すっかり春めいてまいりましたなぁ。ていうか今日なんかなんだか初夏の陽気で、今週は前半がかなり寒かったのに、冬と初夏を行ったり来たり、春がすっ飛ばされてる感じで、厚手のパーカーとかは出番がないよね。そろそろもう、最高気温が20度を下回る日はなくなってくるのかな?
てことで今日は骨伝導ヘッドフォンの話。骨伝導ヘッドフォンってのは、耳の穴に挿し込んだり耳を覆うのではなく、耳の穴の前の、皮膚が薄く触ると頭蓋骨が感じられる部分をパッドで挟んで、鼓膜経由ではなく骨の振動で音を感じられるタイプで、耳が塞がれないので周りの音も聞こえるってことで、前から少し興味はあったんだけどね。
先日会社で情報セキュリティ系のコンサルをお願いしているS氏とリモートで会議をした時に、彼がこのタイプのヘッドセット--アーム上に伸びたマイクもついているやつ--を使っていて、これの音が大変聴こえやすかったので、自分でも試してみたいなって気になってね。
これまでリモートで会議をする時には、以前にランニング用に購入してみたものの、耳の穴に安定して収まらず、あっという間に落っこちてしまうのでそのままお蔵入りにしていたOFUSHOってメーカーのF16というBluetoothイヤフォンを使っていたのだけど、左右独立に接続するようになっているそのコントロールがなかなかうまく行かず、両耳で聞くためには右から先に電源入れないとダメだとか、そうしたとしても左からしか聞こえないことがあったりとか、ちょっと面倒なことになってたのもあってね。
この手のものはみんなそうだけど、骨伝導ヘッドフォンにもピンキリあって、比較的評価が高いのは、2万円前後の価格帯のShokzというメーカーの機種なんだけど、ちょいと試してみるのにその価格帯は厳しいなぁってことで、この手のものでは唯一Apt-X--Andoroid用の低遅延・高音質のコーデック--に対応した、BearoamのS9という4,700円ほど--今見たら4,200円台に下がっていやがる。くそっ--の機種を発注してみた。マイクはついているがアーム式ではない。
届いてから気づいたんだけど、Bearoamって去年の暮れにこれも試しで買ってみたスマートウォッチと同じメーカーだ。ちなみにそのスマートウォッチは、その後予想通り、ランニングにもしていかなくなったし、時計単機能としても常時表示の普通の腕時計の方が余計なストレスがないので、あまり活躍の機会はなく、ブースデスク上の奥で、単にFacebookメッセンジャーやLineのメッセージが届くとすぐに気づかせてくれるのみの用途に成り下がってしまっている。
S氏が使っていたのは、アーム付きマイクだし、2万円ちょっとしたと言っていたから、マイクのノイズキャンセリングも、今回買ったBearoam S9のような単に風切り音とかを低減するというCVC(クリア・ボイス・キャプチャー)方式ではなく、ノイズに逆位相の音を発生させて打ち消すANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)方式なんだろうから、相手にはよりいい音が届けられるんだろうけどね。
届いたS9を、充電して早速音を聞いてみたが、一聴してわかるがこれは音楽を聴く用途には向いてないな。いかんせん低音が弱すぎる。スマホ側でイコライザーをいじって何とかなるレベルではない。
音量が総じて小さいという口コミもあったが、それは個人的にはあまり気にならないものの、音量を上げたり、特に低音をイコライザーで強調したりすると、パッドが当たっている部分がけっこう振動してムズムズする。耳穴に挿す形のイヤフォンも、あまり長時間使っていると耳が痛くなってくるが、この骨伝導タイプも、この状態で長時間使うのはしんどい。
リモート会議で実際に使ってみたが、会議で使う分には、この安物のラジカセみたいな低音不足の音でもほとんど問題はない。人間の音声はほぼ普通に聞こえるし、こちらが話している声も問題なく聞こえているようだ。
パッドが当たる部分が振動しない程度の音量でも十分に聞こえるから、今週使ってみたその会議は1時間ちょっとのものだったけど、おそらく2時間以上の会議でも、どこかが痛くなったりということはなく使えると思われる。
Bluetoothは安定して繋がるし、左右独立ではないのでそこでややこしいことにはならない。また最近のBluetooth機器は複数の相手とペアリングできるが、この機種も会社のPCとスマホの両方に繋ぐことができるのは、一部手動での接続操作は要る--我が家のS9は、先にPCに繋いでからスマホを繋ぐという操作を最初にしたからか、両方を立ち上げていると、PCには自動ペアリングするがスマホはスマホ側で接続操作しないと繋がらないようになった--ものの、とりあえず便利ではある。
先週は土曜日は孫が来て、日曜から月曜はずっと雨だったためランニングには行けなかったので、ランニングでは今日初めて試してみた。両耳の上に引っ掛けて、耳穴の前にパッドを固定し、後ろ側はやや硬さのある樹脂で繋がっていて、それで頭を挟む構造になっているんだけど、ランニング時にずれたりしないかという意味での安定感は、そこそこ悪くはないのだが、う~ん、これはやっぱ「いい音」を聴こうと思ったら目的が合っていない製品と言わざるを得ないな。
特に外では雑音が多いので相対的に音量が小さくなるし、車通りがあったりすると低音がマスキングされるのでますます聴こえにくくなる。本来ランニングの時こそ、周りの音が聞こえることで危険を回避できるメリットがあるはずなのだけど、個人的に音楽を時間をかけて聴くのって、ランニングの時と車の中でがほとんどになってるので、やっぱいい音でないと意味がない。
Shokzの最近の機種OpenRun Proでは、低音が強化されたというのだが、口コミを読むとやっぱ、かなりよくはなったけどイヤフォンとは較べるレベルにないって評価が多いようだし、それで23,000円も出す気には、ぼくはならないなぁ。
てかそもそも、マスク代わりに着けているネックガードも耳に引っ掛ける方式なので、これと競合して、普通に走ってる時はまぁ大丈夫なんだけど、アクエリを飲むためにこれを下にずらすと一緒に位置が変わっちゃったりして、取り回しがけっこうめんどくさい。
てことでこのS9は、リモート会議専用ってことになりそうですな。少なくとも耳の痛みや、Bluetooth接続がうまく行かないストレスからは解放されそうなので、5,000円近く出した価値はあったってことにしよう。もっともそんなに遠くない将来、リタイアするとなると、リモート会議に参加することもなくなっちゃうかもだけどね。
さて、先週の土曜日の深夜3時ごろ、ぼくが毎週濾過水を汲みに行き、ついでにパンとバナナを買っている、我が家から歩いても2分くらいの距離にあるスーパー、コモディイイダ朝霞店で火事があり、当面営業停止となってしまった。
日曜日にいつものように水を汲みに行ったら、もう煙とかは収まってたものの、チェーンがかかったままで消防車が数台停まっており、それで気づいたんだけど、ネットで見る限りまだ原因がわからないようだ。外側は特にどこかが焦げたりってことはなかったので、店内が燃えたらしいんだけど、深夜に無人の店舗で火が出るって、放火か漏電くらいしか考えられないよね。まだできて十数年くらいで、そんなに設備が古いとも思えないのだけどね。
仕方ないので駅の反対側にあるイイダまで行ったのだけど、早く再開してくれないかなぁ。不便でしょうがない。
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