さて、久々の「お気に入りの音楽」シリーズですが、ぼくの音楽史を書くって言って、次はプログレだって宣言しときながら、どうもあまり書く気がしなくて、ついこのテーマから遠ざかってしまうので、もういきなり核心?のブラックミュージックに行こうと思います。
でも多分、ブラックミュージック、特にソウルとレゲエは、なんつーかぼくの第2のルーツというか、とにかく大学生の頃を中心に、本当にハマって聴きまくったジャンル--ジャンルなんて中途半端なもんじゃないな、なにしろソウル=「魂」だからね、彼らにとっての--なので、これだけで多分かなりの回数書けるはず。
だって所有する約800本のカセットテープのうち、恐らく約300本がブラックミュージック。大学生の頃隆盛を迎えたレンタルレコード屋に原付で通って、毎週2~3枚とか、大体そんなペースで、次から次へいろんなブラックミュージックを聴いていた。
なので今どこから書き出すか迷ってる。おととい久々に車の中で聴いて、やっぱすげーいいなぁ、って思ったLuther Vandrossからか?っていうのと、いやいやいきなりそんなDeepなとこからじゃなくて、やっぱなれそめからなんじゃん?ブラックミュージックとの、っていうのと。
でもなれそめって実はハッキリ憶えてないんだよね。Earthからだったんだよなぁ、多分。すごくヒットした"Fantasy"につられてこの「All'n'All」っていうアルバムを買って、一気にはまっていったのは。今でも全ての曲のイントロの中で、最もかっこいいイントロだと思う曲である"Jupiter"に出会えたのもこのアルバム。
このアルバムもさることながら、この後残念ながら少し商業化していったEarth Wind & Fireの中で、一番かっこいいのは、このアルバムの前の「Spirit」っていうアルバム。これを録音したテープの日付が'78年の3月になってるから、高校2年の終わり頃だね。"Getaway"がとにかくかっこいい。テーマ曲"Spilit"も名曲だねー。"Biyo"の疾走感もイイ。16Beat全盛の時代の先端を行っていたErathの中初期の、これぞ真骨頂だと思うんだけどね。
商業化していた時期に、多分一度だけ、来日した彼らのライブに行った記憶があるな。なんかベーシストが宙に浮いたりするシカケが売りの、でも演奏は本当に完璧で、ロイクすげー、って実感したのがこのライブだったな。いやすいません、「ロイク」なんて言って。でもこれ、蔑称じゃないんだけどな、ぼくにとっては。どっちかって言うと敬称に近いんだけど。彼らにはどうあがいても勝てないな、って思ったのがこのライブだったと思うので。
そして後期と言うのか、商業化したものの「Faces」のセールスがイマイチで少し人気に翳りが差し、それを挽回しようとしたんだけどあまり売れなかった「Raise!」というアルバムが、次にすばらしいと思いますね。"Let's Groove"が入ったヤツね。"You Are The Winner"のイントロもすっげーかっこいい。このアルバムは、なんかリズムがすごくタイトで、一般受けを捨てていて、低迷Earthが新境地を開いた感じがしたんだけどね。その後結局沈んでいったね、このバンドは。残念ながら。
だけどこのアルバムの音は、アナログ盤のくせにホントにヌケが異常によくて、すっげーびっくりした。PAのテストとかで使うのにいいと思うんだけどな。一時Steely Danの片割れDonald Fagenがソロデビューしたアルバム「The Nightfly」がそうだったように。実は使われたのかな結構。ぼくが知らないだけで。
と、既に大分長くなってますね。結局Earthの話になってしまった。ちょっと曲作りをこの夜中にやろうと思ってたのに、大分遅くなっちゃったな。掲示はバックデートでしちゃいますけどね。
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