今週はもうネタがないから1週飛ばしちゃおうかと思ってたんだけど、最近感じていることを書いとくか。ちょっとブラックTacovoが出ちゃうかもしれませんが。
以前「健康」のボーカル、ブーランが、例の「テラスハウス」の出演者自殺事件を受けてFacebookに書いてたんだけど、いわゆる「恋愛リアリティーショー」について、いくらリアルさを売りにしているからと言って、相当な演出要素があり、制作側による意図的な編集によりバイアスをかけられているああいった番組を、なんでああも真に受けて誹謗中傷とかしてしまう輩が多いかねぇ、と。
ブーラン自身は、完全に作りものとわかっているドラマなら感情移入できるんだけど、あの手のリアリティーショーはどうにも醒めちまってまともに観る気がしないと。世の中ナイーブな人が多いよねぇと。
ぼくはあの手の番組は嫌いじゃなくて、特に2nd音声で流していた見守り芸能人たちのコメントが面白くて、常に2nd音声で観ていたんだけど、あの事件以来「テラスハウス」は放送できなくなってしまった。
ドラマとかでもそう言うことって多くて、あくまで演技でやっていることなのに、演じているそのキャラクターに引っ張られて、役者本人の好き嫌いとかイメージを捉えてしまうことは多い。演技者の立場から見れば、それはその役者の演技がそれだけ優れていたということなので、喜んでいいんだろうと思うけども、いいイメージの役ならそれをきっかけに役者としての仕事が増え格が上がる--朝ドラのヒロインとかはみんなそうだよね--からいいとして、悪役や性格的に曲がった役だと、マイナスに働くこともあるので、なかなかに痛し痒しだ。
かく言うぼく自身もそういうナイーブさからは抜けられないところがあって、例えば今年の第1クールに放送していた吉高由里子主演の「知らなくていいコト」というドラマで、主人公の最初の恋人を演じていたジャニーズWESTの重岡大毅が、ほんとに卑怯で情けないダメ男の役で、まぁほとんど歌手としての活動を見たことがなく初見だったからというのもあるけど、どうもその後24時間TVとかに出ていても、イヤな野郎というイメージが抜けなかった。
このところ大変お世話になっているAmazon Prime Videoで、こないだ、例の不倫の原因になった、東出昌大と唐田えりかが共演した「寝ても覚めても」という映画を観た。映画の内容は、唐田えりか演じるヒロインが、東出演じる主人公とつきあい一見幸せそうなのだけど、実は過去に付き合って別れた彼と顔がそっくりで・・・というもので、ぼくはこの映画自体は、演技の質とかストーリーとか、なかなか悪くない作品だと感じたし、唐田えりかという人には、女優として今後大いに期待を抱けると思ったのだけど、これなんかあからさまで、不倫が発覚した以降のレビューで明らかに☆の数が少ない。
レビューの内容を見ると、演技がヘタだと言うのはまだバイアス度合いがわからないものの、そういう過去と今の男性の間で気持ちが揺れ動くような女性だから、ああいう不倫を起こすんだとか、もう演技の世界と現実とごっちゃになったようなのも多い。また映画の内容とは全く関係なく、とにかく不倫は良くない、だから☆1つ、みたいなわけのわかんないものとか。なんでこうなっちゃうかねぇ?
「北の国から」を2010年くらいに再放送した時かな?2002年の「遺言」の放送前だったかな?純役の吉岡秀隆と、蛍役の中嶋朋子が対談したのを放送していたんだけど、その中で、「よく一般のおばちゃんとかから『寒くて大変でしょう』って言われるんだけど、寒いことなんかどうってことなくて、ちゃんと演技することの方がよっぽど大変なんだよな」と言っていた。
このおばちゃんが、役者としての彼らに言ったのか、純と蛍としての彼らに言ったのかはわからない--まぁおそらく後者だろう--けども、少なくとも演じていると言うことを感じさせずに、寒くて大変、と感じさせたと言うことは、これも役者冥利に尽きると言えるのだろう。差別発言かも知れないけど、特にお歳を召した方や、地方在住の方は、こういったナイーブ度が高いように思う。
ナイーブ繋がりになるかわからないし、これは多くの国民を敵に回す発言かも知れないけど、例の今大流行の「香水」という曲。あれがあんなに受けるってのも、どうなんだろう?特にあの「どーるちぇあーんどがっぱーなーの」って言うベタベタな和製発音の譜割り。ダサすぎない?「あーんど」ってなにさ?
まぁ子供たちが日常あまり触れない香水のブランド名っていう、ちょっと大人の匂いのするオシャレっぽい言葉を聞いてなんとなくわくわくするその琴線に、狙いか偶然かわかんないけどうまいことヒットした、そこはすげーなーとは思うけども、あれをあんなにこぞってマネしてYouTubeに上げたいと思うんだ?うーん。なんか「千の風になって」みたいな『わかりやすい歌謡曲』が流行る精神性から、ほとんど進化してないように感じちゃうんだけどなぁ。
これまたちょっと違う話かもしれないけど、今週発表された「都道府県別魅力度ランキング」で、茨城が最下位を抜け出して42位になったってんで話題になっている。これもさぁ。あの調査自体はブランド総合研究所ってとこがやってるイメージ調査なんで、あくまで回答者が持つイメージを調べたものでしかないし、調査自体は84項目もあるかなり本格的なもので、サンプル数も31,734件と言うから、調査としてはちゃんとしてると思うのね。
だけど1つは、例えば新たに最下位になった栃木県。これって「栃木県」として訊いてるからそうなってるだけなんじゃないの?日光なんて観光地別ではかなり上位に入ってるし、塩原とか那須とか、餃子で名を上げた宇都宮とか、それらが栃木県にあるってことは、どのくらいの人がわかった上で答えられてるんだろう?そういう地理や地名に対する知識を持たずに、栃木=ダサい、って思っちゃってるとしたら、そっちの方がよほどカッコ悪いと思うし、これも1つのナイーブさだよね。
あと大都市周辺の県が低くなる傾向もね。あれって確か集計時に人口比で補正をかけてるって聞いたことがあるんだけど、東京都民が埼玉・群馬・栃木・茨城をバカにする気持ちが、モロに反映されちゃってるよね。東京都民なんて多くが、自分自身かせいぜい親の代が上京してきたお上りさんのくせにね。もともとの東京ネイティブの都民は、そんなに近隣県をバカにしたリはしないし、どうしても都内に住みたいと言うこだわりもそれほど強くはないよね。なんかそういう精神性って、やっぱりダサい。
てことで今日はだから何、ってことではないんですが、そういう、ぼくが感じるダサさやナイーブさには、ぼく自身はなるべくハマらないように生きていきたいもんだ、という独り言でした。
上記の繋がりでそういえば朝ドラ「エール」、もう1ヶ月も前に放送休止以降の新たな展開に入ってたんだね。全然知らなかったよ。しかも最初から再放送して、放送休止前の65回目までフルフル放送し、そのまま続けて新しい66回目を放送したと言う。まぁ我が家はベタで録画してあるから観ることはできるんでいいんだけどさ。もっとちゃんとアナウンスしてくれよ。
しかも「エール」の放送を11月末まで引っ張り、次の「おちょやん」をその後始めることで、今年の紅白では、両方に関連する企画を扱えると言う、NHKにも頭のいい人がいたもんだ、って話になってるらしい。ふーん。そんなことより紅白は一昨年のを目指してね。去年はちょっとゆり戻っちゃってイマイチだったよ。
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