こないだの大学時代のサークルのお祭ライブ、音感Home Coming Dayの時に、会場となった六本木Kento'sでは、去年までできていたライン録音--ボーカルとかマイクで拾った音や、各楽器の音をダイレクトボックスという機器を通して抵抗値を変換したヤツを、会場のメインミキサーに送って調整した、会場のメインアンプから出される音を録音すること--が、メインミキサーの交換によってできなくなったってことで、今年のビデオは、バンドメンバーが録った各種レコーダーの音を、ビデオカメラの音とMIXすることになったんだけどね。
ちなみに来週Nisshie's Street Bandがライブに参加させていただくハコ、これまで「健康」で何度かお世話になった新中野の「弁天」も、訊いてみたら、ライン録音用の録音機器は、ニーズが少ないため撤去してしまったとのこと。そうなんだ。みんな自分のレコーダーやスマホとかで録った音で満足してるってことなのね。ま、それだけレコーダーの性能がよくなってるってことなのかもしれないけど。
d2p8はギターの丸さんが録った音を、Nisshie'sはリーダー、ニシ氏とギターの山さんがそれぞれ録った音をもらったんだけども、その中で歴然と音がよかったのが、山さんのレコーダーで録ったものだった。音の分解能がよく各楽器の音が聞き分けやすいのと、周波数特性がフラットで、特に低音がきれいに録音されている。山さんのレコーダーは、いつもリハの時も録音してくれて、FBにアップしてくれるんだけど、これも常に、とてもきれいに録れていた。
山さんが使っているレコーダーはZOOMというメーカーのH4nという機種。ぼくも今から9年前に、ZOOMのH2というレコーダー(写真左)を買って、リハの録音にはけっこう活躍してくれていたんだけど、この音質はどう考えてもH2よりは格段にいい。てことでこれが欲しくなっちゃいましてね。
ZOOMはH2の後、H2n、H4、H4n、上位機種H6、そしてH5、H4n Proとレコーダーを発売。その他ビデオレコーダーのQ4、Q8を発売し、このビデオレコーダーの方も評価が高くて、マキゾエをはじめ音感の先輩方もけっこう多くの皆さんが持っている。このビデオレコーダーのシリーズは、近距離からかなり広い範囲を捉えることができ、ライブの時も録音に最適な位置からステージ全体を収めることができるし、手持ちで各メンバーに寄って撮るのにも向いている。
ぼくはビデオはSONYのハンディカム、HDR-CX370を使っていて、こいつはそんなに広角ではないので、いつも会場の後方に三脚を立て、ステージ全体を撮る。ビデオ編集は手間がかかるし、手持ちで撮るには誰かに頼む必要が出てくるので、画の方はこの全体俯瞰でよしとしている。
一方で音の方は、このCX370のはかなりイマイチで、今回はこの山さんの録音があったのでよかったけど、「健康」とか他のバンドでは自前で録るしかない。そうなるとやっぱこれを買うっきゃないよね、と、これはぼく的には近年稀にみるちゃんとした購買動機だ。
てことで今売ってるZOOMのレコーダーの上位機種の中から、ネットで評判を調べて、コストパフォーマンス的にもよくて大きさも大きすぎない、このH5という機種をAmazonでポチった。9年前にH2を買った時の値段が23,800円、このH5が23,544円、むしろ安くなってるのに、機能も性能も格段に進化している。デジタル機器の高機能化はすばらしいね。
併せてH5用に買ったTranscendの32GBのMicroSDHCカードは、Class10、永久保証で1,080円。H2の時に買った8GBのSDカードが3,000円以上していたことを思うと、こっちもびっくりだよね。
H5には本体裏面の真ん中辺に、カメラとかでは一般的な1/4インチのネジ穴が空いているので、ここにねじ込んでマイクスタンドのホルダーに取り付けられるマイククリップアダプタってやつも、400円台で安かったので、リハ録音時のセッティング用に一緒に買う。
このネジ穴は通常の三脚とかとサイズが合うので、木曜日に届いたH5の箱を開けると、最近あまり使ってなかったフレキシブルミニ三脚を取り付けてみた。家で録音したり操作する時は、これを使うといい感じの角度で置けて便利だ。そして時計合わせとか録音モードとかファイル名のつけ方とかの初期設定と、SDカードの初期化とかを行う。
今日実際に、V-Drumsを叩いた音を、H2とH5で録って較べてみた。いやぁ、全然違うわ。特に高音のヌケが格段によくなっていて、そのため元の音のいろんな倍音を捉えられるんだろう、低い音も高い音も、原音に近いとてもリアルな音で録れている。H2の音がいかに籠っていたかがよくわかる。
逆に言うと、一般的なボイスレコーダーよりも、H2は低音には割合強かったのね、ってこともわかった。まぁだけどもこのH5の音はとにかく素晴らしい。ぼくらが若いころ、カセットデンスケとかを肩に担いでの生録ブームってのがあったけども、このH5さえあれば、あんなデカくて重い機械を持って歩かなくたって、あのころよりもずっとリアルな音が録れちゃう。すげーよなぁ。感心する。
このH5はマイク部分が取り換えられるようになっていて、オプションで売っている上位機種H6のマイクを取り付けることもできるんだけど、そうするとさらにいい音で録れるという記事があった。リハとかライブとかいくつか録ってみて、もし不満を感じることがあったら、買ってみようかなぁ。
てことで来週のNisshie'sのライブで、さっそくこいつを使って、ライン音とH5の録音をMixして、ビデオと音を入れ替えてみようと思っていたら、上記のように、「弁天」ではライン録音機器を外してしまったという。出力はできるっていうし、このH5は外部入力とH5のマイクからの音を、4トラック同時に別ファイルとして録ることもできるから、その出力をH5に入れればいいんだけども、そうするとH5をPA卓のそばに置かざるを得なくなる。
「弁天」は録画のサービスもやっていて、その音声はラインと会場音のMixだと言うので、なら今回はそれに任せてみようか、ということにした。ビデオとH5の両方の設置と録画・録音操作をするのも、後で音声をはがし、Mixし、またビデオと音声をくっつける、という作業も、それなりに手間がかかるのでね。
まぁでもH5のテストのために、録音だけはしてみようかな。Nisshie'sは踊ってもらってナンボのバンドなので、センターで、向きも変わらず、揺れずに、バンドの音中心に録れるH5のうまい置き場所があるかどうかなのだけどね。
さてさて、今日も今日とて来週の本番に向け、Nisshie'sのドラムの練習だ。山さんがそのH4nで録ってくれた先週のリハの音を聴くと、4時間のリハの最後のところだったこともあって、体がヘロヘロになっている上、やっぱ今年のOHCDでやらなかったあまり練習してない曲たちが、細かなオカズとか、パターンが変わるとこの次のパターンが、脳ミソから飛んでいて、結構コケている。今週末が個人練習の最後のチャンスだからね。明日もしっかり練習しようっと。
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