今週末は本当は、息子が茨城日立市に新築して4月に引っ越した家に初めて行く予定だったのだが、このところのコロナ感染者数の増加状況を勘案して断念。夏休みに予定していた今年初めての旅も、どうも行けそうもなくて、4月頭とGWに続いて3回連続キャンセルになりそうだ。困ったもんだなぁ。
てことで今日は先週書き残したのも含めて小ネタを2つ。1つ目は先々週の話だけどもブースのキーボードスタンド下の小ラックの製作。
ぼくがリモートワーク状態になってからほとんど籠りきりになっている、60インチTVやV-Drumsが置かれた防音スタジオの続きでブースとして作った5畳ほどの広さの部屋--この図の左側の小部屋ね。もう13年も前の図なので、置いてあるものとかは結構変わっちゃってるんだけど--には、スタジオ側に向いてキーボードが2台--YAMAHA S80とCORG T3--、ラックに縦積みに設置されている。
上段のT3の方はもうほぼ使ってないので、売っぱらってもいいんだけど、今更こんな古いキーボードを売りに出してめんどくさい思いして小銭稼ぐ気にもならないので、なんだかこの家籠り中に作ったり送られてきた書類やら、傘やら、トートバッグやら、冬場使う膝掛けやらの置き場になってたりする。
さらに足元には、電車でリハに行く際に担いでいくリュックとか、ライブの時に持って行くケース入りの三脚とか、半分壊れかけの暖房器具とかが、ダンパーペダルとともにぐちゃっと置かれて、あまり使わないものは相当なホコリをかぶってたりする。
んでこの家籠り期間に、断捨離や大掃除を断行した人も多いという話を聞きながら、このキーボード周りのぐちゃぐちゃをスッキリさせるには、足元に簡単なラックを作ればいいんじゃん、って思いついちゃったのね。幅は狭いとこで80cmほど、高さ70cmほどの狭い空間なので、横板は1枚で上にモノが置けさえすればよくて、どっちかっていうと縦に4枚ほど板を入れて、リュックや三脚やトートバッグや書類など、立てておこうとしても不安定で転がっちまうモノたちを、倒れないように支えられれば、かなりスペース効率よくなるじゃん、ってね。
こういうことは思い立ったらすぐやりたい性分のワタクシ、早速Doitに行って必要な板や木ネジなんかを買ってきた。Doitは2年前にドン・キホーテに買収され、これまでのかなりオタクなDIY用品が減って、ただのディスカウントショップ寄りになって残念だ、って前に書いたけども、早くもまた経営が変わり、今度はコーナンという近畿地盤のホームセンターに買収されたらしい。
コーナンはいわゆるホームセンターだけではなく、Pro向けの店舗も展開しているらしいので、ドンキよりは期待できそうだけども、この時行った限りでは、今まで好んで買っていた板材や、膨大な種類売っていたネジ類なんかが、在庫限り表示のオンパレードになっていて、小ラックを作るにはいいタイミングではあったものの、先行きは心配だなぁ。仕入れ先の変更・共通化だけで、品揃えはこれまで同様にして欲しいんだけどなぁ。
Doitの工具室のおじさんにカットしてもらった板材を、帰ってきてさっそく組み立てる。H45cm×D25cmの板4枚を、W78cm×D20cmの板2枚で上部と奥側でネジ止めして繋げて、床に設置する部分に緩衝ゴムを貼るだけなので、電動工具を使えば1時間ほどの作業で完成。キーボード周りのモノ共が、簡易的にではあるもののだいぶスッキリと片付いて、よかったよかった。
さて2つ目はこれも3週くらい前から試行錯誤していたブース内のサウンド聴取環境のメンテだ。
この家を建てた時から、ブースにはサウンドモニタリング用のスピーカーとしては定番のYAMAHA NS-10M Studioを4本、前後左右に置いて、楽器類やPCからのアウトプット、BDレコーダー、CDプレイヤー、アナログレコードのターンテーブル、カセットデッキその他もろもろのソースから、アナログMixerでほとんどの音をまとめ(一部はアンプに直入力)、そこから、今は買収されて単体のオーディオ機器からはほぼ撤退したKENWOODのKA-1080という単機能で安価なアンプを通して、スピーカーに音を送る構成にしていた。
ただ、当時はキーボードと反対側の壁に向けて置いたデジタルミキサー、YAMAHA O1Vで複数のアナログ音源ユニットの音をまとめていたために、ミキサー側を向いた時に、前後左右に置いたスピーカーの定位を90度ずらせるように、スピーカーコードの途中にロータリースイッチを噛ませるという複雑なことをやっていてね。
もう数年前から、このロータリースイッチのあまりに複雑な配線が、はんだ付けしてはあるものの接触が悪くなってきて、時々音がスーッと左右に寄ったりというのが起きていて、このロータリースイッチ周りの配線を手で持ち上げたり、アンプのボリュームを急に上げ下げすると直るみたいな気持ち悪い状況が起きてたのね。
