照明のことは何度か書いてきたけども、こういう状況になると、これは省エネに少しでも貢献するのが市民の務めだ。てことで、我が家の明かりを、LEDや蛍光灯に取り替える作戦を、この週末実行した。
と言っても一気に全部をというわけではなくて、優先順位をつける。前にも書いたけども、白熱灯の演色性は、ぼくにはどうにも捨てがたい。ぼくの実家にこないだ行ってみたら、食卓のペンダントのボール球を蛍光灯にしていて、これはもう信じがたい暴挙だと思わず声を荒げてしまった。だって食事があからさまにまずそうに見えるでしょ?もう世間ではあんまり気にならないのだろうか?
低価格を売り物にするファミレスでは、最近堂々と蛍光灯が使われるようになった。ぼくの眼で見ると、どう見ても肌色が緑っぽくなり、食べ物は格段にまずそうに見えるのだけど、みんなそうじゃないの?気にならないの?この感覚って、贅沢なの?なんか思想統制されているんじゃないかってほど、照明による演色性の悪さって言うのが、一時ほど話題にならなくなってる気がする。
まぁ確かに最近の電球色蛍光灯は、昔よりはマシになってるとは思う。でもダメじゃん。まだまだダメじゃん。しかも最近イチオシのLED照明に至ってはひどいもんじゃん。ホントにみんな、気にしないことにしたの?電力消費量が1/10だっていうことで?
とはいえ節電には協力しますよ。えーえーそりゃ。ぼくは公共心のカタマリですのでね。
だけど家中の白熱灯のうち、食事とは関係なく、かつ比較的長くつけるので、節電に多少なりとも貢献できる照明ってどれだ?って考えると...
もともと1-2階、2-3階の階段と風呂場は、電球色蛍光灯を使っていた。これはもうずいぶん前からのことだ。風呂場はこのブログを始めてからだと思うけど、階段はもっと前からだ。蛍光灯も進化していて、昔はぼけっとして反応の鈍い人のことを"蛍光灯"だなんて揶揄したりしたものだけど、最初から普通の明るさでパッとつくタイプもあって、風呂場のは安物なのでダメなんだけど、階段のはこのタイプで便利だ。
それと、防音室のデスクライトに使えるかと買ってきた60W相当の電球色LED、こいつは、実際つけてみたらあまりの演色性の悪さに驚き、しばらく箱に入れたまま放っておいたのだけど、一般タイプのE26の口金を使う電球の中で、頻度は高くないけど階段や風呂場の次に使うもの、と考えて、洗面所の上のランプにつけることにした。
さてそのほかに、家中の照明のうち、ワット数が高く、かつ割合使われる機会が多いものというと...まずは玄関の外灯だ。普通の外灯とは別に、防犯の意味もあって人感センサーつきの大型スポットをつけているのだけど、これが150Wを2発。こいつが、玄関先を横切る猫とか、いろんなものに反応して、しばらくすると消えるとは言え、けっこうな頻度でついている。
それから玄関の中の、やはり人感センサーつきのランプ。これは40Wのクリプトン球×3なのだけど、いつからか1つはずして使っていたので、合計80W。そしてトイレのランプだ。これも1つ40W。これらはいずれも、小さなE16タイプの口金だ。
だけどロヂャース店頭で箱書きを見てみると、やはり人感センサータイプの照明には蛍光灯は向かないと書いてある。ついたり消えたりする頻度の高いものよりも、一定時間つけておくものに使わないと、寿命もそれほど伸びないと。一方でLEDは大抵、下方には明るいけど横や上はふさがれているタイプのものがほとんどで、電球を斜めに挿す玄関中照明には向かない。
てことで結局、玄関外灯、こいつもセンサーつきだから向かないのだけど、あまりの消費電力なのでこいつを大型スポットタイプで白熱灯90W相当で18Wの蛍光灯に、そして1F、2Fのトイレのランプを40W相当で3.5WのLEDに変えることにし、 玄関内灯はあきらめた。前者の2つは、いずれもロヂャースで1,500円弱、合計6,000円弱の投資だ。
結果、外灯の方は明るくなるのに時間がかかるので、最初が暗くてイマイチになったけども、鍵穴が見えないほどじゃないし、車で帰ってきたときにはまず車に反応するので、実際玄関に行く頃には十分明るくなっているため実用上はそれほど大きな問題じゃない。
トイレは、明るさはまぁまぁ問題なく、大の時には本や新聞を読むくらいなら十分なのだけど、しかしこのLEDってやつの演色性は、ほんとになんとかならんもんかね。 もちろん赤外線とか、そういう余計な周波数をカットしてるからこその消費電力の少なさなのだろうけど、蛍光灯よりもさらにひどく、肌とか壁が緑色っぽく見える。
ネット上にある情報だと、電球色LEDの色っていうのはメーカーごとにばらばらで、いずれも色合いは相当に悪いらしい。音声でも同じだけど、余計な周波数とか、場合によっては熱エネルギーとかが、白熱灯の雰囲気を生むんだろうね。音声でのハイカットは、この歳になるとほとんどわからないけども、照明における周波数カットは、如実に現れる。
ま、これも節電協力のためなら仕方ないかとも思うけど、もうちょっと何とかならないのかなぁ。基本的に可視光線は、赤・青・緑が作れれば、調整できるはずだよねぇ?でもまぁそんな単純な話じゃないんだろうなぁ。
色合いには大いに不満ではあるものの、節電にはわずかながら協力できて、ちょっとだけ達成感でした。
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