今週は道楽投資の話。この手のものは好きでねぇ。でもあくまでコスパ重視で高いものには手を出さないのだけど。
コロナ禍以降、出社が週2~3回になって、つける機会そのものが減っているのだけど、ぼくが通常使っている腕時計は3つある。2003年に買ったシチズンATD53-2611という黒文字盤、シルバー金属バンドのものと、2009年に買ったALBA 7B22という白文字盤、濃紺の革バンドのもの、そして2014年にランニング開始1周年記念という理屈をこじつけて買ったCASIOのクロノグラフタイプ、白文字盤に樹脂製バンドのWVQ-M410-7AJFだ。
その他にこれは完全にプライベート用のLad Weatherというメーカーのlad017という、黒のナイロンベルトで文字盤も黒のミリタリータイプのものも2019年に買っているのだけど、これらはいずれもソーラー電波腕時計で、光にさえ当てておけば永遠に狂うことなく動くと言う、コンパクトで高機能な、ぼくの大好物だ。
最初の3つのうち最後のCASIOのは、ややでかいスポーツタイプだということもありつけて行く機会はそれほど多くはないのだけど、シチズンとALBAは、上半身に淡色系の服を着る場合にはALBAを、濃色系の場合はシチズンを、ということで今も活躍してくれている。
この2つが、先日相次いで止まってしまったり正しい時刻を表示しなくなってしまってね。まぁこれは、つけて行く機会が減った分、ずっと引き出しの中に保管しているから、充電される機会も減って、電池の減りが早くなってる--と言っても3ヶ月に1度とか充電してやれば十分なんだけど--ためで、3Fの西日が最も差し込む元息子の部屋の出窓際に1日置いといたら、あっさり復活したんですけどね。
んでこの「あれ?壊れたかな?」って時に、壊れたなら買うのもアリだよね、ってこじつけて、Amazonでソーラー電波腕時計を検索してみたりしちゃったらもう止まらない。
ただ、ソーラー電波で、上記のシチズンやALBAのように小さめで比較的薄型のものってのは、廉価版ではほとんど出ていない。そんじゃ2017年に買ってはみたもののデザイン的--デジタル表示のみ--にも機能的にもあまりにシンプルで腕時計代わりにはならなかったスマートウォッチは、その後進化してるのかいな、と探ってみたら・・・
もちろんApple Watchをはじめとして、米Fitbitとか、中国のXiaomiやHuaweiが出してる、文字盤に有機ELなんかを使った1万円~数万円するような高級機種もたくさんあるのだけど、これらは全てコスパ面から排除する。
廉価で、かつ前に買ったものよりは時計っぽくも使えるもの、ってことで探してみたところ、ちょうどAmazonのブラックフライデーセールで、通常価格の20%引きで、Bearoamという多分中華メーカーのF15という機種が、4,303円で売っている。このメーカーは以前偽レビューが多いと言う噂があったが、口コミの日本語はしっかりしており称賛一辺倒でもないのでそこそこ信用できそうなのと、Amazonの売れ筋ではあるらしい。ま、誕生日だしいいか、ってことでポチッてみた。
先週の水曜日に届いたので、まず充電して--最初何も反応しないので初期不良かと思ったんだけど、しばらく経ったら電源が入って充電されていることがわかった--、スマホに専用アプリをダウンロードし、Bluetoothで接続して、各種設定を行う。付属のマニュアルは、まだ微妙に日本語がおかしいところが残っているが、この手のものとしてはかなりよくできている方で、十分わかりやすく作られている。
大きさはかなりデカい。本体部分の直径46.5mm、厚さ10.5mmなので、持ってるものではCASIOやLad Weatherのようなクロノグラフの機種と、厚さはやや薄いが大きさはほぼ同じくらいで、上記のシチズンやALBAの機種よりはだいぶ大ぶりだ。ビジネス向きとしては大きいし、女性の細い手首につけたらかなりごつい感じになるだろう。まぁでもこのディスプレイ上にいろんな情報を表示することを考えればある程度やむを得ないのかもしれない。
重さは圧倒的に軽い。バンド--F15は樹脂バンドと革バンドが付属しているが革バンドの方--をつけたままの状態で実測すると、Lad Weatherのクロノグラフが72gあるのに対し、F15は38gだ。まぁその分筐体は樹脂製で安っぽいことは否めないが、心拍数やら体温やら、睡眠状態の記録を行うことがこの機種の1つの目的なので、ずっとつけていても気にならない重さで設計するのは大事なことだ。