YAMAHA O1Vおよびアナログ音源たちは、もう4年前に断捨離しちゃって、定位を90度ずらす意味はなくなっており、今は音楽制作用のPCとメインPCが180度の位置に置かれているので、定位を左右逆にするニーズは一応残っているものの、デモ音源等を作るときに左右逆だからと言ってそんなに困ることはないので、このロータリースイッチははずしてもよかったんだけど、なんとなくそのままになっていた。
んで最近、この定位ずれがとても甚だしくなり、さらに右スピーカーからは音圧に伴ってチリチリいうノイズも聞こえるようになってきて、んじゃしょうがないかと、この状況改善に重い腰を上げることにした。
配線が複雑なだけに、原因を探るのが難しい。最近は、サブスク中心に音楽を聴くようになってきたため、メインPCからの出音を聴く機会が増えてきているんだけど、Mixerに入っている他の音源、特に通常TVを観るときに、いろんな事情でこちらからの信号をソースにしているため聴く機会が多いBDレコーダーの出音とPCの出音でも状況が違うようだ。
んでまず、ロータリースイッチを苦労して外して、スピーカーコードをアンプに直結してみたんだけど、スーッと定位が変わる状況は減った感じはしたものの、やっぱり定位がややおかしいし、チリチリノイズは起きる。
PCからの出音だけで起こる現象もあったので、とりあえずPCのサウンドボードからMixerの間を繋ぐケーブルを、Amazonでシールド厚があり金メッキプラグの比較的高価なものを買って交換。さらに比較的最近買ったMixerがおかしいのかアンプがおかしいのか、それぞれのHead Phone端子の出音を確認してスピーカーからの聴こえ方と較べてみたりして、Mixerとアンプを繋ぐケーブルも古く安い民生品だったのでこれもやや高品位なものに交換する。
ケーブルを変えた結果、BDレコーダーとPCの出音には差はなくなったし、ノイズはなくなったようだけども、アンプの機能で内部回路を経由させないソースダイレクトにしていてもそうでなくても、まだ定位が左寄りの状況は変わらないようだ。というか、左右で周波数特性が異なる--右から高音があまり出ていない--ために、そう感じるみたいだ。アンプのHead Phone端子の出音はおかしくないので、どうやらアンプのフロント右スピーカーの接続端子周りの回路の劣化が怪しい。もう22年前に買った古いアンプだからなぁ。
てことでこれを買い替えるとしたらこれだな、という機種選定だけはして、しばらく様子を見ていたんだけど、ちょっとこれはもう厳しそうなのと、選んだ機種が商品サイクル的に末期っぽいので、最安値からは4,000円ほど高いけど発注して、今日届いた。
今どきこんな単機能アンプはほとんど選択肢がなくて、SONY STR-DH190か、YAMAHA A-S301くらいだ。前者の方が少し安く、Bluetooth内蔵は便利そうだしチューナー内蔵というアドバンテージはあったが、スピーカーのインピーダンスが合わないのと、Woofer用のアウト端子--今はHead Phone端子からの出音をWooferに入れている--がついてるのとで、後者にした。これにしたって2万円台で買えるし、十数年前のアンプと違ってリモコンとか、今よりは多少は便利になりそうな機能がついている。ハイレゾ対応とかはぼくにはほとんど関係ないけどね。
早速苦労して繋ぎ変えてみたが、別にそんなに大きく変わりゃしないだろうと思っていたら、定位のおかしなところも解消されたうえ、フロント右以外の出音も含めて、前のアンプよりは明らかに高音がフラットに出ていてシャープになった。まぁこの価格帯のアンプなのでなんか格別な音がするとかってこともないけども、とても素直に音が出てる気がする。
てことで地味な小ネタ2つでした。こないだの人間ドックで右耳の中域音の聞こえが悪くなってるって出て、それもまた困ったもんなんだけどもね。上記のような判断が難しくなっている。嫌だねぇ老化は。
さて、今週15日にBD/DVDが発売になった岩井俊二監督の久々の作品「ラストレター」、映画館では観れなかったのを早速観ましたが、これは素晴らしい。映像美、全キャストの演技の自然さ、不明点=余韻を残した切ないストーリー、その語り口の巧みさ、そして音楽とSE--特にヒグラシの声--の美しさ、どれを取ってもちょっと近年の日本映画では傑出してる感じ。
あの「Love Letter」にも匹敵する名作だと思う。「Love Letter」のメインキャスト、中山美穂と豊川悦司が、25年越しにいい味を出しているのもいい。来年のアカデミーをかなり席巻するのでは?ぜひ観てみてください。おススメです。
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