こないだ3つ買いたいものがあるって書いたうちの1つ、スタジオのAVアンプ、ONKYO TX-NR616を、優先順位は低いなんて言っといて、やっぱ買っちまいました。
というのは、前の部署にいた時の上司で、元イベント情報会社取締役、今は関連会社の監査役をやっているMさん、この人は今も時々、今日昼メシ食いに行かへんかー、と声をかけてくれるんだけど、どうもPCとかAV系の情報は、ぼくから取ることにしているらしく、たまたまこないだメシ食った時に、BDレコーダーに買い換えたんやけど、あまりに絵が綺麗なんで、今度は音もってことで、アンプも新しくしたいんや、オススメの機種ないか?とおっしゃる。
それなら今はこの機種ですね、値段も下がってきてるし、と、もう8ヶ月も価格をウォッチしていたこのTX-NR616を推薦したのね。推薦した手前、改めてSPECを調べたりしてみたら、やっぱ魅力的なんだよねー。欲しくなっちゃったんだよねー。
価格.comの価格ウォッチメールに登録したのが4月4日、その時の最安値が57,350円。それがその時点で4万円ちょっとまで下がってきていて、しばらくフォローしてたら、4万円を切ってきた。そして先週の木曜日に、A-Priceというショップが、34,980円というチャレンジ価格でブッ込みしてきたので、これはもう買うしかないと早速発注したら、直後にメールが来て、すみません、価格設定ミスでした、ホントは39,480円でした、注文はキャンセルさせて頂きます、と言う。
おいおい、フザケんなよと思いつつ、こうなるともう止まらない。それからもジリジリと下がってきて、Amazonが38,905円という最安値をつけた。Amazonは今クリスマスセールをやっていて、この製品もその対象で5%引きになるので、実際には36,960円になる。それでもまだ下がるかもとしばらく待ってみたけど、在庫数が1桁になったところで、もういいや、と発注、火曜日に届いた。
早くセッティングをしたかったんだけど、マニュアルをざっと見てみると、こいつはかなり奥が深い。しかもなにしろアンプの入れ替えだからねぇ。ほぼ全部のケーブルを接続切替しなきゃならない。とても1時間やそこらでできそうもないので、昨日の夜の「ぼくらの音楽」を、旧アンプの最後の仕事として、今日午後に入れ替え作業を行った。
ブース側の配線は、かなり複雑に入り組んでいるので、何か新しい機器を買うたびに、その接続の仕方を配線図に残しているのだけど、実はスタジオの配線は、大したことはないってので、残していない。だけど実際に繋ぎ替えをやろうとすると、あれ?この線どこにつながってるんだ?っていうのが結構いっぱい出てくる。
しかもスタジオの機器の後ろ側は、まぁ汚いんですわ。綿ホコリの宝庫。ラックの上とかリアプロTVの上にもホコリが積もっており、これを掃除機やクイックルワイパーで取りながら、慎重に繋ぎ変えを進めていく。記憶になかった配線がいくつか出てきてしまったため、マニュアルを見た段階で計画していた接続方法とは少し違えて接続する。
慎重にやったつもりだったのに、右のサラウンドスピーカーの+-を逆につないじゃって、後で音が出なくて焦るハメになった。
約2時間かけての接続後、旧アンプを取り外し、新アンプを旧アンプの位置に置き、引っ張りだしてあったラックを押し下げ、TV他の位置を元に戻し、次に付属の測定用マイクを座り位置に置いて、スピーカーの自動セットアップってやつをやる。
それからいよいよ音を出してみる。いやぁ、やっぱ前のアンプで音楽を聞く時に使っていたJazz Clubっていうプログラム、これがリバーブが強すぎるのが気に入らなかったんだけども、そういうところはかなり進化しているね。まだ映画を見てないので、Cinema系Dolbyとかの実力は試せていないんだけど。
何より進化を感じたのは、スピーカーごとのイコライジングができたり、どの周波数から下はウーファ任せにするかとか、かなり細かい設定が可能で、とても奥が深いってところ。まだいじり切れてはいないのだけど、かなり満足すべきセットアップができたかな。TVのトーク番組とか、音楽番組を見る分には、前のアンプに比べると格段に音に粒が立って、話し声とかも聴きやすくなった。
そして、このアンプを選ぶ決め手になったHDMI出力2系統、しかも同時出力可能、というスペック。前に書いた、スタジオ側のBDレコーダーに録画したソースを、ブース側で観る時に、今まではアナログを介してしまうため画質が15インチTVで観てさえ荒れてしまったんだけど、これをHDMI直接続で画質を上げる作戦。以前安物のHDMIスプリッタではどうしても実現できなかったこの作戦が、Mission Completedになる日がついに来た。
だけど考えてみれば、AVアンプってのはモニターには映像しか送らないもので、今回遅ればせながらアンプとTVの間の接続がHDMIになったのだけども、HDMIは音声も映像も送れるフォーマット。音声はどうなるんだ?って、買ってから疑問が沸く。音声送ってくれないと、ブースのTVで音なし映像観るハメになるじゃん?
