今日は少し涼しくなって久々に走りやすかった。明日はさらに気温が下がるようだけど、天気がなぁ。ってとこで今週は、5月に書いたBluetoothイヤフォン道楽の続きですが、その後も情報をフォローし続けた結果、もしかしたらついに、現時点でそのランニングのお供には理想の機種に行き当たったかも、というお話を。
少し上記の記事と被るけど、ぼくがBluetoothイヤフォンを必要とするのは、主としてランニングの時にスマホからBluetoothの電波を飛ばしてと言うのに加えて、このところのリモートワークの中で、一部TV会議時にPCと接続する用途も追加されてきた、というところで、必須要件としては、イヤーフックが付いていて体や頭が揺れても安定して装着できることと、遅延を少なくし音質と接続安定性を確保するコーデック(圧縮方式)の1つ、Apt-Xに対応していることの2点だった。
音声信号の圧縮方式としては、昔ながらのSBCというコーデックと、その進化系として、AACとApt-Xっていうのがあるんだけど、PCではどちらも使える(意図的に切り替え可能なのはmac OSだけの模様)けども、スマホだと、SBCはiPhoneでもAndroidでも使えるが、AACはiPhoneに、Apt-XはAndroidに最適化されていると言われていた。
ただ、詳しく調査したサイトを見ると、AndroidではSBCとApt-Xの間に、音質および遅延の点でほぼ差はなく、スマホ機種ごとの個体差の影響の方が大きいと言うテスト結果もある。Apt-Xは開発元のCSR社(現Qualcomm)のマーケティング戦略上必要だったと。差を感じるとするとそれはプラシーボ(偽薬)効果だと。
確かに上記の記事でも書いたように、ぼく自身が簡単にテストしても、イヤフォン本体の機種間での差が大きく、同じ機種で検証していないので正確なことは言えないけど、コーデックの違いで差があるようには感じられなかった。
なのでApt-Xにはこだわっても仕方ないのかもしれないんだけどね。ただAndroidスマホってApt-Xで接続すると、Xマークのアイコンが表示されて、ちょっとカッコいいんだよね。ただの自己満足だし、Qualcommの戦略に飲まれてるだけかもしれないけど。
んで今回見つけて購入した、SoundPEATSのTruengine2という製品は、販売開始は去年で、Amazonでは今年の3月から扱っていたようだから、上記記事を書いた時点で既に販売されており、単にぼくが見落としていただけの模様なので、もしかしたら他にも見落としがあるかもだけど、ぼくが知る限りでは、イヤーフックが付いてかつApt-Xに対応する唯一の機種だ。
SoundPEATSと言うメーカーは、中国深圳の、この手の機器を扱う数あるベンチャーの1つなのだけど、ぼくは以前、まだイヤフォンの左右が完全分離独立した製品がメインストリームになっていない時期に、左右を有線で繋いだQ12という製品を買っており、気に入って結構長いこと使っていたので、このメーカーの名前は憶えていたし、個人的には中華メーカーの中で数少ない、品質的に信頼できる会社だと言う印象を持っていた。
Truengine2は、昨年発売されただけに、Bluetoothのバージョンは最新の5.1ではなく5.0だし、防水規格がIPX5で近ごろ軒並み対応しているIPX7にはなっていない--ま、この辺はランニング時に使う分にはそれほど関係ないのだけど--し、ノイズキャンセル機能もマイクから音を拾うところに限定されていて外部からの音の遮蔽効果はない。
また高音質を目指して「デュアルドライバー」、つまり耳元で小さな2つのスピーカーを周波数帯ごとに分担して鳴らす機構を採用しており、その分少し大きいし、重さも他製品が大体4g台のところ6.1gある。んでそういう複雑な機構にした分、値段は高い。もちろんAppleとかSONYが出している製品ほど無駄に高くはないが、この手のもののAmazonでの価格帯がおおむね3~4千円前後のところ、8,990円する。
多少躊躇したが、探し求めていたものだし、SoundPEATSなら一応信用できるし、ま、いいかとポチッてみた。んで先週の土曜日に届いたのを充電して、いろいろ試したり、雨が上がった日曜には早速これを着けて走ってみた。
