Eee Stroage。ASUSのEee PCシリーズに無料でついてくるオンラインストレージサービスで、我が家ではこないだ買ってカミさんが使っているハードディスク搭載機EeePC 1000Hには10GB、ぼくが使っているEeePC S101には、ハードディスクの代わりに、スピードは速いけど容量が少ないメモリーの一種SSDが搭載されている分、Eee Storageの容量は大きく、60GBも着いてくる。
前にS101を買ってすぐ、これについて記事を書いたんだけど、実は今、このブログに一番トラフィックを呼んでいる検索キーワードはなぜだかこのEee Storage。Googleですごい上位にいる。なんでだろ?ってよぉく見てみたら、なんと--もう直しちゃったけど--記事中も検索キーワードもスペルが全部間違っていて、"Eee Strage"となっていたのだな。
つまり英語の弱い日本人、スペル間違いで検索かけた人が、みんな来てくれてたのね。しかもスペル間違える人が結構多かったのね。ってことで、ほんとにまったくお恥ずかしい限りだけど、こういう、日本人が間違えがちなスペルミスで集客かけるってのも、けっこう重要なんだなって勉強になりました。
その罪滅ぼしってわけでもないんですが、前にその記事を書いた時には、自動バックアップや同期ができないので、その点ではあんまし使い勝手が良くないって書いたんですが、今年の3月、Eee Storageのサービスがバージョンアップして、自動バックアップ機能が加わったので、今日はその使い勝手について書いておきます。
まずEeePCシリーズにプレインストールされているバージョンをアンインストールしてから、最新のバージョンをASUSのサイトからダウンロードしてインストールすると、タスクトレイに左回り回転矢印のEee Storageアイコンができる。
こいつを立ち上げ、設定画面からバックアップ対象のフォルダを指定して、「自動バックアップを有効にする」を選択すると、最初のバックアップが始まる。これは環境にもよると思うけど、我が家のKDDI光One(「BNRスピードテスト」によると上り実効7~8Mbpsくらい・・って遅くね?)→無線LAN(IEEE 802.11G)でつないで、約1GBのファイルをバックアップするのに、1晩放っておくくらいの時間がかかる。
まぁでも時間がかかるのは最初だけで、それ以降は、対象のフォルダに新しいファイルを作ったり、更新されたりすると、Netにつながった環境であれば、勝手にバックアップしてくれる。バックアップがまだできてないファイルおよびフォルダにはグレイのアイコンが、終了したファイルにはグリーンのアイコンが表示される。全部のバックアップが完了すると、タスクトレイのアイコンも緑色になる。
これらのファイルには、Web上のEee Storageのサイト経由で、他のPCからでもアクセスできる。バックアップツールはASUSの製品だけでなく、ほかのPCにもインストールでき、自動バックアップを設定したPCの数だけ、Eee Storageのサイトにアイコンが現れる。なので、家で作ったり外で作ったファイルにアクセスしたいと思えば、ここから簡単にアクセス可能になる。
まぁシンプルと言えばシンプルだけど、60GBもの容量があれば、それなりの使い勝手だとは言える。ぼくはS101とメインマシンのDell Inspiron530をバックアップ対象にしてるけど、画像や映像ははずしてるので、そのくらいだと冒頭の画像の通り、60GBのうち、わずか3%弱しか使わない。
課題があるとすると、まず、丸ごとバックアップを取ることだけが目的のしくみなので、複数のPC間で同期を取るといった目的には使えない。それぞれのPCのバックアップが1つ1つできるだけだ。
あと、バックアップの対象には、各PCのローカルドライブのファイルしか指定できない。ネットワークドライブのファイルは、ドライブレターを登録してあっても対象にならない。
それと、自動バックアップ機能とは別に、これはもともとそうなんだけど、Eee Storage上での可用性レベルやハッキング、ウィルス対策なんかはそれなりにできているようなんだけど、通信の暗号化はできていないみたいなんだな。なんでSSL対応にしないんだろう?
てことで、もうちょっとがんばって欲しいけど、だいぶよくなったんじゃない?って評価かな。まぁでも、このままのサービスなら、3年間のEee Storageの無料期間を終わった後、9.99ドル/10GB・年で延長するかと言うと、確かにジャストシステムのInternetDiskみたいな時代錯誤の料金体系よりはだいぶマシとは言え、どうしようかなぁ、って感じだな。とにかく同期機能だけは何とかして欲しいなぁ。
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