連休が終わっちまいましたね。今週は連休最終日が月曜日だったので平日が4日間と短く、リハビリにはいい感じだったんだけども、寄る年波に最近、5日働いて2日休むという周期すらなんか体がきつくなってきた。
我々の世代が社会人になった頃には、既に週休2日制は概ね定着していたけど、思えばもともと週1日の休みだったのを、2日にするってのは結構な大英断だよね。1/7なら14.3%だけども、これを一気に倍の28.6%にしちまおうってことだからね。もっとも日本では七曜を採り入れた明治の当初から、土曜日は「半ドン」だったみたいだから、一気に、ってのは語弊がありますけどね。ま、それでも半日分休みが増えるってのは、7.2ポイント増になるわけでしょ?
なので、週3日休みにしてくれとは言わない。そんなことしたらいくら機械化が進んだ世の中だとはいえ、経済が停滞して、ヨーロッパ各国のように衰退していってしまうんだろうってことくらいはわかる。だからせめて、週を7日から6日にして、平日4日出たら2日休むって周期にできないもんかな、って妄想してみた。
だってこれなら、休みの比率は33.3%、わずか4.7ポイントしか増えてないのに、すごく体が休まる感じがしない?それだけの意味で言えば、なんというか、適切なワードではない気がするけど、すごく「費用対効果」が高いのではないかと。もちろん、休日は今と同じだけある前提での話ですけどね。
でもこれって、2000年問題だの消費税導入だのってだけで、世の中全てがシステム対応に追われて騒然としたものを、その何倍も何十倍も大変な大改革になっちまうので、もちろん現実には費用対効果なんてマイナスに決まってるって鼻で笑われるってことはわかってるのよ。
なにしろ全世界を巻き込まないとできない話だし。そもそもどこで決議されたらそうなるの?って話で。各国の国会で順番に批准とか、気の遠くなる手続きが必要だよね。
大体、仕事にしても何にしても、週単位でしてることって多くて、たとえば連ドラの制作現場なんて、そんなことされた日にゃ目も当てらんなくなるんだろうなとか、想像に難くないのだけども。
でも週5日あると思って働くのと、4日しかないと思ってやるのとでは、生産性も違う気がしない?定例会議だらけで首が回らないおじさんたちだって、そもそもそんなに会議できる日程が取れないのだから、減らすしかなくなるわけじゃん?もっとも最初から週6日しかないって状況が定着しちゃえば、週7日の時の生産性と較べてどうこうって話ではなくなるんだろうけどね。
とかってそんな現実的な話は置いといてですね。
じゃあ平日が4日しかなくなるとすると、何曜日がなくなるんだろうね、と考えてみた。バブルの頃は「花金」とか「花木」とか言われた木曜日、金曜日と、これは日本だけの話だけど「ハッピーマンデー」の月曜日はそのままだとすると、火曜か水曜?
だって水曜なんて、多くの職場で「ノー残業デー」になってたりして、曜日としては少し影が薄い気がするじゃん?でも水曜日がなくなっちゃうと、デパートとか不動産屋さんが困っちゃうか。いやいや落語じゃないんだから、水曜日がなくなったから不動産屋さんの休みがなくなるってわけはないんですけどね。
そもそも1週間ってなんで7日なんだろう?って考えてみれば不思議だよね。1年は季節の1巡り、1ヶ月は月の一巡り、1日はもちろん昼と夜の一巡りで、いずれも天体の動きという自然現象に基いているのは明らかなのに、週7日には自然現象の裏付けは何もない。
あと、各曜日を表す言葉の意味ね。日月火水木金土っていう並びってどういう意味?とか、英語だと、SUN、MONまでは日月だってわかるとしても、その後はいったいどういう語源?とかね。
調べてみましたですよ。
1週間が7日っていうのの起源は、なんと古代バビロニアまで遡るらしい。7日ごとに市が立ったことが元になり、その後モーゼが、7日に1日を安息日としたというところに始まるそうで。
曜日の並び順の方は、地動説で、角速度の遅い星、つまり遠い星と考えられていた順に並べると、土・木・火・日・金・水・月になると。んで当時は、1曜が1日ではなく1時間毎に地上を守護すると考えられたってことで、これを1時間毎に並べていって、24時間ごとの各日の最初の1時間を表す星を見ると、上記の並び順を2つごとに飛ばした、日月火水木金土になるんだって。はっはー。ホンマかいな。
これを表しているのが、冒頭のWeekday heptagramと呼ばれる図で、2つごとに飛ばしたほうが、星形の線のほうね。この図はIt Is Me Here氏が作成したものを、wikipediaから引用させて頂きました。
で、英語のTuesday、Wednesday・・・との関連で言うと、これらは北欧の神話の神様の名前が語源だそうで。例えば火星=Marsっていうのは、もともと戦いという意味があり、北欧神話で戦いを司る神様、チュールと混同され、それが語源になったという説が有力なんだと。
他の曜日も、金曜日までは同じように、星の意味と同じ神様の名前が由来になっている。土曜日だけはちょっと特殊で、サターン(土星)=農耕・天空の神が、ラテン語から直接英語につながっているんだって。
古代バビロニアだ地動説だって、ずいぶんと古い話だよねぇ。古代バビロニアっつったら、紀元前1800年とかの話でしょ。まさに人類の歴史とともに定着した習慣なのね。まぁそりゃそうか。人の歴史とともに暦の歴史はあるんだろうからね。まぁしかしそんだけ古けりゃ、そいつを変えるのはそりゃ大変なことですわなぁ。
でもたまたま7日に一度市が立ったってのが起源なら、それが6日ごとでもよかったわけだし、別にそんなに大した謂れでもないって気もするよね。いざとなったら変えちまえばいいじゃん、っていう。
大体が日本では、七曜ってのは平安時代には中国から伝わってきていたようなんだけど、明治になるまでは一般人には何の関係もなかったってことだから、歴史は浅いんだよね。1876年の太政官達で日曜は休み、土曜は半ドンってことになり、それが概ね1980年頃には週休2日になり、って経緯だから、どうだろう、2080年頃には、またちょっと休みが増えるってのもあるかも。もっとも2080年にはさすがにぼくは生きてないとは思うけど。
う~ん、ダメかなぁ?そうなるのが嫌な人より、そうなるのが嬉しい人が多いんだったら、そうなることだって、全くあり得ない話じゃないよね。
しかしこういうのを調べるのが、ホントに簡単になったよね。30分もあれば、自宅に居ながらにして検索すればわかってしまう。そういう生産性の向上の裏付けがあるのだから、やっぱ週6日でもなんとかなるような気がするんだけどなぁ。
地味ながら「6曜党」って名前のバーチャル政党でも立ちあげて、事あるごとにネット上でつぶやきでもしてみるか?
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