マニュアルを読み込んでみると、デフォルトではそうなっていないんだけど、TV出力から音声も送る設定があるという。んでさらに、このアンプ、電源を切った時にHDMI信号をスルーする設定があって、マニュアルには書いてなかったけど、やってみると、その場合単純スルーなので、音声も送ってくれるようだ。
つまりアンプの電源を切るとブースのTVから音が出て、入れるとスタジオで音が出るってことができるじゃん。おお、これはいいね。スタジオのBDレコーダーに録画したドラマとかを、アンプの電源入れずにブースのTVで観れるってことだからね。
よしよし、ブースのTVでハイビジョンそのままの録画映像が観れるようになったぞ!
ところがHDMIってやつはなんだかデリケートなんだよね。スタジオのTVの電源切ると、バランスが崩れるのか、しばらくするとブースのTVに送ってた信号が送られなくなるようなんだよね。
うーん、こいつを解決するには骨が折れそうだな。もうちょっといろいろトライしてみよう。その他にも、まだ慣れないせいか、あら?ってことがいくつかあるけど、そいつらも一緒にね。
しかしこのアンプ、AM・FMラジオチューナーもついてるんだけど、それよりネットワーク対応していて、ネット上のコンテンツとか、自宅のサーバに保存しているmp3ファイルとかの音源も聴くことができる。AMラジオは電波が弱くてよく入らないのだけど、このネットワーク対応によって、Radikoというサイトでやっているラジオ同時無料放送を経由して、雑音のないAM・FMラジオ音声を聴ける。
これは、ほほぅ、そんなサイトがあったのね、って収穫のほうが大きい。だってつまり、PCでほとんどのラジオ放送をいい音で聴けるってことじゃん。知らなかったなぁ。これを運営している会社、放送局や広告代理店各社が出資して、2年ほど前からそういうことしてるんだね。なるほどなぁ。
スタジオのTVは、フルハイビジョンには対応していない、Victorのリアプロジェクションっていう今は完全に消えてなくなった方式のハイビジョンTVなんだけど、最近のHDMIのいろんな規格に対応していれば、もっといろんなことができるらしい。音場プログラムもかなり増えるという。
となるとやっぱ、このTVも買い換えたくなっちゃうなぁ。いやいや、安くなったとはいえ55インチクラスの大画面だと、まだ10万は下らない。来年はそろそろメインPCも買い替え時期だし、この投資はちょいと厳しいかな?
物価は2%ずつ上がっていくそうだし、こういう投資は景気高揚に勢いをつけるんだろうけどねぇ。来年になったら、いや、行ったれ、って気分になるんだろうか。もしそうなったら、ぼくの票は死に票になったけど、自民党が政権握った価値があったってことだけどね。どうですかねぇ?
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