イヤーフック--中でも角のように出っ張って耳の穴の上の襞に引っ掛かるようになっている形状の--がないイヤフォンって、ぼくにはどうも、特に右耳の穴が他人様とは形が違うのか、安定して装着できず、電車の中とかならまだいいが、ランニング時には確実に外れて落ちる。
このTruengine2は、「デュアルドライバー」を採用しているために、角型イヤーフックが付いた製品は普通横長の楕円形の長辺に沿う形で角が生えているのが、縦長に装着するちょっと変わった形をしている。その分充電器のイヤフォン本体を収める部分が複雑な形になっていて、容量も大きいが、充電器が縦に深く少し大きめになっている。
ただこの形がね、耳に着けるとすごく安定してフィットするんですよ。本体外側がタッチスイッチになっていて、これがどっちを向いているか、着けているとわかりづらく押しにくい欠点はあるけども、他製品より少し大きくて重いことは、この角型イヤーフックでのフィット感で完全にカバーされている。
これによってポジションが安定するメリットも大きい。この手の完全分離型イヤフォンって、耳の穴から少し浮くようなポジションや、スピーカーの向きが耳穴の奥にまっすぐ向かないようなポジションに装着したりすることで、聴こえる音質が大きく変わってしまうから、ポジションの安定って実はとても重要な要素なんだよね。このTruengine2は、ポジションが安定しているからいつも同じコンディションで聴ける。
過去買ったいくつかのイヤフォンと、ちゃんとしたポジションで聴き比べてみると、全体にダイナミックレンジが広く、特に低音がしっかり出ている。それも、こもってモコモコっとした感じになることはなく、高音側のヌケもよいためか、低音も輪郭がはっきりした感じできちっと聴こえる。微妙な差ではあるが、恐らく過去買ったイヤフォンの中では音質は一番いいと思う。
あと接続安定性はかなり高い。過去買った製品で、個体差だとは思うけど、時々片方のイヤフォンが切れたりするものがあったけども、これは少なくとも走っている間一度も切れなかったし、1Fにスマホを置いたまま2Fまで行っても、階段とか水平距離が離れた場所では少しとぎれることはあったが、それ以外では安定して聴こえている。
スマホとペアリングする際の表示もわかりやすい。近ごろの左右独立型イヤフォンって、片側だけでも使えるようにするために、右、左それぞれにペアリングするようになっていて、ステレオで使う時の切り替えがうまくできなかったりすることがあるんだけど、このTruengine2は、スマホのCPUのバージョンにもよるけど、ペアリング時のネームは基本的には1つしか出てこないし、その1つで左右単独使用もカバーするようだ。
ここはまだそれほど深くは追及できていない--片側だけでTV会議とかで使ってみていない&片側⇔両側の切り替えを何度も試してみていない--のだけど、一度ペアリングしてしまえば、少なくとも普通にステレオで使う分には、充電器からはずして耳にはめるだけでスッキリ接続されて、ストレスがない。
うーん、これは当面のお気に入りになりそうだぞ。
箱を開けてみたら「限定(ホントかよ?)特典クーポン」が入っていて、要は最近どこの製品でもやっている、いいレビューを書いてくれたら特典をお返ししますよって言うものなんだけど、いくつか選べる特典のうち、40%返金ってのがあって、おっとこりゃいいやと。
こないだ書いたネックガードは☆5つってほどではなかったのでやめといたけど、このTruengine2なら☆5つは正当な評価だと思ったので、早速レビューを投稿して、そのエビデンスを送ったら、すぐに3,596円が返金された。差し引き5,394円で買えたってことで、こいつは相当なコストパフォーマンスだ。
てことで、Bluetoothイヤフォンシーカーにはちょっと嬉しい、いい音を聴きながらランニングしたい方にはおススメの製品に出会えました、って話でした。
今日はこの他、真夏の間伸び放題になっていた家の裏の雑草と言うか雑灌木刈りと、枯れ放題で放置していたプランターの花全部の植え替えを行った。緑のゴミが大判のゴミ袋いっぱいに出た。先月みたいな酷暑では、植え替えてもすぐ枯れちゃうのでね。久々に玄関の前がきれいになってよかったよかった。
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