先週の話なんだけど、8年間使ってきたお風呂TVを買い替えたんで、今日はその件。
2015年の10月末に買ったPanaのUN-DM15C1-Kという防水ワイヤレスTV、15インチで見やすく、既存のレコーダーと接続して、そこに録画したものを観たり、途中までレコーダーで観たものの続きをこっちで観たりと言った連動もでき、なかなかよくできた製品だった。
2018年末のPayPay狂騒のタイミングで、このTVのバッテリーがヘタって来たのを交換し、その後は問題なく使えていたのだけど、去年の暮れか今年の頭に、一度誤って浴槽に落としてしまったことがあってね。折あしくその時イヤフォンジャックの防水栓を閉じていなかったので、中に水が入って、調子が悪くなってしまった。
具体的にはタッチパネルが反応しにくくなって、ある時は普通に動くのに、ある時はまったく何もコントロールが効かず、その時受信していた放送チャンネルをリアルタイムで見るしかなくなってしまうという。それもある時期には調子よかったのが、しばらくするとまた調子悪い状態が続いたりして、どうもこのままスッキリ直るということはなさげな感じになってきた。
試行錯誤の結果、一度電源を切って縦横に揺すり、再度電源を入れて無線LAN電波を一から掴ませると多くの場合回復する、という一応の対処法は見つけたのだけど、カミさんはそんなややこしいことはできないし、その後また操作を受け付けなくなることもあり、風呂の中でCM飛ばしとかができなくなってしまう。
これはもう買い替えたら?ということになったのだが、以前にも一通り機種選定をしていて、Panaはもはやこの既存レコーダーに繋ぐタイプは辞めて、セットで販売する小型レコーダーに接続し、そっちで別途録画して見る、「プライベートビエラ」というシリーズに移行しているのはわかっていたので、今でさえ1Fのスタジオとブース、2Fのリビングの3ケ所の録画予約をしてるのに、そこにさらに1台増えるのは面倒だなぁ、と躊躇していたのね。
Panasonicというメーカーは、レコーダーの基本的な性能とかインタフェース面では、ぼくが評価するところ他メーカーに多く後れを取っているのだけど、こういう実験的なとんがった製品は、その他例えば化粧系とかリラクゼーショングッズとか、いろんな分野でたくさん出していて、競合メーカーの設計エンジニアである息子に言わせると、「こういうの自由にやらせてもらえていいなぁ」ということになるのだが、その分変わり身も早いというか、この手の製品の寿命はたいてい短くて、すぐに発売を辞めてしまうのよね。
仕方ないので最新機種の1つ前のUN-15LD11という製品を、普通に買うと価格.com最安値でも6万円以上するが、Amazonに展示品の美品、というのが出ていたので、これを49,980円で購入。前のやつは26,000円ほどで買ったから、レコーダーが独自についている分だいぶ値段が上がっている。
そして、今度の機種はこれまでのようにマグネット式の2cm四方ほどの小さな電源プラグをくっつけて充電するのではなく、10cm四方ほどの充電台に本体を嵌めるタイプになるので、この充電台をどう設置するかが課題になる。
これまでは旧機種を買った後に、洗面所の壁に設置できるようにU字型の白い金属板を固定し、これに乗せるようにしていたのだけど、TV本体だけを乗せればよかったのが、同じ場所に置くためには、充電台を空中に半固定しなきゃならなくなったんでね。
こういう課題には工夫マニアの血が騒ぐのだが、近所の100均に行って、キッチンでいろんな小物を壁にぶら下げるとか用の白い金属ネットを買ってきて、これを、今は亡き「マンテンファングル」用の、我が家に多数在庫のあるネジとか角補強材で、既存の金属板に固定すればいいじゃん、って思いつき、新機種が届く前日に対応。
ネット上にあったマニュアルの情報で、奥行きは16cmほど必要になるだろうというので、20cm幅のネットを買ってきて、長さは画面幅に合わせてチェーンカッターでカットしたんだけど、実際に届いてみたら、回転式のスタンドを上に上げた状態でも充電できることがわかり、これだと奥行きは10cm程しかいらないので、さらにネットをカットして、思いのほかコンパクトに邪魔にならず設置することができた。
今度の機種はこの回転式スタンドってのがなかなかよくできていて、画面後ろの両端センターから出ていて360度回転するようになってるんだけど、これをずらすことで画面の設置角度を変えられる。特に良いのが、スタンドを画面下から手前に持って来ることで、画面を少し下向きの角度にもできるってことで、通常、2枚の風呂蓋のうち1枚を被せたまま、この上にTVを置いて観るので、風呂に浸かった位置からだと画面が上に向いてしまい、視野角の制限で映像が見にくくなっていた問題が解消された。
