今日は1週間の秋休み、案の定宿題を全然できなくていけなくなった娘を置いて、カミさんと佐久・小海方面へ日帰りで紅葉を見に行った。
Yahoo!天気予報にリンクが張ってあった紅葉情報を見て、蓼科への東側からの玄関口に当たる松原湖と、そこから1つ山地を挟んだところにある渓谷の村、南相木村というところが、今が見頃だと言うので、車で佐久インターまで一っ飛び・・・とは行かず、連休中日だというのに、この不景気でガソリンは下がったけど宿泊代は出したくない人が多かったのか、約35Kmという結構な渋滞にはまってしまった。
鉄道の日本最高地点があり、野辺山高原とも呼ばれる、このかつて甲州往還と言われた武田信玄ゆかりの高原路は、八ヶ岳の麓に位置し、ここから麦草峠を経て蓼科へ、さらにビーナスラインを経て車山から美ヶ原までの高原地帯を含めて、我が家にとっては伊豆に次ぐ訪問頻度の、第2のホームグラウンドとも言えるお気に入りの草原地帯だ。
松原湖や、麦草峠から少し歩いて入る神秘の湖、白駒池にも何度も行っているし、甲斐大泉の「ポーラスター」というペンションが前の会社のある部署の行きつけで、その部署からの異動者が多かったためにぼくがかつて所属した部署も便乗して、毎年夏にお邪魔し貸し切りで大騒ぎしたりしていたため、子供たちがチビのころから、清里の清泉寮でソフトクリームを食べ、その隣にあったフィールドアスレチックで遊び、というのが定番になっていた時期もあった。
上の子が1歳の時に何年かぶりでスキーに行ったのも蓼科のエコーバレーだし、ビーナスライン終点の美ヶ原は、日本でも尾瀬と並ぶ秘境と言ってよい場所で、この頂上にある「王が頭ホテル」という進化した山小屋的な宿は、車が入れずに荷物を抱えてバスで行かなきゃいけないような場所にあるくせに、名物おじさんが案内してくれる毎夜のスライドショーや、夏のキャンプファイヤー、早朝のバスでの高山植物探索など、子供たちも「あのおじさん、元気かな」と今も話題にするような、我々としては珍しく過去多分3,4回は泊まっている言わば『定宿』だ。
その東の入り口松原湖は、既に雪が積もっているという麦草峠よりははるかに低く、標高約千
mの場所にあるんだけど、それでも、今日は暖かかったけど、今の時期平年だと最高気温が12度とかそのくらいが普通のところなので、紅葉も意外に早い。Yahoo!の紅葉情報によると、先週の週末にはすごく美しかったとの口コミも入っており、じゃあ行ってみようかということにした。
ところがこれがねぇ、残念ながらちょっとピーク過ぎの感じ。しかもそもそも、カエデとかモミジとか、赤く紅葉する類の樹木がそんなに多くないジャン。黄色はそれなりにきれいだけど、やっぱ紅葉と言えば赤だよねぇ。それでもいくつかは赤い木もあって、こんな写真は一応撮れましたけど。
てことで、このままではなるものかと、そのそばの去年できた八峰(やっほー)の湯という立ち寄り温泉に行く予定を変えて(一応どんなとこか車で見に行きましたけど)、元来た道を少し戻り、山一つ越えた南相木村のある谷へ入って行った。
この村には7つの滝があり、それが見どころになっているという。でもNetで調べたっきり、印刷したり、もちろんガイドブックとかも持っていってなかったので、確かこのへんが名所だって言ってたよな、っていううろ覚えで谷を登って行く。
その代表格の「立岩の滝」は、道路から結構急な階段を下って行ったところにあって、滝そのものはなかなか趣があったけど、いかんせん紅葉は一面とはいかず、少し離れた場所に少しずつ、それなりの赤が垣間見える。
てことでここはCoolpixP80の18倍ズームが威力を発揮する。何とか撮ったそれなりの写真が冒頭のものだ。
その後、もう1つの滝、「犬ころの滝」に隣接して建てられた「滝見の湯」という立ち寄り温泉に向かった。ここは実は、5年前に(っていうのは帰って調べてみてわかったんだけど)、カミさんと4年生だった娘と3人で、夏に野辺山高原に泊まった時に、野辺山唯一の弱点、温泉がないために、車で約1時間近くかかるこの温泉まで来て入ったことがあった、っていうことを、着く直前になって思い出した。
「犬ころの滝」を見て、温泉に浸かったんだけど、カミさんは最後まで、ここに来たことがあるってことを思い出せず、温泉の建物の内部を見て、憶えてるようなことを言ってたけど、怪しいもんだ。
それから温泉に入っていたおばさんが「きれいだ」と言っていたというので、細道の終点にある南相木ダムというところまで、もうだいぶ暗くなってたけど行ってみた。でもおばさん、どこがきれいだっちゅうねん?まぁ新しくてきれいなダムで、石のオブジェを飾った公園なんかはあったけど、きれいだったのははるかかなたのカエデの木と、夕焼けだけじゃん。
この南相木ダムは、一般車通行止めの峠道をさらに登って行くと、あの日航機墜落事故の現場、御巣鷹山に到達することができる、それはそれでひとつの歴史に残る場所だ。ここまで来ると、カーナビで自宅へ帰ろうと設定すると、最短距離は秩父へ抜けるルートだよ、と言って来る。でも秩父は逃げ場の少ない山間の町なので、過去の経験上、入り込んで渋滞にはまるとひどい目に会うことはわかっている。
なので素直に元来た渓谷道を下り、佐久インターから上信越道、関越道を帰ることにした。ところがこれがまた渋滞だぁ。藤岡JCTの合流が混むことは分かっているので、いつもの通り1つ手前の吉井インターで降り、本庄児玉まで得意の裏道を・・・と思ったのに、もう何度も通っている道にも関わらず、新しい車なのでカーナビが憶えてない!
神流(かんな)川っていう川を越える橋がネックでね、国道18号の橋は信号のセッティングが最悪で渋滞するので、もう1つ上流の橋を渡らないといけないってわかってたのに、この18号の橋に突っ込んでしまって、ショートカットなんて考えない方が速かったじゃん、ってくらい時間がかかってしまった。
家で1人留守番をしていた娘が、もう腹が減ったと言うので、すかいらーくのケータリングサービスに電話をして、我々の夕食も含めて携帯でオーダーする。1時間かかるって言われたけど、1時間じゃ到底帰りつかない感じだったので、娘にはちょいと我慢をしてもらわないといけないけど、それでいいと言った。
9時半ごろに帰ってきて驚いたのは、娘にその「滝見の湯」のことを言ったら、ああ、あの犬なんとかの滝の横にあったやつでしょ、と、滝の名前まで記憶していたことだ!若いってすごい・・・のか、勉強にはほとんど役に立ってないくせに、つまらないことの記憶力は超絶のうちの娘の能力に感嘆すべきなのか...
てことで8時起きなのに、実はもう早朝に近い時刻だけど、けっこう気分が良くてすっきりしている。ふむ。紅葉はイマイチだったけどね。また去年みたいに欲求不満を晴らしに、塩原あたりにでも行ってこようかな。
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