先月の11日、キッチンのビルトインコンロが突然壊れた。3個口あるうちの2つがまったく火が点かず、1つは点くには点くのだがスイッチから手を離すと消えてしまう。着火火花用の電池を交換してもダメ。そもそもガスが出ていない。
この家を建ててもう22年、既に何度も書いているがいろんなものが壊れ始めて、仕方ないけどもメンテナンスに金がかかるようになってきた。コンロの寿命って10年ほどだというので、まぁよく持った方だ。
カミさんはこのスチールトップのコンロについては、油汚れがぶ厚くこびり着いてもう取る気にもならないくらいになってたし、ずいぶん前から買い替えたいと思ってたみたいだが、なんとなく大変そうなので言い出さなかったらしい。
んじゃ買い替えるかと調べて、4年前に食洗器が壊れた時に購入して取付工事もしてもらった「住の森」というサイトが、コンロでも価格競争力が高く、4年前の時の工事のお兄さんの対応もよかったので、このサイトに決め打ちして、「コンロの選び方」というページを参照する。
知らなかったけど考えてみれば当たり前のことなのだが、コンロってのはサイズ等の規格が決まっていて、システムキッチンへのビルトインでも、別に同じメーカーの製品を選ぶ必要もないとわかった。今回壊れたのは旧松下電工の製品で、そもそも今Pana系はコンロ市場からは撤退しているけども、横幅とガスのタイプ--我が家はプロパン--さえ外さなければ、自由にいろんなメーカーから選べるようだ。
カミさんは少し時間をかけてじっくりと選びたかったようだが、結局上位の製品はどこのメーカーも、なんかオートグリルだとか、トップ素材がアルミだとか、スイッチ類がおしゃれだったりとか、まぁあっても使わないか、そこまで要る?っていう機能や性能のオンパレードだ。
なので急ぎだしもうそんなに悩んでもしょうがないじゃん、ってことで、NORITZ(ノーリツ)という業界シェアが比較的高いメーカーで、「Famiスタンダード」って名前の、汚れが着きにくいガラストップで手前2つのコンロが両方高出力っていう、今おおむね標準的らしいシリーズの、前面部分がこれまでと同じブラックのタイプを発注した。本体だけなら60,000円、工事費込みだと78,000円だ。
工事日程は3営業日以降で第3希望まで書けというので、こういう時はカミさんかぼくか少なくともどっちかは在宅になってるこの時期の強みで、その時点で最短の翌週水曜日から木曜、金曜と3日連続で指定した。ここまではよかったんだけどね。
翌日、こちらから連絡した現機種と今回発注したものを較べて、取付けには問題ないと思われる、と連絡があって、週明けに今度は、だけど工事が混み合っていて希望の日程は厳しい、入金後調整する、と連絡が来たので、なんだよーと思いながら指定のサイトに購入金額を振り込む。
そしたら最短の工事可能日がその時点から2週間以上後の7月2日だと連絡してきやがった。ふざけんな、金払わせといて後出しで2週間後かよ、こっちはコンロが壊れて困ってんだよ、前よかったから頼んだのにがっかりだ、とメールを入れたが、申し訳ありません、お住まいの地域の工事業者がなかなか手配がつきませんで、とのこと。
こういうネット通販のコミュニケーションって、この手の齟齬が起きがちだよね。わざとやってるとしたら、このサイトの営業窓口は大したタマだけど、めんどくさいのでそのまま進めることにした。まぁ結局、工事業者は委託なので、前回そこのお兄さんがよかったかどうかは、サイト運営側とはあまり関係ないんだよね。
んでそれから2週間は、カセットガスコンロでしのいで--通常の料理に使うと、そんなに大して品数を作ってるわけじゃないのに、すんごい勢いでカセットが減ってくのね--、今週火曜日にコンロ本体が届き、前日に工事業者から連絡があって、その指示に従ってコンロの下の収納からモノを出して空にし、木曜日の朝10時前に委託業者のお兄さんがやって来た。
すいませんマスク忘れてきちゃって、というので、我が家で死蔵していたアベノマスクを提供してやり--これでカミさんの彼への印象が悪くなった--、まずコンロ下のガス管をチェックする。そしたら壊れたコンロのガス管の取り入れ口が向かって右側にあり、今回の機種も含めて今の機種はほとんど左側にあって、裏から出ているガス管の長さにあまり余裕がないため、まずガス管を伸ばす必要があるのだが、この工事は資格が必要で、自分にはできないと。
なんだよー、ってことなんだけど、ここまでなら自分とこの工事は無料ですから、取り付けも含めてガス屋さんに頼んじゃったほうが簡単ですよと言う、第一印象より良心的な彼の勧めに従って、我が家にプロパンガスを納入してくれている地元の内田商店さんに連絡したら、わかりました午後一には行けます、コンロの取り付けもやります、とのこと。
しかも工事代は古いコンロの処分も含めて税込み6,600円。「住の森」の取付工事セットとの差額は18,000円もあり、さらに処分代が3,500円だかって言われたから、大幅な節約だ。後で「住の森」から連絡があって、工事基本料は24,800円なので、それを返金しますと。てことは結局、工事費込みで60,000円に収まっちまったじゃないか。ラッキー!なんだけど、それならそもそも最初から工事込みで発注せずに、工事は内田商店さんに頼んどけば、2週間も待たされずに済んだじゃんか!
1時ちょっと過ぎに来た内田商店のお兄さんは、配管取り回しと取付で合計2時間弱ほどの工事を、途中で不足部材を取りに帰ったりしてあまり手際がいいとは言えなかったし、「住の森」ではクリーニングもやってくれると書いてあったけども、それは自分でやらなきゃならなかったり--20年もつけっぱなしのコンロを取り外すと、その下の部分の油汚れがすんごいのよ--したけども、着実に進めて取り付けてくれた。
たまたまこの日がぼくもカミさんも在宅で、どっちかが工事のお兄さんの相手をできる状況でよかった。てことでカセットコンロ縛りからの2週間ちょっとぶりの脱却を果たすことができた。
今のコンロって、スタンダード機種でも、設定温度に保つように火勢を調整してくれたり、タイマーで一定時間加熱すると火を消してくれたり、って機能が普通についてるのね。そのコントロールパネルが、スイッチの下でパカっと手前に開くようになっている。
最近天ぷらとかはやらないし、お湯は電気ケトルで都度沸かしてるので、これらの機能は全部は使わないかもしれないけど、タイマーで火を止めてくれる機能は便利だとカミさんが喜んでいた。
ガラストップは汚れが取りやすくていいね。だけど片付け担当のぼくとしては、今までのコンロではもう諦めていたので汚れてもあまり気にしてなかったけど、これからは最後にキッチン台を拭くときに一緒にコンロも拭かないといけなくなって、少し仕事が増えた。
てことで、我が家のキッチンコンロ交換顛末記でした。コンロ下の片づけついでに、死蔵していた古い鍋とか、とっくに賞味期限が切れていた調味料類とかを一気に処分して、キッチン周りがかなりスッキリしたのもよかったな。
さて、なんかまた感染者数が増えてきたようだけども、行政の対応が相変わらずはっきりせず、困ったもんですなぁ。「もうあの苦しい状態に戻りたくないでしょう」って言うんだけど、確かに飲食店とか商売が完全にあがったりになった方々はそうなのだろうけども、個人的には別に戻ってくれても全然かまわないんだけどね。もっとも旅行に行けなくなるのだけは困るけども。
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