ずっと行きたかった尾瀬ヶ原に、行ってまいりましたですよ。17、18日と山に入り、ふもとの旅館に泊まって、昨日は大雨だったので結構早く帰ってきた。でもいろいろ用事をこなしていたら、遅くなってしまったので、1日遅れで書いている。
出るのが少し遅れて8時前になっちゃったけど、お盆明け日曜日の下り関越道は快調で、鳩待峠連絡所というバス停にはギリギリに着いて、予定の1本前の10:20発のバスに乗ることができた。そして11時前には群馬側からの3つの入山口の1つ、鳩待峠に到着。
その時点で天気は曇りだったんだけど、大湿原の入り口、山の鼻に着く頃には残念ながら雨に。でも前日に買った防水透湿のレインスーツが思いのほか高性能で、多少の雨ならまったく問題ない。ここからあこがれの尾瀬ケ原の大湿原に入った。
尾瀬の象徴、燧ケ岳や至仏山は雲に隠れて見えなかったけど、途中で上がった雨に視界は開け、これが日本一の湿原だ。有名な水芭蕉やニッコウキスゲは、8月にはもう終わってしまって、花のピークは過ぎているんだけど、 それでもたくさんの高山植物が、ここにしかないものも含めて静かに美を競っている。
湿原を長辺方向に横切り、その終わるところにある尾瀬一の山小屋集落である見晴十字路に、3時過ぎに到着した。3時過ぎって言うと早いみたいだけど、山小屋では風呂が4時から5時過ぎ、夕食が5時半から、9時には消灯で電気が落ちるという生活なので、時間的にはちょうどよい。
ちなみに環境保護のため、風呂では石鹸やシャンプーの類は使用禁止。ただ尾瀬の山小屋は、客が少なければ家族で個室を取ることも可能なので、ドアに鍵なんかはないし、もちろん部屋にテレビなんかはないけど、ほぼ普通の旅館に近いもてなしを受けることができる。
そして翌朝、朝食は6時からという江戸時代のような時間感覚だけど、それでも9時には寝るしかないので、8時間半寝て5:30ごろに起き出し、もう一度湿原まで出てみた。天気予報はイマイチだったのに、ラッキーにも晴れてよい天気だったからだ。
東京でも9月下旬並みと言っていた前日でもあり、ここ尾瀬ケ原の気温は多分10度くらいしかなかったはず。でも今日は全貌を現した燧ケ岳の山稜からの日の出と、湿原にたなびく雲、これぞ日本を代表する秘境の景観だ。
朝7時半には出発して、尾瀬ケ原を後にし、森の中を結構きつい登りを登って、10時前には尾瀬沼の沼尻平に到着。この日は燧ケ岳の姿が雄大だ。尾瀬沼の北岸沿いの道を進み、東岸の山小屋の湖畔でちょっと早い昼食を摂る。尾瀬沼東岸から沼越しに観る燧ケ岳は、これぞ大湿原とともに尾瀬の象徴の景色となる大スペクタクルを見せてくれる。
尾瀬沼の南側まで回り、ここから群馬側からの登山口の1つ、大清水に向けて、 峠道を登り、降りる。この約6Kmの道のりは、結構きつかった。最初の上りは標高差100m程度なので、きついけどまぁまぁなんとかなるんだけど、そこから延々と下る道が、アキレス腱とふくらはぎの筋肉に響く。こんな道を登って来る老夫婦や家族連れがいることが信じられない。
歩いた距離はせいぜい16~7Kmほどなんだけど、それなりの重さのリュックを背負って朝から3時まで歩いた道のりは、鍛え方の足りない体にはかなり響いた。それでも最終1本前の3時のバスに間に合って、出発点の鳩待峠バス連絡所に戻り、その隣にある玉城屋という宿で温泉に浸かってほっと一息。
そして昨日は冒頭に言ったように、天気はいまいち。朝はまだ降ってなかったので、冬にはもう何度も来ている尾瀬岩鞍スキー場が、夏場はゆり園になっているというので、観に行くことにした。
これがなかなか見ものだったんだけど、途中から降り始めた雨が、ますます激しくなる気配だったので、早めの昼食にして、12時半くらいには尾瀬岩鞍を立ち、帰路についた。
今回の旅で娘のスニーカーの土踏まずの横の部分が裂けてしまい、靴ひもで縛ったりしてたんだけど、 これを買い替えようということで、3時ごろに地元の靴屋さんに降りてみたら、えーっ、こんな暑いんだ!こんなことならもう少し尾瀬にいればよかった。
ということで、こんなクタクタの状況の中、娘は19時からバレエのレッスンに行きましたとさ。そして親のぼくらは、ツタヤで借りてきた「人のセックスを笑うな」を観ました。ぼくはこの映画、結構気に入りました。
ということで短くといいつつ長くなっちゃいました。写真を入れて、結局1日遅れでアップします。なにせLUMIX FX500で、写真を300枚近く撮ってしまったので、選ぶのも大変なんですよ。
しかしこのカメラ、なかなか素晴らしいよ。フルオートでもマクロモードを自動判別してくれたりするので、フルオートと絞り優先をタッチパネルで使い分けると、遠景や人の入った写真と、花のアップなど、主要な状況を簡単に使い分けられる。
その上、タッチパネルで撮りたい位置を指先でタッチすると、その位置にある被写体に常に距離を合わせてくれるので、風に揺れる花びらを(あんまり風が強すぎるとダメだけど)追いかけてくれる。うーん、これはホントに技術の進歩を感じさせてくれるカメラだなぁ。
水芭蕉の季節に、もう1度必ず来ることを誓った、尾瀬の旅でした。
尾瀬、両方歩いたんですねぇ。
どっちに行くのか気になっていたのです。
帰り道が沼から戻るコースは…
しんどいですよねぇ~(笑)
水芭蕉の時期は、本当にお勧めです。
花々がめちゃ綺麗です。
ぜひチャレンジして下さい。
あとよけいなお世話なのですが
娘さんのスニーカーがもしコンバースだったら
山歩きには、コンバース以外のスニーカーの方が良いと思います。
投稿情報: さおりん | 2008/08/23 14:32
親はトレッキングシューズを買って履いて行ったんだけど、
娘はまだ足がでかくなるかもしれないのでね。
コンバースではなくCEDAR CRESTのスニーカーでしたが、
お気に入りでいつも履いていたので、破れてしまったのね。
買い替えたのも色違いのCEDAR CRESTでした。
投稿情報: Tacovo | 2008/08/23 20:15
コンバースでなければ問題ないです。
あれだけは、長い時間歩くのに向いてないなぁと思っただけなのでした。
私なんて、いつも普通のスニーカーですから。
大人になっても(笑)
それにしても
本当に親子仲良しですよね。
楽しそうです。
投稿情報: さおりん | 2008/08/23 23:19