もっとも今のところは革バンドがまだ固さを残していてずっとしていると気になるし、そもそもぼくは体を縛るものは基本的に嫌いで、出かける時につけるこの腕時計が唯一といってよいほどのものなので、家に帰れば外しちゃうし、テスト的に一晩だけつけてはみたけど、毎晩つけっぱなしなんてやっぱりできない。
機能的には、それほど値段が変わらなかった前のスマートウォッチとは、格段にと言うほどには変わっておらず、前のものにもついていたスマホの音楽アプリ操作やカメラリモコン、スマホ探索、電話着信やSNSメッセの通知、歩数計、心拍計、睡眠サポートなどの他に、増えたのは体温計や血液酸素飽和度計測(いずれも参考値程度だけど)、ストップウォッチ、座りっぱなしアラートくらいだが、その見やすさと操作性は格段に進歩している。基本的にウォッチ本体の画面を左右にスワイプするだけで、いろんな機能にアクセスできる。
また連動するスマホアプリ(andoroid版)側も進化していて、心拍や睡眠状態などは、とても見やすく表示してくれる。何より前のものでは基本的に固定だったディスプレイの時計のデザインが、このアプリ上で現時点で112種類の中から選べ、飽きたらとか、その日の気分で変えられるのがよい。iPhone版のアプリだともっと多いような口コミがあったが、これだけあればいくつかは使えるのがある。
スポーツ系のサポートは、週末のランニングで実際に使ってみたが、一定の距離や時間経過に応じて音声案内をしてくれる機能は、いつも使っているスマホアプリRunkeeperの方が日本語もサポートしているし優れているのだけど、心拍数が一定を超えると警告してくれたりするのはそれほど必要性はないとしても、経過時間や距離が常時ウォッチ上に表示されるようになり、これを随時確認できるのがよい。スマホ画面だと、腰のランニングポーチに入れちゃうため、走りながら簡単に見るわけには行かないのでね。
上記のテスト的に試した睡眠サポートについても、どうやって計測してるのか知らないが、かなり正確に捉えているように見える。トイレに立った時は明確に「覚醒」していると記録されているし、2回トイレに行ってその後寝付けなかった分は睡眠としては記録されていない。睡眠の深さは2段階(熟睡か浅睡眠が)になるのだけど、歳取って眠りが浅いと感じている人には、実際どうなのかを確認できていいかもね。
電池の持ちはまだ検証し切れてないけど、少なくとも前のスマートウォッチよりはかなり優秀で、上記のような使い方なのでずっとつけてるわけじゃないから判断しにくいけど、先週の水曜日にフル充電して、その後睡眠時テスト1回--この日は基本的に家の中でだがほぼ1日中つけていた--、2時間ほどの買い物1回、40分ほどのランニング2回、半日程度の出社2回、近所へのちょっとした外出3回、あと今日は下記の通り池袋まで映画観に行って、1週間半経った現時点でまだ、表示を見る限り2/3ほど残っている。
高級機種は最近もっとバッテリー容量が大きく、このF15はその半分ほどの容量しかないらしいのだけど、それでもずっとつけていたとしても1週間くらいなら持つと思われる。これは最も大きな進化だね。但しスマホ側は、ずっとスマートウォッチとBluetooth接続していると、通常より1.5~2倍程度バッテリーを消費するようだ。まぁそれでもぼくのAQUOS Sense4だと、外出--wifi圏の脱出--の有無にもよるけど、2日で40%程度の減りなので、特に問題はない。
高級機種にはついているGPSは内蔵してないし、交通系ICカードの機能もないのでこれを改札にかざしても電車には乗れない、ってあたりはぼくにとっては別に問題ないのだが、腕を上げると画面が点灯する機構が時々うまく働かないことがあり--と言うかもともと机の上に腕がある状態で腕の動きだけで点灯させる術がまだよくわからない--、会議の終了時間を記録したい時とかにとっさに時間がわからなかったりする--画面にタッチすればよいことなのだけど--のはちょっと困りものかな。
てことで腕時計代わりにずっと使って行くってことは個人的にはないかもだし、今後の使い方も考えなきゃいけないけど、こういう大好物の小型ガジェットの進化って言うのは、それを確認できただけでも、4,000円程度の投資なら十分見合うと思ってしまう。これぞ道楽投資ですな。
さて今日はこの他、ブーランの娘愛ちゃんがダブル主演を果たした「衝動」という映画を観に行ったのだけど、もう長くなってるのでその件は(たぶん)来週書きますね。
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