先週書いた「もう1つ買ってしまったちょっとしたもの」、SONYのビデオカメラHDR-CX370Vが、思いのほかお気に入りになりそうだ。
今使っている、過去との互換性を考慮したDVテープ式のCANONのiVIS HV20は、まだ買って2年半くらいしか経ってなくて、しかもさらにその前のHi-Vision対応でないビデオもまだ使えるのだけど、・・・・さらに言うと最近は子供も大きくなり、ビデオを撮る機会は減ってきて、息子のライブや--それも卒業しちゃったし--娘のバレエくらいしかないのだけど、
おととし自分の方のバンド「健康」のライブを録画したときに、テープの長さを気にしたり、電池のもちを気にしたり、DVDに落とすのにフルタイム再生しなきゃいけなかったり、っていうのがあまりに面倒で、こりゃメモリ録画方式のビデオをやっぱ欲しいなと思っていた。
5月に久々のライブが決まり、Panasonic TM70のCMに触発され、ならそろそろ真剣に選ぶかと、んでどうせ買うならGWか、娘が帰国する4月16日に間に合わせようと、3月の頭から調査を始めた。次に買うなら3CCDの機種にしようと思ってたんだけど、各社イチオシの機種は、シングルCMOSの製品らしく、機能と大きさと価格のバランスが一番いい。
んじゃいいか、とイチオシ製品に絞ることにしてスペックを見てみると、いやいや、ビデオカメラも進化してるね。画素数はそれほどでもないけど、ほんとに小さく軽くなって、手振れ補正とか、暗いところでの映りとか、細かいところではディスプレイを開けるとスイッチが入るインタフェイスとか、全然違う。
その中でもカカクコムとかの評判を見ると、内蔵メモリ96GB搭載のPanaのTM70よりも、64GBモデルだけど手振れ補正の性能やらなんやら、あらゆる面でSONYのHDR-CX370Vの方が上だという。
SONYのカメラ製品は、デジカメにしろビデオにしろ、名機P1以来敬遠していた。なぜかって言うと、メモリースティックへの執着が、どうにも見苦しくて堪えられなかったからだ。Blu-Rayでは勝ち組になったけど、かつてVHSとベータで敗れ、今回ももうSDカードには勝てないのも関わらず、なんでそこまでMSにこだわる!
ところがこのCX370は、あのSONYがはじめて負けを認め、SDカードも使えるようになったという。ほほう、SONY党を惹きつけるあの頑なさをついに捨てたか。珍しく潔いじゃないか。
てことで機種はこのCX370に絞り、カカクコムとビックカメラ渋谷店店頭で販売価格をチェックしつつ、年度末商戦に期待することにした。
CX370の値段は今日時点のカカクコムの最安値が68,000円台だけど、一番の売れ筋機種だけに、毎日入札価格が刻々と変化していく。3月上旬には71,000円台だったのが、下旬についに70,000円を切り、その後も微妙に上げ下げを繰り返しながらだんだんと下がっていく。
そんな中、3月頭には97,800円のポイント20%だったビックカメラ渋谷店で、この日こそとちょっと期待して狙って行った年度末最後の週末の3月26日、値段がなんと77,800円のポイント20%。単純にポイント付与分を値引きと換算すると、62,240円だ!しかも値札の裏には、昨日までついていたものと思われる値札が、88,000円台の値段をつけてころがっている。
こりゃ買いだ、と、先週書いた外付けHDとともに購入。狙い通りのブラウン色の在庫もあった。
「健康」の練習もしなきゃいけなかったんだけど、先週の土曜日にはこのカメラを保護するスポンジの袋や、携帯用だけど少し太めのストラップを、近所の100均で買ってきた。
いやだけどいいわ、このカメラ。静止画は700万画素程度までしか撮れないし、光学ズームは12倍で、そういうスペックは平凡なように見えるけど、ホントにこの手振れ補正や、暗いところでの絵の美しさははすごい。歩きながら撮っても、後で見て、揺れて気持ち悪くなるような映像にはならない。
PMBという名前のPC取り込み用のS/Wも、これまたよくできている。ベースのインタフェイスをカレンダーにしたってところが、出色の設計思想だ。CX370をUSBケーブルでつなぐだけで、PMBを立ち上げていなくても、勝手に立ち上がって、新たに撮影した映像と画像だけ、自動的にPCに取り込んでくれる。
DVDに記録するのも、まだやってみてないけど、これなら簡単そうだな。AVCHD方式のハイビジョン映像も、DVD-Video形式に落としての記録も。
今日はまさに桜のピークで、どこ行ってもきれいに咲いていた。これだけの本数のこの樹が、このわずか約1週間の開花期のためだけに--ってことだけではないのかもしれないけど--植えられているってことは、すごいことだよね。
車の中からのビデオ・カメラ撮影の試し撮りには持って来いの日和。桜の周りは渋滞がひどいのだけど、試し撮りしながらだとちょうどいい。
あとはもう少し大容量のバッテリーを買うかだな。標準のバッテリーでも30分や1時間のステージならまったく問題ないとは思うものの、さらに撮りたいものがあったときに少し不安だ。
だけど高いんだよね。FV-70っていう中型バッテリーは、カカクコム最安値でも9,000円ちょっとする。待ってもそんなに下がらないとは思うけど、これはもうちょっと待ちにしておこう。こういう、周辺機器で儲けようって戦略は、家電メーカーでは当たり前だけど、あんまり気持ちよくないよね。多くのPCメーカーを見習って欲しい。
ここ1年程で最も評価できたのは、東芝の市販HDを外付けできるようにしたHDレコーダーの発売だな。その後TVのREGZAにも外付けできるようになったらしいけど。
その東芝がついにBlu-Rayレコーダーを発売。でもこの機種には市販HDの外付けはできない。なんでやねん?なんか調整しなきゃいけないコトドモがあるのかな。出遅れBlu-Rayではあるけど、外付けできるようにしてくれたら、速攻で買うのにね。がんばってよ東芝さん。
話は逸れたけど、このHDR-CX370Vはオススメだと思いますよ。なかなかよい買い物でした。
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