また、これまでも「お部屋ジャンプリンク」--DLNA(Digital Living Network Alliance)のPana用語ね--機能はついていたのだけど、これが進化したのか、これまで他のレコーダーに録画したデータを観ようとすると、動作が遅かったりチャプター飛ばしがうまく効かなかったりしたのが、今度の機種ではかなり軽快に動く。まぁ2Fのメインのレコーダーは比較的新しいし、本体はメインのレコーダーのすぐ上に設置して、有線LANで同じHubに繋いでるためかもだけど。
なので既存のレコーダーに録画した番組も、ほとんどストレスなく観ることができる。止めた場所からそのまま再生とかはさすがにできないけどね。なので、新機種の方ではお風呂でしか見ないバラエティーや音楽番組を毎週上書きで録画し、ちゃんと観るのがメインのドラマとかは既存のメインレコーダーで録る、という風に役割を分けることにした。これなら新機種の内蔵HDDは500GBしかないが容量不足の心配はしなくていいし、メインレコーダーのHDDの中身がごちゃごちゃになるのが大分解消される。
また、これまでの機種は無線LAN電波の受信感度が弱く、特に6月に風呂をリフォームしてから、リビングのTVの横のチェストの上に置いてあるアクセスポイントから、直線で約8m、途中にちゃんとした壁は1枚しかないのに、電波が途切れて画面が止まったり、暗転してしまったりしていたのが、今度の機種では風呂の中でも安定して、アンテナ表示で5本中2本は立っている。同じ5GHz帯で繋いでいるはずなのになんでだろ?
さらに、今度の機種はライセンスの関係かAmazon Primeとかは見れないが、YouTubeやTVer、radikoなど、いくつかのネット放送・映像サービスのアプリが組み込まれているのもいい。個人的には他のサービスは不要だが、DAZNに対応しているのはありがたい。まぁそんなに使う機会はないものの、今週クライマックスシリーズがあったけど、そういうのをお風呂で観られるからね。もっともCSはさすがにTVでも中継してたけども。しかし阪神強かったね。
旧TVは上述の通り、だましだましならまだ使えるので、1Fのブースに持って来て、そんなケースはめったにないけど、ブースデスク前の3枚のモニターだけでは足りない時、これを使ってもう1つ別番組を観られるように、1Fのアクセスポイントに接続先を変更した。先週ラグビーの準々決勝アルゼンチン戦を観た時に実際に使ってみたが、これもまた悪くない。
Panaのレコーダーは、「Dimola」というサイトでリモート予約ができるのだが、この新機種も使用機器として追加して、PCやスマホから録画予約できるように設定した。新機種は本体レコーダー用のリモコンが付属していない--買えるし、やってみてないけど我が家にある前機種のリモコンも多分使えるのだが--ため、風呂TVを持って行ってリモコン代わりに使う--風呂TVからの直接操作でも予約はできるのだけど、本体側でやらないと上述の「上書き録画」とか細かな設定ができないので--のだけど、タッチパネルでボタンではない分、その使い勝手がそんなに良くはないのでね。
ちなみに1Fスタジオでメインで使っているSONYのレコーダーは、今月から、もう10年以上前の機種だから仕方ない面もあるとはいえ、ネット経由の予約が一切できなくなってしまった。PCからの予約については、それまでSo-netのサービスの一環として提供していた「テレビ王国」というサイトを売却したこともあり、新しい機種でもまったくできないとのこと。レコーダー本体の性能や使い勝手はすごくいいのに、こういうとこSONYというメーカーもよろしくないよね。
もう2Fで使っていない前レコーダー(Pana DMR-BRW500)は、今回新機種の本体を接続するためアンテナ、HDMIその他のケーブルをすべて外して待機状態になったけど、今スタジオやブースで予備機として使っているさらにその前のレコーダーがもういつ壊れてもおかしくないので、待機レコーダーが確保できたのもよかった。
てことでいろいろと心配事はあったけど、買ってみたら意外に悪くなかった「プライベートビエラ」導入記でした。少しお値段は張ったけど、その分の価値はあったんじゃないかな?
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