ぼくはガキの頃からからかなりヒネた人間だったから、自分の家族なんかもけっこう冷静に観察したりして、例えば親父がよく使うけどどう考えても古臭い表現なんかは、絶対使わないようにしてたよね。
ていうか転勤族だったうちの親父が、北九州の黒崎と言うところに初めて某化学会社の東京本社から転勤になった時に、次男坊として生まれたのがぼくだったので、ぼくは当然のように外では九州弁、家に帰ると東京ことば、という生活をしていたので、ある意味ナチュラルバイリンガルのようなとこがあって、そういう言葉の使い分けみたいなことには、自然と順応していたのかもしれないけど。
「気合入れるぞ!」とか「なかなか達者だな。」とか「けしからん。」とかね。そうやって老人だけが話す老人語ができていくんだよね。おいらもいずれそうなるのかな。ちょっとやだなそれ。
ところが同じように外埼玉、家福井弁--彼女は両親とも福井出身で、同じ高校の同級生なので--のバイリンガル生活をしていたはずのうちのカミさんは、ナイーブな人だから、無意識に福井弁を普通に通用する言葉としてしゃべっていたりすることが結構ある。そういう天然さ加減が、息子や娘からもかわいがられている。
「おちょきん」って知ってる?正座のことを福井ではそういうのよね。あと、ふとんを「着る」とか、テレビの放送時間外になる砂嵐のことを、「じゃみじゃみになる」って言ったりとか。
この「じゃみじゃみ」ってのは、方言史研究のテーマとしては面白いんじゃない?だってテレビが家庭に入るようになってまだせいぜい50年ほど、義父の世代なんてそのころもう大人だったはずなのに、そんな短期間に、この「じゃみじゃみ」が方言として定着したわけでしょ?
いや、その家庭だけで使っていたって言うんならわかるけど、福井出身のモー娘。の高橋愛が、テレビで福井弁のことをしゃべっていて、その中にこの「じゃみじゃみ」があったからね。ちゃんと方言なんだよね。不思議じゃない?これって。方言史研究のネタになりそうだよね?
方言がある程度幅広く市民権を得ているケースって、テレビ、というか受けてる人の影響が大きい。東北系では田中義剛とか吉幾三とか、最近栃木弁でがんばってる若手漫才師とか、でもやっぱ圧倒的に強いのはあたりまえだけど関西弁ですね。
お笑いではさんまとか伸助とか、倖田來未とみそのの姉妹とか、そういうスター(みそのは違うか)がたくさんいる訳じゃないですか。関西弁しゃべるのがあたりまえの。
いや、今回のこのブログのテーマは、倖田來未がテレビでしゃべってるのを聞いてて、この人の家では普通にみんな関西弁をしゃべってたってことだよね、うちのカミさんの実家もある意味そうだったはずで、だから彼女の言葉に自然に福井弁が混じるのは、彼女のナイーブさのためだけではないのかな、でも義弟はもちっと器用だよな、なんて思ったとこから出てきたんだけどね。
ちょいと話は変わりますが。
ぼくが作ってマキゾエがアレンジした「健康」の新曲「うらはら」--新曲ってったって、2年も前に作った曲なんスけどね--のドラムとベースのレコーディング、一度やったんだけどぼくもベースのみのりんもちょっと不満で、ぼくの不満、というか未熟で叩きこなせないそのマキゾエのあからさまな打ち込みドラムパターンを、やっぱもう少しいじらせてもらって録り直ししようってことになって。
もう少し簡単にして、かつ素人が聴けば難易度に大差がないように聞こえるパターンを、昨日今日と考えて、Logicに打ち込んだ。
これならできると思うんだけどなぁ。いつも叩きながらではなくPCに向かってパターン作るから、う~ん、これってちょっと難しいかもしれないけど、いや、がんばればできる!ってちょっと無理目のアレンジをしちまって、結局ハマることが多いので、だいぶシンプルにしたつもりなんだけどなぁ。
しかし思っただけで音楽になる装置って、まだできないのかなぁ。ただパターンちょっと変えるだけでも、Logicで1コーラス目から2コーラス目にパターンのコピーとかしてると、けっこう時間がかかっちゃう事態に立ち至るので、そんなことを思ってしまう。このUIって、まだまだ発展途上だよなぁ、ってさ。
だけど今回のアレンジとて練習しなきゃ。最初通常のテーマ、ラップ、サビそれぞれのパターンをちょっと叩いてみただけで、オカズとかはまたPCに向かって作っちゃったからね。
来週は結婚式やら選挙やらあって忙しそうだから、明日やろうっと。できるかな?
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