ここ何年か、毎年は行けてないんだけど、4月29日の結婚記念日には、カミさんと埼玉付近の里山にプチハイキングに行くことにしている。27回目の今年は、6年前に行った秩父羊山公園の芝桜を久々に観に行こうかと言っていたのだけど、去年に続いて、カミさんが忙しくて、29日には行けなかった。
6年前に行ったときには、駅前の露店で、いくつか芝桜の株を買ってきて、プランターに植えていたら、これがなかなかしぶとく、その後2年ほどは咲いてくれたのだけど、特に手入れとかしてなかったので、3年目には茎がボウボウに伸びて、緑の根元に褐色部分が積み重なってしまい、咲かなくなっちゃったので、あきらめて引っこ抜くことになった。
なのでまた行って買って来たいなぁと思っていて、3年前には、この羊山公園から、秩父鉄道の駅でいうと3つほど寄居寄りの場所にある美の山公園というところにプチハイキングに行ったので、この時もついでに西武秩父駅そばに寄ろうと試みたんだけど、いかんせん車で行っており、どっち方向からもとんでもない渋滞でとても近寄れず、あきらめて帰ってきた経緯があった。
29日に行かなかった理由は、カミさんの仕事もあったけど、1つには天気が悪かったことと、もう1つには、今年はなぜか羊山公園の芝桜の開花が遅れており、種類にもよるけど、秩父市のサイトで見るとまだ咲き切っていない感じだったから。
地元でやってる「芝桜まつり」はGWの終了と同時に終わっちゃうんだけど、まだまだ鑑賞には耐えそうなので、今日5月11日に、電車で行こうと、んでどうせ行くなら、羊山公園だけではなく、その周りにもハイキングコースがあるので、ちょいと歩いて来ようということにして、それに向けてカミさんは必死で仕事やらなんやらを片付けていた。
1週間ほど前の天気予報では、11日は曇り時々雨となっていて、なんだ、今年は29日といいこないだの伊豆といい天気に恵まれないな、このハイキングシーズンは結局一度もどこも歩けずか、と思っていたら、どうやら天気の巡りが少し遅れてくれたらしく、今日はいい天気でしたなぁ。
あらかじめ調べて、西武秩父からさらに次の駅、影森駅まで行く休日限定の秩父鉄道直通の急行に乗るために、7時起きで8時ちょっと前に朝霞駅から電車に乗る。西武池袋線って、わが東武東上線沿線からは隣なのに、結構乗るのが面倒なのよね。朝霞台から武蔵野線、新秋津から秋津まで歩いて乗り換え、さらに急行に乗るには、所沢でまた乗り換えないといけない。
しかも秩父鉄道って、SLが走ってるだけあって(?)、いまだに自動改札機が設置されている駅が限られており、Pasmoとかで入ると、出るとき面倒なことになる。なので秋津駅ではもう何年振りかで券売機で切符を買う。
10時ちょうどに影森駅に着き、この辺ではなぜかこれしかないコンビニ、セーブオンで昼食用のおにぎりを買って、伊豆の伊東近辺よりはよほど充実している秩父市のサイトのハイキング情報に従い、「琴平コース」ってやつを逆にたどっていく。
なぜ逆コースにしたかと言うと、休日でも1時間に2,3本しかない秩父鉄道のこと、順コースで行くと帰りに影森駅でどのくらい待た されるかわからずかつ、うまいこと都合の良い電車に乗れるかわからないのと、羊山公園の芝桜に敬意を表してコース最後の目的地にしたかったのと、帰りに西武秩父駅そばで芝桜の株を買いたかったからだ。
秩父札所27番の大渕寺から裏山に入り、けっこうな坂を登っていくと、秩父の街の眺めが素晴らしい。道はアップダウンを繰り返しながら、護国大観音、札所26番円融寺奥の院の岩井堂、北条氏家臣の居城跡と言われる長者屋敷跡など、いろいろと由緒あるポイントを順番にたどっていく。
今年初めての陽光のさす新緑の中を、汗をかき風の涼しさを感じながら歩いていくと、多くが杉林なんだけど、随所に美しい広葉樹林があって、自称「陽の当たる葉の裏写真家」としては、しょっちゅう足を止めてシャッターを切らざるを得ない。
右手にセメント原料として古くから石灰岩を採掘され、荒々しい姿となった武甲山を眺めながら、いったん山を下り、小川を渡って、その武甲山への登山口の碑を過ぎると、再度少し上った後は、緩やかな丘陵地を羊山公園まで進んでいく。こちらは山道ではなく比較的広く平坦な道で、あっという間に公園までついてしまった。
羊山公園の芝桜は、やっぱちょっと遅かったのかなぁ、一部ではきれいに咲いているんだけど、多くがピークを過ぎて葉っぱが中心になっちゃっていて、6年前に比べると見る影がない感じ。でも4月末の情報ではまだ咲いてないって言ってたんだけどなぁ。なんでこんなに開花時期にギャップが出ちゃったんだろう?
お腹が空いたので、日陰のベンチに腰かけておにぎりを食べる。リュックをしょっていた背中が汗でびっしょり濡れており、シャツを脱いで日向のベンチに干し、Tシャツを持ってきたものに着替える。それから祭は終わってもまだ出ていた露店で、アイスを買って食べる。
今年はまぁなんかうまく一面には咲かなかったみたいだけど、こことてそんなに古くからの歴史があるわけではない--たかだか14年程度の話だ--とは言え、最近の芝桜を売り物にする二番煎じ公園たちとは違い元祖だからね。頑張って来年はきれいに咲いてほしいです。
てことで、帰りは予定より早かったけど、14時38分西武秩父発の電車に乗りました。残念ながら6年前には駅前に露店が出て売っていた芝桜は、祭が終ったからか今年は売っておらず。爆睡から起きて飯能で快速急行に乗り換え--飯能で「元町・中華街行き」に乗るって、なんか不思議な感じ--直通で小竹向原まで行って、副都心線を逆行して帰ってきた。
やっぱ初夏はハイキングですね。日焼けしたぞけっこう。
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