ユーミンの昨年夏に行われたライブDVD、「SHANGRILAⅢ」が発売になったので、さっそく買ってきて観た。
この'99年以来今回で3回目になる「SHANGRILA」は、ぼくはすべての日本のライブパフォーマンスの中で、恐らく比肩すべくもない、最高に素晴らしいSHOWだと思う。まぁライブというより半分サーカスというかなんというか、ロシアの一流のプロダンサーやサーカス団とともにステージ上で繰り広げられる大パフォーマンスは、まさに"今まで観たこともない"、絶対に一度は観る価値あり!の一幕だ。
ぼくは前回2002年に行われた「SHANGRILAⅡ」を観に行った。話には聞いていたんだけど、ステージで歌うユーミンの周りをスケーターが滑り回 り、光るリングに乗ったダンサーが空中を舞い、特にアンコールでスモークの中からいきなり空中ブランコが2基、飛び出してきた場面では、ホントにハッとし て息をのむ、という経験をした。
今回はチケットを取るタイミングを逃して行けなかったんだけど、DVDを観たらやっぱすごかった。観に行った「Ⅱ」も含めて、すべてのDVDを持ってるん だけど、「Ⅰ」の時はステージ上にプールを設けて、そこでシンクロが行われる中央でユーミンが歌う、水とダンスと少しの空中パフォーマンス。「Ⅱ」ではス テージ全体がスケートリンクになっていて、スケートとより大規模になった空中ブランコなどの空間パフォーマンス。
そして今回は、「Ⅰ」と同様にステージ上にはプールがあるんだけど、これがどういう仕掛けか固定ではなく、時には水がなくなり時には現れ、さらに空中を 使ったパフォーマンスは前回同様の規模、そのうえ前2回よりも、音楽と、スイミングやダンスやサーカスのタイミングがよりしっかり シンクロして、ステージ 上のさらに高段で演奏していたバンドがそれらのパフォーマンスと同じ高さに降りてきたこともあって、全体として一体感がより増して、シャープなステージに なったような感じがした。
曲目も、「グレイス・スリックの肖像」とか「時のないホテル」とか「12階のこいびと」とか、比較的古い曲、ぼくがある人に影響を受けてユーミンを聴き始 めた学生の頃の前後に出たアルバムに入っていた曲をやってくれていて、これもまたぼくにとっては嬉しい限り。考えてみればそれ以来もう25年以上、ユーミ ンのアルバムは買い続けている。これも他には山下達郎とか、ホントに何人かしかいない。そもそもそんな昔からずっと、トップで音楽をやり続けてるってこと がすごいよね。
もう今年で54歳だよ。よくあれだけのパフォーマンスをやるよなぁ。ほぼ毎曲ごとに衣装チェンジし、ある時は天井からリフトで降りてきたり、あれってバッ クステージではもう走り続けのはず。しかも過去も含めて3回とも、ライブの最後にその総勢50名ほどのパフォーマーたち全員をユーミン自身が順番に紹介す るんだけど、バンド以外は全員ロシア人のややこしい名前を、全部暗記している。カンペなし。あの歳であの記憶力は感嘆ものだね。
このDVDは2枚組で、メイキングなどの入った2枚目はまだ観ていないんだけど、これも楽しみだなぁ。
ということで、次回があるのか、いつ行われるのかわからないけど、これだけは絶対に一度見ておいた方がいいよ。超おススメです。
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