誰に似たのか、うちの子供たちは、とにかく洋服にしろカバンにしろ勉強道具にしろ、脱いだら脱ぎっぱなし、置いたら置きっぱなし、やったらやりっぱなし。困ったもんだ。まぁつまり、母親に依存してるんだろうねぇ。もう忘れちゃったけど、自分も別の面でだけどある意味そうだったかもしれない。そうは思っても、リビングに脱ぎっぱなしのパジャマや夜着のジャージとかは、なんとかしろって言いたくなる。
まぁしかしこれもやむを得ない面があって、奴らがチビの、つまり服の脱ぎ着を手伝ってあげていた頃から特にルールを変えていないので、ぼくとかみさんの夜着を置く場所は確保してあるんだけど、彼らのものは置く場所は決まっていない、という問題もあった。
その場所をどう確保しようかというのが、先週から我が家の課題だったんですが、ふと、ぼくとかみさんの夜着を置く洗面所の、下着やタオルをしまっているチェストつきタンスの中段の空間、今はカゴを置いてそこに2人分の夜着を置いてるんだけど、これってスペース効率悪いじゃん、ここに、4人分の分割ラックを作ればいいんじゃん、と思いついてしまった。
こうなるとぼくの日曜大工魂に火が入る。
もともとコチャコチャとモノを作るのは好きなんだけど、PCのトラブルとかでしばらくやってなかった。ていうかそんなにしょっちゅう日曜大工してるわけじゃないんですけどね。これまで作ったものでは、作りつけのコートかけに、戸をあけると電気がつくように仕掛けしたりとか、防音室にあるスチールラックとか。
プロジェクションテレビを買ったときには、画面サイズがでかいので、そのラックは高さを20cmくらいにしなくちゃならなくて、ネットでプロの工房探して作ってもらおうかとも思ったんだけど、いいや、自分で作っちゃえってなって。そのラックと、それに加えて、前の高さがあるラックに入っていたDVDとかゲーム機とかをしまう場所が必要になって、テレビとスピーカーの間に残ったスペースに、引出し5段のチェストなんかまで作っちゃった。けっこう大変だったんだけどね。
で、今回はこれに比べればどうってことはないんだけど、この白タンスの中段に、田の字に板を入れることにした。こういう時に向かうのは、ウチから車で5分くらいのところにあるDoit(ドイト)だ。ここは木材やら釘類やら大工道具やら、いろんなDIYのアイテムが手に入る他に、「花の木」というガーデニング系の系列店舗も併設していて、花の苗やいろんなガーデニング関連アイテムを扱っている。
都心に住んでる、蘭の温室いじりが趣味のうちの父親は、
「こんな貴重な店はない」と、この郊外型店舗がいたくお気に入りで、ウチに来る時は、電車のほうがたぶん速いのに、ハイカラ(徘徊じゃないよ)老夫婦の愛車プリウスを駆って、必ずこのドイトに寄ってから来るようだ。さすがに最近は自分で運転する自信が揺らいできたようで、お転婆ばあさんのうちの母親に運転してもらうことが多いようなんだけどね。
で(話が逸れるな)、タンスに合わせた白い化粧合板と、ねじ止めのための、これも白い金具と、ついでにプランターの1つがまた枯れ枯れになっちゃったんでパンジーの苗3株とを買って、ドイトの工作室の無愛想なオヤジに電動丸ノコで切ってもらったその板を持ち帰って、娘と一緒に組み立てだ。
ちょいとセンターの下の板の取り付け位置がずれちゃったんだけど、まぁまぁの出来かな。こういうのって、昔より感覚が鈍ってきた感じはするものの、結構達成感あるんだよね。用もないのにできてから1日2日、何度も出来栄えを見に行ったりして。
こいつの完成により、ウチには新しい条例が施行となった。つまり、このラックの自分の場所に夜着を置かなかった奴は、1回につき罰金100円というルールだ。「えーっ、めんどくせ」とか、「だって洗面所って寒いじゃん」とか言ってたガキどもも、我が家の大黒柱が制定した法には従わざるを得ない。
タンス本体にラックを固定するのに、板が固くてネジがなかなか入らず、下向きはまだしも上向きに回したねじ止めは結構大変だったんだから、この苦労に見合う努力はしてもらわんとね。
しかも長男、おまえは一切手伝わなかったんだからな、このラック作成を。
うーむ、埃だらけだったこのタンスの中段をきれいに掃除してくれたり、ねじ止めのために板を固定して手で持っててくれたり、そう言う手伝いを別に頼まなくてもやってくれる、そういうところがやっぱ娘はカワイイのです。でもめんどくさいから、帰ってきてからもバレエの練習に行くまで、その手伝ってくれてる間もずっと、制服を着たままなのが困っちゃうんですけどね。
ってバカな終わり方になっちゃったラック作成顛末記でした。
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