて、ついでにプランターも割れていたので交換し、ひまわり用に空ける。さらに元の中小ポットに加え小ポット3つを出してきて、合計プランター2つとポット5つに25本のひまわりの芽を植え替えた。間引いて捨てちゃうのをなるべく減らしてあげたかったからね。
この場所は陽の当たる時間が短いのがちょっと心配ではあるんだけどね。ポットを置ける場所も限られてて、そっちはさらに陽当たりよくないし。3Fのルーフバルコニーに持ってってあげた方がいいかな?どっちにしろ再来週から屋根の工事が入る予定なので、足場を組むにも資材を置くにも邪魔になっちゃうんだけどね。
しかもどのくらいのサイズになるひまわりなのかもわからないんで、それも心配ではあるんですが。ただこのところ普通の花は、夏場は近年の猛暑にほとんどが枯れてしまうのを放置せざるを得なくなってるので、これでひまわりが元気に育ってくれると我が家も夏らしい装いが保てるんですけどね。どうなるでしょうか?
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